【Vol.5】30代男×50代女の壁
Yahooニュースに載っていた元女性教師と小学生の教え子との許されない恋。法の掟を何度破ってもどうしても結ばれたかった2人。2人がようやく結ばれた時、新郎21歳、新婦43歳。すでに2人の子供に恵まれていた。やっとの思いで手に入れた幸せは、甘い結婚生活から12年後のある日、男性からの離婚申し立てで崩壊していく。
日本でも芸能人の年の差婚はたびたび話題になる。20代男性と40代女性のカップル。女性陣は有名歌手、タレント、モデル、誰もが知っているあの人達だ。美しく、強く、財力があって、いい寄る男性も少なくないだろう。しかし彼女たちが選んだ旦那達は20代。年月が経つにつれ、相手の気持ちが彼女達の年齢に追いついてこれなくなる。旦那が30代、自分が50代の大台に乗った時。彼女達は美しい。一般人に比べたら、比べようもないくらい。しかしどうだろう、旦那も30代になり、やっと本当の自分自身を見つめる年代に入る。30代半ばに入れば、男性だって老いていく自分と正面から向き合わなくてはならなくなる。そんな時となりを見ると、普通の50代のおばちゃんではないけれど、確実に自分より年を取った相手がいる。それほど怖いことってあるのだろうか。年齢を超える強い絆があったとしても、老いることの恐怖を30代で克服することができるのだろうか。
かつて私も35歳の時、ひとまわり以上年のはなれた自分好みの最高に可愛くてかっこいい男性とデートしていた。顔が自分好みで、いつも顔ばかり見ていた。若さゆえ情熱的で、肉体的魅力に溢れ、時たま見せるあどけない笑顔は、すべてにも勝った。ただ話した内容は何一つ覚えていないけれど。頭ではわかっている、本気になってはいけない。いくら相手が情熱を傾けたとしても、この先起こり得る様々な問題を解決していくにはまだ未熟すぎるのだ。一時の夢くらい見たっていいじゃないか、当時私はそんなことを自分自身に言い聞かせていたことを覚えている。
誰か証明して欲しいのだ。20代の若き旦那を手に入れた美しい40代が、お互いに幸せな結婚生活の中で共に年を重ね、旦那が脂ののった30代になっても、50代の美しい妻を10年前と変わらず身も心も愛しているその姿を。
もちろん夫婦のカタチは人それぞれだ。年の差を超え確固たる絆を手に入れた男女だっている。でもそれと同じくらい、解決困難と思われる絶望の淵に立たされる男女もいるのだ。
現代の年の差婚、行き着く先はハッピーエンドか、それとも…?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?