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脱・自分

久しぶりに落ち込んでいたのも
自分に慢心していたことが、
顕著になったからだ。

自分の浅はかさは自分が
1番よく知っているにも関わらず
相変わらずの自分に励ます言葉を見失っていた。

むかし、
好きな人にあんなメールを
送らなければよかったと
後悔したことがある人なら
わかってくれるかもしれないが、
私はこの年になっても
同じようなことをしてしまったのだ。

今なら送信取り消しボタンという
便利な機能がついているが、
既読になれば後の祭り。

素直に好きと言えなかったことの後悔は、
行動を起こした後悔より、
何も行動を起こさなかった後悔と同じように、
繰り返し自分を責めてしまう可能性がある。

フられても好きだと言えた男性のことは、
好きと伝えられたことで満足したし、
フラれても好きな人と
付き合えたと思えば失恋も
いい恋の思い出の1つになる。

1番厄介なのは、
好きとも言えず、
付き合うこともできず、

現状のままでいいと思ってしまうことだ。

傷つくのが怖い。

ではなく、

自分の恐ろしさに
気づくきっかけになることが
怖いのだ。

自分の変化がもたらす、
相乗効果?
が予想もつかねものだから。

周りにどんな影響を与えてしまうのか・・・
迷惑をかけてしまうのでは・・・・
と急に自分の
いい人キャンペーンを打ち出してみたり。

もう自分がさっぱりわからないと
降参すればいいのに、
自分を理解したふりをして、
自分の野獣を飼い慣らせないまま、
また野放しにするものだから
いつまで経っても、
現状打破できないことも知っている。

本当の私なんか、
私が想像する範疇で
目指すものではなく、
自分が想像できないものであって
欲しいと願う。

”No pain No gain”

と自分を奮い立たせるために掲げていたこの言葉も、
すっかり色褪せていたが、

今の私にはもう1度必要な言葉なのかもしれない。

痛みを知るからこそ、
反対側の世界に行ける。

全ては
表裏一体。

クソ光り輝くためには、
反対側にある絶望や恐怖が濃くなるということを
受け入れなければならない。

全ては陰と陽。

笑顔が綺麗な人は
クソほど泣いてきて、
クソほど悔しい思いをした人。

優しい人は、
クソほど辛いことを乗り越えた人。

温かい人は、
自分のクソ冷たさを知ってる人。

自分のいいところに気づける人は
自分のクソさを認められている人。

自分の中にいる野獣は
何に反応し、何に興味を持ち、
何を考え、何を感じるのか?

そのために来る日も来る日も私は
映画を観るのだ。

現状の自分の
意外な一面を知るきっかけにするために。

今日もあなたと自分に幸あれ。


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