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2021年8月の記事一覧

バイオマス発電は本当に偽物なのか?

 予想はしていましたが、バイオマス発電にとっては厳しい方向に進んでいきそうです。

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書籍紹介「大規模停電の記録」

 予約して昨日届いたオーム社出版の「大規模停電の記録」。少し読み始めましたが、中々面白い内容になっています。  冒頭は系統構成の基本について端的に述べれらていますが、その中で「既存電源と新設電源の公平性」「社会便益を最適化」と言ったワードも、しっかり使われており、非常に好感がもてる書き出しとなっています。  まずは、1980年の郡山、2005年の新潟の雪害による大停電の部分を読みましたが、当時の時系列や停電の原因が簡素にしっかりと記載されています。これらは各電力会社が執筆

高圧配電線連系に求められる単独運転検出装置が必要な理由

 2MW以下の発電所を連系する場合は、6600Vの高圧配電線(いわゆる電柱)に連系できます。高圧配電線に発電所を連系し逆潮流させる場合は、単独運転検出の設置が連系要件で殆どの場合に求められます。  単独運転検出装置の役割は、系統が系統事故等で上位系統と切り離された場合、連系する発電所が単独で系統に電力を供給しないように、単独運転を検出して系統と切り離すための保護装置です。

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発電量評価における「ネット」と「グロス」

 ビジネスにおいて、ネットとグロスという言葉が使われていますが、再エネにおいても、この言葉は発電量評価で良く使われます。  言葉の意味としては、 ・ネット(Net)が「正味の」「実施の」 ・グロス(Gross)が「全体の」「合計の」 が一般的な意味で、値としてはグロスの方が大きく、 「グロス=ネット+その他」です。  発電量評価では、下記のようになります。 ・グロス:発電機が発電する電力量 ・ネット:売電できる電力量 ・その他:所内電力やロス

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地熱発電の発電方式について

 地熱発電は、地下の地熱貯留槽にある地熱流体を用いて蒸気タービンを回して発電します。地熱貯留槽から地上に噴出する蒸気には大きく分けて2種類あります。ほぼ蒸気だけの蒸気卓越型と蒸気と熱水が混じった熱水卓越型です。  蒸気ではなく熱水を用いるものはバイナリー発電と言います。これについては下記の記事を参照下さい。

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地熱発電の時代がようやくやってくる

 国立公園内の地熱発電の調査が国主導で本格化します。ようやく環境省も日本特有な有効な資源の活用に重い腰を上げたことは、小泉進次郎環境相の力が大きいのではと思います。  地熱は、日本特有のエネルギーであり、地熱開発が可能な地域では世界でも限られていますので、日本発の技術を海外に展開する上でも、力を入れて取り組むべき分野だと考えます。

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転職は人生を楽しくするための手段と考えるのが自然

 転職というと、日本ではまだまだネガティブなイメージがあると思います。しかし、転職を経験した私からすれば、一度しかない人生において転職という選択肢を外すのは、非常に勿体ないことです。  海外では、転職=キャリアップ、とポジティブなイメージであり、まさにその通りだと思います。企業と言うのは、一つの村のようなもので、仮にその企業で偉くなっても、その企業のルールの中だけ生きられる人間になっているに過ぎません。非常に狭い世界です。

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ミライに未来はあるか?

 先日の出張で、トヨタレンタカーの燃料電池車ミライを利用しました。  燃料電池車は、水素を燃料として、空気中の酸素と結合した時に得られる電気で走る電気自動車です。水の電気分解の逆ですので、走行時には水と電気しか発生しないCO2排出ゼロの車です。  電気モーターは加速が非常によく、しかもエンジンのような音も振動もありませんので、急加速しても不快感は一切なく、電気自動車の性能の良さを体感しました。

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再エネ主力電源化における慣性力について解説します

 太陽光発電のような非同期機が系統に多く接続されると、系統の慣性力が減り、系統事故で周波数が変動した際に周波数の変動を抑制する力が弱くなることが、昨今の再エネ電源主力化の検討課題の一つとなっています。  同期機はタービン発電機のように回転しながら系統周波数と同期して発電し、系統に接続しているものです。非同期機は太陽光のように回転せずに直流で発電し、パワーコンディショナー(PCS)で交流に変換して系統接続しているものです。風力発電は回転しているので同期機と思われがちですが、最

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再エネ業界への転職希望者をサポートするサークルを立ち上げました

 昨日の記事を書きながら、再エネ業界への転職を迷っている方々に少しでも私の経験をアドバイスできたらと思い、再エネ開発の技術者会のサークル内に転職相談が可能なプランと作りました。  私は大手電力会社から2回再エネ事業者に転職しました。その中で再エネの技術ノウハウだけでなく、電力会社のような殿様の立場ではない位置から、様々な会社と付き合う中で、会社や業界を分析して、技術者として自分が目指す方向を見つけて行動しています。  会社により考えは様々です。ただ、その会社にいる人はその

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大手企業から転職を考えている若手に伝えたいこと

 先日、採用面談で優秀な若手技術者が他社の内定を先に頂いたということで、弊社の採用を辞退しました。これ自体は良くあることなので致し方ないのですが、その若手の選択が大丈夫かなと心配になっているところです。  電力会社から転職した私の経験を踏まえて、電力会社のような大企業から転職を考えている若い方に、初めての転職における注意点や重視する点を記載しようと思います。

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電気運搬船は、電力供給のブレイクスルーになるか?

 電気運搬船という、中々おもしろい新事業が始まろうとしています。コンセプトとしては、洋上風力で発電した電力を、運搬船に直接蓄電して必要な変電所まで運ぶというものです。  一見、海底ケーブルの方が初期コストがかかるものの、一度布設してしまえば電力を供給できるので、電気運搬船はあまりメリットが出ないように思えます。  しかし、次のように考えると未知のポテンシャルを含んでいると考えられます。

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電気代って何?という時代が迫ってきている

 この記事の電気代無料はいいアイディアだと思いました。太陽光と蓄電池が備わった集合住宅で”電気代無料”をサービスとするものです。このようなビジネスモデルが流行るような気します。

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屋根こそ再エネの救世主になる

 屋根への太陽光の設置義務化は私は賛成です。実は最も再エネ比率を早く増やす手段だと思っているくらいです。  太陽光の効率的な使い方が建築物の屋根です。日射が良く、平らで、未活用なスペースという条件が揃っています。しかも発電場所と電気使用場所が同じという好条件です。  仮に建築物の屋根全てに太陽光が設置されれば、メガソーラーなども不要なぐらい家庭用電力は殆ど賄えるでしょう。家庭用電力量は日本全体の販売電力量の3割を占めます。

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