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デンマークの幸福感、ヒュッゲとは

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”世界一幸せな国”デンマークの大切な価値観 ヒュッゲ(HYGGE) について考えてみようという記事です。
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#文化

ヒュッゲを味わうデンマークツアーのご案内

世界幸福度2位のデンマークへ、幸福度を支える価値観・ヒュッゲを味わいにいきませんか? 私が初めてデンマークに行ったのは2014年。リーダーシップの勉強で、カオスパイロットを訪れたときでした。 その後、デンマークの食とヒュッゲに惹かれ、2016年からデンマークのオープンサンドを楽しむ「スモーブローの会」、そして2020年からは北欧流の「シナモンロールとコーヒーの会」を通じて、デンマークの幸福感・ヒュッゲを味わう会を開催してきました。 noteでは2019年からヒュッゲやデン

デンマーク 季節の幸せー春のヒュッゲ

今回は、デンマークの春を楽しむ、ポスケ(Påske)をご紹介します。 長い冬の終わりデンマークは北欧で緯度が高いため、日照時間が夏と冬で大きく異なります。 冬は9時頃にようやく空が明るくなり、日の入りは15時半ごろ。冬は寒くて暗い時間が長く、太陽が出ている時間は貴重です。季節の楽しみ、冬のヒュッゲでお伝えしましたが、冬は暗く寒い季節。家で過ごすことを楽しむ時期になります。読書や料理など、家の中でできることを楽しむ人も増えますし、考え方としても内省的になるそうです。 日本

幸せの国 デンマークのミニ成人式 その③

デンマークの大切な友人家族の双子たちが、大切な行事、コンフィアマション(Konfirmation)を迎えました。 光栄なことに招待いただき、参列してきました! 当日の様子を含めて、デンマークの文化の一つとしてご紹介したいと思います。 コンフィマションについては、前記事をご参照ください。 教会でのコンフィアマション(堅信礼)双子の1人、ディトレウは教会での堅信を選択したので、クラスのみんなと堅信礼を受けました(デンマークでは教会での堅信礼からパーティまでが一つのコンフィアマ

幸せの国 デンマークのミニ成人式 その②

デンマークの大切な友人家族の双子たちが、大切な行事、コンフィアマション(Konfirmation)を迎えました。 光栄なことに招待いただき、参列してきました! 当日の様子を含めて、デンマークの文化の一つとしてご紹介したいと思います。 コンフィアマションとは何か、については前記事をご参照ください。 コンフィアマションの日パーティは5月5日。デンマークでは大いなる祈りの日(Store Bededag)という17世紀に定められた、キリスト教の祝日です。 コンフィアマションのイ

幸せの国 デンマークのミニ成人式 その①

デンマークの大切な友人家族の双子たちが、大切な行事、コンフィアマション(Konfirmation)を迎えました。 光栄なことに招待いただき、参列してきました! 当日の様子を含めて、デンマークの文化の一つとしてご紹介したいと思います。 人生の節目を祝う、ミニ成人式コンフィアマションとは、キリスト教の堅信礼のことです。 キリスト教の家庭では、赤ちゃんが生まれたときに洗礼を受けます(幼児洗礼)。幼児洗礼は親の選択なので、成長して自分で信仰を決められる歳になって、改めてキリスト教徒

デンマークのヒュッゲを味わう「スモーブロー ディナーの会」

デンマークの幸せ ヒュッゲ。 人と繋がる幸せ、ヒュッゲをお伝えする活動を、さまざまな形でしています。 その一つが「ヒュッゲを味わう会」。 ヒュッゲは翻訳できないデンマーク語、と言われていますが、ヒュッゲの温かく満たされる感覚を味わっていただきたいなと思っています。 デンマークの楽しみ方:ドリンクと合わせて今回は「スモーブロー ディナーの会」。 スモーブロー(Smørrebrød、デンマークの国民食)は、レストランでビールやワインと楽しむ、ごちそうサンドイッチです。 水道

幸せの国 デンマークの忘年会

デンマークでは、クリスマスは1年で一番大きな行事です。 そして”幸せな国”デンマークの大切な価値観 ヒュッゲにも、とっても大きな季節なんです。 今回は、デンマークでこの季節にたくさん行われるクリスマスの集まり、クリスマス・ランチ(Julefrokost ユールフォーコスト)を見ていきたいと思います。 人がつながる季節デンマークにとってクリスマスの季節は、日本でいうお盆やお正月と同じように、季節のお祝いです。デンマークは国教がキリスト教で、キリストの生誕祭、クリスマスは大き

