夢幻鉄道 7 自殺した人に、心を寄せて投稿~~~~~~~~~~~~~
ある日、誰かが見ている夢に、迷いこむ。
それが、夢幻鉄道の、エピソードとなる。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~いったい いつまで もつだろう。
いったい いつまで もつだろう。
今日見た動画の主人公のセリフが頭の中を回っていた。
本当に一体わたしは、いつまでもつだろう。
心はまだ生きたいと叫んでいたが、体がついてこない。愛する人がいるのに、おいていかなきゃいけない。色々なものをこの人と見て、年老いていくと思ってたのに。家族の態度で、余命を感じる。きっとそれは週単位であろう。
幽体離脱ってやつ、しちゃったのか。
それとも夢なのか。
私は私の体を離れ、病室の天井を抜け、病院の上空にいた。せっかくだから、病院の敷地を抜けたい。遠くのビルを目指した。
ビルのベランダに、グレーの影がうごめいていた。死にたいのか。いや、違うな。すでに死んでるやつなのか。飛び降りて死んだのに、死んだことが理解出来ず、また飛び降りようとしているのか。
あなたが投げ出したその命を、私が引き継ぎたいくらいだ。
でも、分かるよ。
私も昔、死にたいと願ったことがあるから。その願いが時差で叶っちゃったんだよ。
きっと。
だから私は幸せだな。
あのグレーの影のようにならずに済みそうだから。死にゆくことが分かっているから。
体が先にくたばるか、心が先にくたばるかの違いだけだよね、とグレーの影を抱えて、ビルのベランダから飛び降りてあげた。
死ねたよね。これできっと。グレーの影👤
私の幽体離脱?夢の飛行?の甲斐もあったな。
グレーの影よ、安らかに。
~おわり~
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