須能玲奈 (Rena Suno)

2009年よりNY在住の公認会計士(日本&米国)&文筆家。Cross Cultural…

須能玲奈 (Rena Suno)

2009年よりNY在住の公認会計士(日本&米国)&文筆家。Cross Cultural Consulting代表。ブログ「NYに恋して」(whitecatinny.com)では、NYの価値観や生き方を発信。著作『ニューヨークで学んだ人生の拓き方』| renasunocpa.com

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【まとめ】過去記事のリンク集

2009年の渡米をきっかけに、NYという刺激的な街で、幼少の頃から大好きだった執筆意欲が目覚めました。 語学学校生の傍らで、渡米以来購読していたNY最大規模の日系無料情報紙「週間ニューヨーク生活」で無給インターンを始めたのは、渡米から5カ月が経とうとしていた2009年の年末のこと。2010年最初の新年特大号の準備に追われる編集部で、編集長から渡された最初の仕事は、原稿の文字おこし。なんと、いまだに400字詰め原稿用紙で手書きの原稿を提出していた方がいたのです。それは、映画や

    • 大谷選手の元通訳問題をマスコミ報道とは別の視点から考察

      素敵な伴侶も得て、新チームでの活躍が期待されている大谷選手の長年の通訳であり親友のような存在だった水原さんが懲戒解雇されたニュースは、アメリカのメディアでも連日大きく報じられています。 アメリカ在住14年の経験を踏まえて、今回のニュースを一般の報道とは少し違った切り口で考えてみたいと思います。 ドジャースによる水原さんのバックグラウンドチェックは行われていた? このニュースを初めて耳にしたときとっさに感じた小さな驚きは、水原さんは大谷選手に雇われていたのではなく、大谷選

      • NYでの起業の先にあるもの

        大学時代に旅行で訪れたニューヨークに一瞬で恋に落ち、ただただこの街に住みたいとの想いを胸に、4年半勤めた東京の監査法人を退職し、無職の学生となってニューヨークに移り住んだ時の私の最大の夢は、グリーンカード(米国の永住権)を取得し、米国での生活の基盤を築くことでした。 紆余曲折を経て、渡米から9年目の2018年の秋、当時勤務していた会社を通じてグリーンカードを取得し、ようやくその目標を達成してからしばらくの間は、長年の大きな夢が叶った喜びに包まれる一方で、この先追いかける夢が

        • NYから見える世界中のリモートワーカーたちの驚くべき実態 - 日本のガラパゴス化を防ぐには?-

          汚い、臭い、物価が高い、治安が悪いなど、ニューヨークを形容するネガティブな表現は多くある一方で、ニューヨークにいるからこそ見える世界があります。ニューヨークにいないと見えにくい世界、とも言えるかもしれません。そんな世界を感じることができるのは、ニューヨークが世界の縮図だから。 ニューヨークには、ニューヨークで叶えたい夢を実現するために、世界中の人々がやって来て切磋琢磨しています。 大学時代に弾丸旅行で訪れたニューヨークの街から、多様性、そして、ニューヨークで暮らすエネルギ

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        【まとめ】過去記事のリンク集

          15年前の大きな選択がもたらしたもの

          ブランド物を買ったり派手なことをしたりすることとはほど遠いライフスタイルで一度に多額の出費をすることがない私にとって、今から15年ほど前のある支出は、今でも人生ビッグ3に入るものです。 それは、4年半東京で勤めた監査法人を辞めて、自らニューヨークへ飛びこもうとしていたときのこと。アメリカに3ヶ月以上滞在するためには、何らかのビザが必要です。そのため、私は学生ビザを取得することにしたのですが、マンハッタンで一番授業料が高いことで有名な語学学校を選びました。 その値段は、普通

          15年前の大きな選択がもたらしたもの

          米国での就労で見えたアメリカのレイオフ事情

          アメリカで働いていると、誰しも、自分自身もしくは自分の家族や身近な友人がレイオフを経験したことがあるのではないかと思います。ある日突然解雇通告がなされ、その数時間後には荷物をまとめて会社を去るという光景は、映画やドラマの中の話ではなく、アメリカでは日常生活の中で起こっている出来事です。 日本で働いている限り、こうしたことは一般的ではないため、アメリカで働くのはリスクがありすぎる、と思う方も多いかもしれません。ただ、一言で解雇と言ってもいくつかのパターンがあり、どのパターンで

