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源頼朝挙兵!石橋山合戦、頼朝の敗走路を辿る [神奈川県足柄郡真鶴町][神奈川県小田原市]


(2023年6月)


ラン仲間が「源頼朝が安房国に向けて船出した真鶴の岩海岸から、上陸した鋸南の大六海岸までを陸路で走る」イベントを主催するってことで、去年、NHK大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」にがっつりハマった私としては参加するしかないでしょっ!


ってことで真鶴まで行ってきた。



真鶴の漁港を横目にたどり着いたのは集合場所の貴船神社。

あれ?
スタート地点は真鶴の岩海岸じゃなかったの?
そこは主催者の匙加減で決まるスタート地点。走る距離を89kmにしたかっただけのことなんだが、この89っていう数字が主催者にとっては重要な意味を持つ数字なのだ。


って、あれ?

いきなり、源頼朝にまつわる遺構が出てきたではありませんか。

石橋山の合戦で敗走した時に身を潜めていた、しとどの窟付近にあった巨石で、いつしか「頼朝の腰掛け石」と呼ばれるようになったとあるが、これ、どうやって腰掛けるのよ?と思っていたら、本来は水平に置かれていたもので、正面が上面となっていたとな。だったら、その通りに置いてもよかったのでは、、、。

と、そこに今回のイベントの主催者でもある、千葉県は鋸南町のパクチー銀行の頭取がやってきた。まずは厄除厄祓門を潜って、イベントの成功を祈りませう。



ということで、ここから鋸南町の源頼朝上陸の地を目指します。(私は安房国渡海前に離脱するつもりだが)



走り出して、すぐに現れたのが、しとどの窟。そう、石橋山合戦で敗走した時に頼朝が身を隠したと言われるところですね。



ん?

めっちゃ後世で作り込まれた感しかない遺構ですね。当時は130mほどあった海食洞で、だんだん削られていき穴が小さくなり、大正時代の関東大震災時の土地の隆起で現在の高さになったとある。へー、面白いな。


で、すぐそばには品川台場の礎石があった。

品川台場には真鶴の石も使われていたらしく、品川台場が破却される際に移したとか。真鶴には江戸城石垣の石切丁場もあるって知らなくて、今回はルート上にないが、次の機会に見に行くぞ。



パクチー銀行頭取の道案内で更に進むと、、これは?

石橋山合戦で敗れた源頼朝が、岩海岸から安房国へ向かう途中、無事を祝い、再起を願って土肥実平がうたい踊ったとあるこの付近を謡坂というらしい。土肥氏はこの一帯を治めていた御家人ですね。


あちこちに源頼朝の形跡を感じることができる真鶴、面白いなあ。




そして、源頼朝が安房国に向けて船出した岩海岸に到着です。


お、おう、、歴史の浪漫を感じることができない近代建造物が目の前に、、。

とはいえ、ここから対岸の安房国に向かって、逃げていったわけですね。脳内が「鎌倉殿の13人」でえっちらおっちらして船漕ぎしている大泉洋さんで再生されました。


いい天気です。
頼朝たちが船出した日はこのようなピーカンだったんでしょうか?って、いや、これだと平家軍から丸見えやん。夜だな、夜。



しかしこの辺、アップダウンきついっす。
この間のサハラマラソンのダメージからまだ回復し切っておらず、ついこの間、熱出して、腹壊して寝込んでいた病み上がりの体には辛みしかない。

しかし、金谷港から鋸山を経由して通勤しているパクチー銀行の頭取は「上りでも走れるんだよねー」と軽く流すようにキロ6分とかで走る。

こちとら、ハアハアゼイゼイ、必死でついて行っているんですけどー!



ん?これは?

おっと、いきなり話が豊臣秀吉による北条征伐にまで進んでしまった。ここに茶室があったとな。数キロ先には石垣山城跡があるので、確かにこの辺に茶室を作ってもなんら不思議はない。

ちょっとじっくりみてみたい気もするが、もう峠走でボロボロだし、テーマから逸脱するので、これもまた次回の楽しみに石垣山城とセットで訪問することにするよ。


とやってきましたよー。石垣山古戦場跡へ!

というかですね、石碑とか見に行くためにはここから更にに登って行くんですよ。


いやいや、この辺一帯が戦場になったわけでしょ?もういいです、ここでいいです。パクチー銀行の頭取だけが行くことになり、私は案内板の前にある石に腰掛けて、頭取の戻りを待つことにします。

なんなら、この石を「レナの腰掛け石」と呼んでも構いませんことよ。


どんどん上っていくパクチー銀行の頭取を見守ります。ここから先はどんどん下っていって、小田原から合流するラン仲間の元へ向かいます。


が、「19時には平塚に着きたいんだよねー」と頭取。え?小田原からあと20km強の道のりを2時間で行くってこと?



もう無理です、もう無理です。

頭取よ、さようならー!
小田原城総構えの早川口遺構がめっちゃ気になりつつも、これ以上、頭取の足を引っ張れないので、この小田原の地でお別れです。

ということで、ここで私の源頼朝の道を歩く旅は終了です。

びっくりするくらいに、全く走れていない。これ、次のレース大丈夫かいな?




この日は小田原で1泊することにして、宿で一息ついてから小田原駅へ。



そして、東海道線で一気に平塚のパクチー屋さんにワープです。


ここで頭取とラン仲間、そして頭取の母上と合流し、パクチー料理を堪能しました。

Photo Credit: Kyo  Satani


この後、頭取たちは久里浜まで駆け抜け、フェリーで海を渡り、鋸南町の源頼朝上陸の地まで約89km、しっかり走ってらっしゃいました。


ちょっと真面目にトレーニングしなきゃ、と焦りを覚えた日でもありました。
次はどんな旅先ランニングやろうかなあー?



(ご参考)

wikiより


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