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2.ジャングルウルトラ 2022 / Day2:Amazonia (40km)
2日目は7時半スタート。
まずは昨日と同じように林道を21kmほどひたすら下っていく。と言うことで、傾斜に身を任せて、小走りで下っていく。
何人かの選手と抜きつ抜かれつしている所で、イスラエル人選手としばし話しながら走る。レーシング・ザ・プラネット主催のレースでアタカマ砂漠を走ったことがあると言い、アタカマ砂漠はいいぞと絶賛していた。
9月に私もアタカマ砂漠を走る予定なので楽しみだと返すと、高地順応も兼ねて早めに現地入りして、観光しなよと色々と情報提供してくれた。そして、先月のナミブ砂漠で一緒だったイスラエル人選手D氏のことも知っていて、「彼は界隈では有名だよ。」と言う。へー、そうなんだ!
しばらくすると、集落みたいな場所を通り、ローカルな生活風景を垣間見ることができた。
そして、21kmを下りきり、CP2を通過し、いよいよジャングルの中へ入る。やはり数年前に行った奄美大島の原生林散策ツアーを思い起こさせるような熱帯雨林である。ただ、奄美大島と違うのは、めちゃくちゃ綺麗な青色の羽の蝶がひらひらと舞っているのだ。
あまりにも美しすぎて、ボォーッと見惚れてしまった。思い出したように、iPhoneでビデオ撮影をしようとすると、その辺の草に留まって羽を閉じている。なので、撮影は諦めた。
![](https://assets.st-note.com/img/1689300892449-fhee3ratGy.jpg?width=800)
ジャングルの中を歩いていると急に開けた牧場のような場所だ。ゴールまで後10kmって所で前日同様に、備忘録を兼ねて、ビデオ撮影をする。
この動画の中で、ロスト回避策としてスイーパーと一緒に行くという作戦に出ると言っているが、この後、えらい目にあうともつゆ知らず…..。
CP2過ぎたあたりから一緒だったスイーパー達はCP3で、
「ちょっと(ごはん)休憩するね。」と、
「じゃあ、先に行ってるから後から追いついてきてね。」ってことで別れた。
呑気にビデオ撮影しながら歩いていたのだが、
ちょうど、この川渡りの後に(ちょっとわかりづらい)分岐があり、そこを左折しなければならなかったのに、そのまま真っ直ぐ歩いて行ってしまった…。
そして、しばらくして気が付く。
あれ?そういやマーキング見かけないな……。
うわーっ!!やってもーた!!((((;゚Д゚)))))))
最後にマーキングを見た場所はどこだ?
そうだ、ビデオ撮影していた牧場みたいな場所だ。そこまで戻ることにしよう。ロストしたと思った時は、最後にマーキングを見た地点まで戻るのが鉄則だ。
と、牧場みたいな場所まで戻ると、、
( ゚д゚)エッ!
そこは私有地であるため、ちょうどそこの所有者と思われる男性が入口の門を閉じようとしていたのだ。
え?え?ちょっと待って!焦りまくる私。
「ちょっとだけ中に入って確認させてください!」
と言おうにもスペイン語しか通じない。やばい、ちょっとこれマジでやばい。もうね、必死だから、自分が知っているスペイン語の単語を駆使して、事情を伝える。
「彼ら(スイーパー)はもうとっくに行ってしまったよ。」と衝撃の一言。
え?とっくに行ってしまったってことは、マーキングが回収されてしまっている。すなわち、コース情報が完全に無くなってしまったと言うことである。
うわー!まじこれやばいやつ!!
誰だ、ついさっきまで最後尾にいれば迷うことないって言ってたやつは?
スイーパーが一緒にいれば、っていう前提だろ!
ダメもとで、スイーパーがどっちに行ったか知らないか聞いてみると、
「あっちの方へ行ってたよ。一緒に行こうか?」
と、相当悲壮感漂って見えて、同情したのだろうか?しっかりお言葉に甘えることにした。
スイーパーが行ったという方向に一緒に向かうが、なぜか早歩きのスピードが出ない。それに業を煮やした牧場の男性は、スリッパなのに走ってスイーパーを探しに行ってくれた。
しばらくすると、前方から「おーい!」と牧場の男性の声がする。スイーパーが一緒だった。
「本当にありがとうございます!」
何回言ったかわからないくらい牧場の男性にお礼を言うと、男性は「どういたしまして」と言い、去っていった。
マジで、ほんと助かった。
ザックに入れているGPSのSOSボタンなんて、全く役に立たないことは昨日のイギリス人選手が証明してくれたから、ほんと、あの人がいなかったら終わってたわ。
「もう君はだいぶん先を行っていると思ってペース上げてたんだよね。」
と、スイーパーが言う。いや、これマジでやばかったわ。
そして、ゴールまで10kmを切っているというのに、空は暗くなり、雨が降り出し、それが更にひどくなり、、、もう最悪だ。
更にトドメを刺すかのように川渡りだ。
しかも、激しい雨で水量が増し増しになっているではないか。
これを見たスイーパーは危険だと判断し、お互いの手首を握って、川を渡った。
激しい雨が降る真っ暗な闇の中、なんとかゴールした。
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●第2ステージ
[開催]2022年6月6日(月)
[距離] 40km
[スタート] 現地時間 7時30分
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あれ?また公式では40kmとあるのに?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95748082/picture_pc_7cd35b57f525d657d64ac0616efde8eb.jpg?width=800)
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