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すきなように受け継げばいい。


ちいさい頃からおせち料理は大好物というわけではなかったけど、
祖母がすっと包丁をいれると、かまぼこや人参が美しいかたちになる様子は魔法みたいでワクワクが止まらなくて目が離せなかった。


母は金時豆を煮込む担当だったみたいで、わたしからすると毎年おいしかったけど、煮込み具合にこだわって試行錯誤してる姿をみていたから
親戚みんなが「おいしいね!」って言ってるとわたしまでうれしくってこっそり頬をにやりとさせてた。


祖母や母がせわしなくも生き生きと新年に向かって準備している姿をただ眺めていたわたしが、
慣れない手つきでおせちを仕込んだ、母になって2年目の年末年始。


たくさんの品数じゃないし、凝ったやり方は省いたりしながら
祖母や母が作るだいすきな味や手つきや表情をあらためて頭に浮かべながらつくる作業は
地元が遠く、このご時世もあって簡単には会えなくなった今のわたしにとって、噛みしめたいほどのしあわせな時間で。


手作りがいいとかおせちがどうのって言いたいわけじゃなくて、
心に残った記憶が"わたしの帰る場所"をつくってくれてるなぁとしみじみ。


ちいさなむすめがいるわが家はバタバタしていて豪華なことはできないけれど、
今のわたしの手からつくりだせることなら喜んでむすめに伝えていきたいと思うのでした。


のんびりまったりと何もしないことも
やりたいことをひとつ張り切ることも
すきに自由に選んであげたらいいし、


「そのアイデアはいただき!」と思うことがあれば取り入れればいい。


お休みのひともお仕事のひとも今の自分にしっくりとくる過ごしかたができますように!!

#エッセイ #お正月#年末年始#おせち料理#子育て日記

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