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2. ゴビマーチ 2023/ Day2 : Nomadic Wilderness (45.1km)


本日も8時スタート。

昨晩、ごはんを食べた後、自分のテントへ戻る途中、初日トップでフィニッシュしたスイス人選手男女に声をかけられて、そこから長話となる。

「なぜ、あの日本人選手はなすびの着ぐるみなんだ?履いているものは何?」

2018年のサハラマラソンで一緒だったSさん、今回もなすびの着ぐるみ、そして新たに「下駄」で250km踏破に挑戦していた。以降、毎日のようにスタッフや選手から同じ質問攻撃を浴びることになる。

一富士、二鷹、三茄子の説明をどうしたものかと考えあぐね、かなり端折った説明を繰り返すことになる…(汗)


2日目は朝からピーカンの天気。
昨日より10kmほど伸びて、45kmの距離となる。コースマップを見てみると、「Rocky Uphill」と、いきなり登りである。

スタート後は、アタカマでも一緒だったイギリス人選手、D氏のペースがちょうど良かったので、色々話しながら並走ならぬ、並歩(?)する。昔、サハラマラソンに出たことがあるってことで、最近のサハラマラソンはどんな感じ?っていう話で盛り上がるが、本格的な登りに入ると先に行ってしまった。

Rocky Uphillってあるもんだから、どんな岩場登りだよ?とドキドキしながら登り始めたのだが、昨日の急登に比べたら全然マシだった。が、キツイもんはキツイ!というか、Rockyはどこにあるん?って感じだ。

この時点まで、2018年のサハラマラソンで一緒だった日本人選手、K氏と抜きつ抜かれつ状態だったのだが、登り切ったところにあるCP1手前で抜かされ、以降、この日はコース上で会うことはなかった。


というか、今回のオフィシャル帯同カメラマンは、写真パッケージ購入した選手(目印にピンクのリボンをつけている)とそうでない選手との扱いがあからさまに違うってことを見せつけられた。資本主義バンザイ。


気を取り直して、大草原を早歩きでお散歩。
仏舎利塔らしきものがポツンと建っていて、そこに祈りを捧げている人がいた。

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近くにはゲルも何もありませんが、どこからやってきたんですか?


そしてまた、何やら塔みたいなものが見えてきた。

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何だろう?これは道中の安全を祈る塔とかそんなものなんだろうか?

疑問だけがどんどん湧き上がってくるが、今の状態ではその答えは見つけようがない。キャンプ地に着いたら、ローカルのサポートスタッフに聞いてみようかな。(当然のことながら、キャンプ地に着いたらすっかりそのことを忘れる。)


いやあ、しかし、暑い。思った以上に暑い。
フラスクの選択を失敗したかもしれない。いつもは750mlのハードフラスクで自転車用とでもいうか、フラスクを押すと水が飛び出すので、手軽に顔や体に水をかけることができるのだが、今回は軽量化&コンパクト化で600mlのソフトフラスクにしちゃったよ。これ、水飲みの用途以外は不便でしょうがない。


CP3を抜けてしばらくすると、前方に見え覚えがある後ろ姿が見えてきた。これまた2018年のサハラマラソンで一緒だった日本人選手のPちゃんがトボトボ歩いている。前日はコース上で全く見かけることなく、私より先にゴールしていたのだが、暑さにやられているようだ。

少し声をかけて、早歩きで抜き去る。


と、本日のゴールまで残り6-7kmくらいのところから自分も暑さにやられ始めた。

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岩肌のゴツゴツした山を横目にひたすら草原の1本道を炎天下歩くという苦行だ。ガーミンを見てみると、キロ10分のペースが11分台,12分台とだんだん落ちてきている。途中で追いつき、抜き去り、引き離したはずのイギリス人選手、D氏にまたもや早歩きで抜かれてしまった。これはまずい。


フラスクに入っている水を顔や首にかける。
ちっ、マジで使いづらいなこのソフトフラスクはよー!



あれ?前からスタッフらしき人が歩いてきている。幻か?いや、幻ではなく、香港在住のフランス人ボランティア、L氏だった。あと5kmくらいでゴールだから、水とかいるか?とか声かけてくれたのはいいが、、

あんた!そんな軽装でここまで5km歩いてきたんかいっ?!と思わず、ツッコミそうになったが、暑さでそんな気力なし。

私の数百メートル後を歩いていた香港人選手に声かけて、一緒に歩き始めた。そして2人がペースアップして、どんどん近づき、後ろから話し声が、ここで詳細は割愛するが、香港のトレランレース事情について延々と話し込んでいるのがむっちゃ聞こえてくる。


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あ、マニ車がある。
というか、背後の岩もすごいなあ。これは神聖な岩なのかな?

マニ車を回しに行こうかとも思ったが、
今は暑さでそこまで行くのも億劫なのだ。


ってことで、暑さにヘロヘロになりながら、なんとかゴールした。

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今晩はテント泊ではなく、ゲル泊なのね。
朝のブリーフィングの時に言っていたかもしれないが聞いてなかった(汗)


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●第2ステージ
[開催]2023年6月19日(月)
[距離]45.1km
[スタート] 現地時間 8:00


Garminの記録
Garminの記録


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