みんな大好き デンマークの”夢のケーキ”

おうちベーキング第３弾は、デンマークのザ！定番と言えるケーキ。
”夢のケーキ”（Drømmekage ドロームケイ）です。

デンマーク人は、誰でもこのケーキが大好き！というくらい、子供の頃からみんな食べています。日本人がケーキと言ったらイチゴの乗ったショートケーキを思い出すのと同じように、デンマークでは”夢のケーキ”が定番。

”夢のケーキ”の正式名称はBrovst Drømmekageと言って、ケーキコンテストで優勝した、女の子が持って来たおばあちゃんのレシピです。コンテストの主催である製粉会社が感激！レシピにコンテストの地名をつけて、印刷して配布したのだそう。
そこには無許可で配布して、あとから女の子の周囲の人からクレームが来て謝罪するといった苦い話もあるそうですが。。。ケーキの素晴らしい味が、デンマーク中に広まったことは間違いありません。

”夢のケーキ”を私のイベントでもお出ししていますが、これは魅惑の味わいのよう。フィリングの味わいが深く、もっと食べたい、何でできているの？と多く聞かれます。作りたい！教えて！という方もたくさん。

そう、このケーキの特徴は、上のフィリングにあります。
実は、ココナッツたっぷりなのです。黒砂糖とバター、ココナツのあいまった、甘くてリッチな香り。それなのにどこかホッとするような、そんな味わいなのです。

そしてデンマークのケーキは、たっぷりとオーブンの天板いっぱいに焼く平たいケーキがとても多いです。お店でも四角いケーキをたくさん見かけます。
この素朴な大判ケーキのいいところは、自分の好きな量を切れるところ。ちょっと食べるのでも、たくさん食べるのでも。端っこのカリカリしたところも、真ん中のふわふわも。好きに楽しめるのが、デンマークのケーキのいいところ。

以前に滞在したエフタスコーレ（全寮制の中学オルタナティブスクール）で、誕生日の子がいるときのお祝いとして、午後のおやつに”夢のケーキ”が出ていました。
大きく焼かれたケーキを自分で切って取るのですが、食堂に”夢のケーキ”が並んでるのを見た途端、みんな嬉しくてテーブルに駆け寄って来ます。どれくらいの大きさに切ろうかな？そんなに大きく切る？だって食べたい！と男の子も女の子もわいわい言いながら取っていました。

ご家庭で楽しむサイズとしてパウンドケーキ型にしていますが、ぜひデンマーク流に！好きなところを好きなだけ切って、楽しんでもらえたらと思います。

材料（21cm パウンドケーキ型１台）