デンマークのヒュッゲを味わう「スモーブローの会」

Glædelig Jul! (デンマーク語でメリークリスマス) デンマークの幸せ ヒュッゲ。 人と繋がる幸せ、ヒュッゲをお伝えする活動を、さまざまな形でしています。 その一つが「ヒュッゲを味わう会」。 ヒュッゲは翻訳できないデンマーク語、と言われていますが、ヒュッゲの温かく満たされる感覚を味わっていただきたいなと思っています。 12月は「スモーブローの会」。 水道ギャラリーさんでヒュッゲを味わう会を始めたのは、ちょうど1年前。ヒュッゲの企画展にて、お二人の作家さんの作品

デンマークのヒュッゲを味わう「シナモンロールとコーヒーの会」

デンマークの幸せ ヒュッゲ。 人と繋がる幸せ、ヒュッゲをお伝えする活動を、さまざまな形でしています。 その一つが「ヒュッゲを味わう会」。 ヒュッゲは翻訳できないデンマーク語、と言われていますが、ヒュッゲの温かく満たされる感覚を味わっていただきたいなと思っています。「感覚」というのは素晴らしいもので、自分が経験したものって、意外に忘れません。新しく刻まれて、自分の一部になるのだと思います。 私にとってヒュッゲの感覚は、デンマークの友人宅で、夕飯の後にお茶をしている時間。ちょ

”幸せの国”デンマーク ヒュッゲを作る料理時間

すっかり引きこもり時間が長くなってきましたね。 こんなとき、いかにおうち時間を楽しく充実させていくか。 参考になるのは、デンマークのヒュッゲなのではと思うのです。 なぜなら、冬は暗い時間が多く家で過ごす時間が長いから。家をいかに快適にして、どんなことをして過ごそうか。 おうち時間を充実させることは、デンマーク(≒北欧)は得意分野です。 そしてその一つが、料理だと思います。 楽しむために料理する私が印象的に覚えているシーンがあります。 初めてデンマークの友人ティネ(Ti

幸せな国デンマーク ヒュッゲとサードプレイス

今回は、ヒュッゲを支えるデンマークの社会の仕組みを見て行きたいと思います。 ヒュッゲは、人と人とのつながりから生まれる居心地の良さです。 人のつながりは、デンマークではどのような意味があり、そしてどのように作られているのか。そのつながりから生まれるヒュッゲの幸せな気持ちを、どのように大切にしているのか。 デンマークにはヒュッゲを大切にしている理由として、一段深い考え方があるのです。 コミュニティの存在デンマークでは、仕事と家だけではなく、なんらかのクラブやコミュニティに

幸せの国デンマーク ヒュッゲとコーヒータイム

今回はデンマークのヒュッゲとコーヒーについて書きたいと思います。 私はデンマークの名物料理、スモーブロー(Smørrebrød、オープンサンドイッチ)を中心にヒュッゲを味わう会を開催していますが、ご紹介したいデンマークのヒュッゲにはいろいろな形があります。その一つがコーヒータイムのヒュッゲです。 1日3回もあるコーヒータイム以前、縁あって、デンマークのフォルケホイスコーレのキッチンで働かせてもらったことがあります。 フォルケホイスコーレはデンマーク発祥の成人向けの教育機関

幸せの国デンマーク 幸福感とヒュッゲの関係

今回は、幸福度ランキングの上位常連国 デンマークの幸福感と、ヒュッゲの関係を読み解いて行きたいと思います。 ちなみに、デンマークが幸福度ランキングで○位!と報道されたりすると、デンマーク人の間では、あぁいつもの冗談ね、という話になったりするそうです 笑。 なぜかといえば、自分たちが世界一幸せ?うーん、よくわからない、ということのようです。もちろん、自分は今不幸ではないけれど、大変なこともたくさんあるし、他の国の方が不幸に見えるということもないし、、、もっと楽しそうな国や人も

”幸せの国”デンマーク 「みんなでごはん」から生まれるヒュッゲ

今回は、デンマークのフェレスピースニン*(Fællesspisning)、「みんなでごはん」という文化について書いていきたいと思います。 デンマークの首都コペンハーゲンでは、約2年前から、人々が集まって食事をするのが大きなトレンドになっています。 フェレスピースニンとは直訳すると「仲間と共に食事をする」ということ。家族だけではなく、初めての人も参加して、いろんな人と一緒に食事をするというのがデンマークのフェレスピースニンです。 日本では共食という言葉も使われますが、個食/