          米国での就労で見えたアメリカのレイオフ事情

          中東情勢で改めて浮き彫りとなった宗教の力

          連日、世界中のメディアで報道されている中東情勢で胸を痛めている人も多いはずです。多くの民間人にもその被害が及び、その惨劇に言葉もありません。そして、宗教の違いからここまでの事態に発展してしまう恐ろしさを改めて感じています。 世界的にも珍しい日本人の宗教観 学生時代、海外の人が日本や日本人について疑問に思うことを英語の質問と回答形式でまとめた本を英語の勉強に使用していたことがあります。その本に書かれていた質問の一つが、「日本人はなぜ信仰深くないのでしょうか」というものでした

          中東情勢で改めて浮き彫りとなった宗教の力

          NYから見えてくる教科書が語らないアメリカの移民問題

          中学校の地理の時間に、アメリカのニューヨークという街は、世界中からやって来た多様な人々が暮らしていて、「人種のるつぼ」や「サラダボウル」という別名を持っていると習い、大きな驚きを持ったことは、あれから30年経った今でもはっきりと覚えています。 東京で生まれ育ち、日本人に囲まれた環境で育ってきた私にとって、多様な人たちが暮らす場所は別世界。そのニューヨークに、大学一年生の時、弾丸旅行で訪れたことがきっかけで、それから10年後の2009年に移住するとは、初めてニューヨークのこと

          NYから見えてくる教科書が語らないアメリカの移民問題

          NY・進化するSUSHIビジネスの行きつく先とは?

          アメリカのみならず、SUSHIは世界中で愛されています。寿司ではなくSUSHIと書いたのは、日本のお寿司とは少し違うから。アメリカで初めて現地のSUSHIを見た時に驚いた方も多いかもしれませんが、こちらの人たちの好みに合わせてお寿司はその姿を変えているのです。 食に保守的なアメリカ人にも好まれているSUSHI 食生活に関しては保守的な傾向のアメリカ人。日本のように多様な食材を取り入れた料理を食べて育ってきていないからでしょうか。いわゆるハンバーガーやフレンチフライ、サラダ

          NY・進化するSUSHIビジネスの行きつく先とは?

          世界の縮図とも言えるNYで触れる「覚悟」

          ニューヨークでの生活も、先月で15年目に入りました。ガイドブックやテレビから発信されるニューヨークの情報はきらびやかなものばかりかもしれませんが、ニューヨークでの暮らしは決してそんなきれいな言葉で語れるものではなく、かえって泥臭いものであることは、ニューヨークで暮らす日本人全員の共通認識であると言っても過言ではありません。 以前は1年に一度一時帰国をしていたのですが、パンデミックによってそれが絶たれ、先日3年半ぶりに日本へ一時帰国した際には、私はなんて便利で平和な国で生まれ

          世界の縮図とも言えるNYで触れる「覚悟」

          NYはなぜ世界中の人を惹きつけるのか

          ニューヨークが持つ不思議な魅力 前回の自己紹介の記事では、大学1年生の時に訪れたニューヨークの街に魅了され、その10年後に当時日本で働いていたあずさ監査法人を退職して、ニューヨークへ仕事もないまま語学留学の形で移住したことを書きました。 学生ビザ取得のために虎ノ門の米国大使館へ行った時のことは14年経った今でも忘れません。運悪くあたってしまった怖い面接官に、「良い会社に勤めていて、英語もできているのに(簡単な会話ができただけで、全然ネイティブのように話せたわけではないの

          NYはなぜ世界中の人を惹きつけるのか

          自己紹介 - 私がnoteを始めた理由 -

          はじめまして、須能玲奈です。NYへ渡って丸14年の節目にnoteでも記事を書いていくことにしました。私は2022年にNYで自身の会社、Cross Cultural Consultingを立ち上げ、日本と米国の公認会計士として日本起業の米国進出や進出後の会計面での支援やビジネスコンサルティング、米国での就職や転職サポートを行っています。 noteでは、NYのビジネスや社会、アメリカでの仕事などについて、NY在住者としての私独自の視点で綴っていきたいと思います。また、戦略的に転

          自己紹介 - 私がnoteを始めた理由 -