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Adios, Arima Onsen Des Sables! 最後の夜通し走って有馬温泉を目指すオーバーナイトステージ練習会に行ってきた


今年も関西で行われるこのサハラ仲間界隈の恒例行事に行ってきた。2015年3月から始まり、今回は10回目の節目と共に幕を閉じる。

コトの始まりについては昨年のnote記事を参照して頂きたい。このイベントを主催しているO青年はもうO壮年と呼んだ方がいいのじゃないかってほどの時の流れなんだな、10年ってのは。私もアラフォーからアラフィフになったしな。

昨年11月にイベント案内が告知されるのもサハラマラソンの季節の風物詩みたいなものだったんだが、今年はもうそれがなくなるのか….。

今年の練習会イベント要綱


スタート地点は新大阪駅だ。そうだ、第1回も新大阪駅だったな。そして、阪神甲子園球場の周りを3周走るってのも第1回でやったよな。O青年が「サハラマラソンのあの不毛な感じを味わって欲しくて (ニヤ) 」という言葉だけがしっかり脳裏に焼き付いている。

めっちゃ走っているつもりなのに全然進んでいないってやつね。

と、CP1に「杭瀬ベース」とあるではないか。
これを見た瞬間に「今年の完走はない」と悟った。有終の美を飾りたかった気持ちと入り混じり複雑な気分である。なんで、序盤も序盤に入れてくるかね?



相変わらずの主催者の仕事ぶりたるや

当日、集合場所で受付を済ませるとゼッケン、安全のしおり、参加賞が渡される。参加費は500円なのだが、今回は事前にPayPayで受け取り可能となったため、事前に支払って楽ちんになった。って、今回で最後だがな…(涙)


いつものように安全のしおり等の読み物一式と、

レース前に渡されたもの①


相変わらず手の込んだゼッケンを渡された。
今回は記念に取っておきたいので、シャツやザックには取り付けなかった。

レース前に渡されたもの②


安全ピンと夜間走行となるためフラッシュライトも入っている痒いところに手が届くほどのサービスっぷりである。


「レナさんにはたくさん入れときましたから」

レース前に渡されたもの③

と、一昨年、昨年と砂漠のステージレースで自分へのご褒美的に使っていた冷感ウェットタオルがごそっと入っていた。これはめちゃくちゃありがたい。9月のケニア、ヨルダンのレースで使わせてもらいますよ!


更に、今年で最後だからと、オリジナル手ぬぐいまで!!この手ぬぐいの素材、水に濡らしたらひんやりするんですって、砂漠向きやん。

レース前に渡されたもの④


あの〜、イベント参加費500円ですよ?
お値段以上では?

デザインも遊び心満載で、片隅には本家のパトリックへの感謝、そしてロゴ下の英文フレーズが日本語を英語直訳した感じでいい味出ている。




最後の練習会スタート


今年の参加者は35人とか。
(途中合流、お見送り等入れたら39人!!)

最後ということで、サハラマラソン参加予定者、過去参加者のみならず、アイアンマンやウルトラランナーまで過去最大人数が深夜の新大阪駅に集結した。

その中で今年のサハラマラソンに参加予定の人は5名。(今年参加しない側でこのイベントに出る自分が何だか不思議な感じだわ。)そして、昨年のサハラマラソン参加者は13名!!って。


深夜0時スタート。
ザック背負ったランナー35人が新大阪駅を飛び出す。異様な光景ではある(笑)

私は安定の後方からのんびりランニングだ。
すぐに歩きに切り替えるつもりが、同じペースのサハラ仲間たちと色々話しながら走ることになってしまった。

途中、自転車に乗ったおばさんと並走する形になってしまい、「どこまで走りますのん?」(みたいな関西弁だった気がする)と聞かれたので、有馬温泉だと答えたら、またまた〜と信じてもらえなかった。まあ、当たり前だよな。(というか、私はそこまで行ける気がしていない)


約7km地点のCP1の杭瀬ベースの前では温かい紅茶が振る舞われていた。

が、「中に入りなさいよっ!」ってことなので、杭瀬ベースの中へ入る。

この時点で沈没=リタイア確定である。

Photo Credit: O青年

杭瀬ベースの住人、OさんとSさんが美味しいお酒とお鍋を振舞ってくれた。

久しぶりの杭瀬ベースなので積もり積もった話で盛り上がる。OさんとSさんも有馬温泉の練習会を語る時に欠かせない登場人物である。

CPで飲み物や食事を振る舞ってくれたり、時にはスイーパーのラクダのごとくチャリでついてきてくれたり、ランナーとして参加したり、急にア●パ●マ●の格好して駅に現れたりと、思い起こせば色々あったなー。思いだすと笑みがこぼれてしまう。(ちなみに今回の参加賞2つとも、Oさんの会社で作られたものだ。)

杭瀬ベースのお2人の人柄でついつい長居してしまう。今回はCPのお手伝いをしてくださったお姉さまも一緒に盛り上がる。特にポン酢のくだりは最高だった。

事前にこの練習会について調べたらしく、ゼッケンのこととか色々お詳しい。と、私のnote記事を読んでくださっていたことに気づく、ありがたいですねー。

と、私1人だったら、このまま杭瀬ベースに居座り終了だったのだが、サハラ仲間につられる形で、重たい腰をあげて、次のCPの阪神甲子園球場へ向かった。

CP2の阪神甲子園球場に向かう間に、どのようにショートカットしてゴールの有馬温泉に向かうか、あーだこーだと話し合う。全部のCPを踏む気がないことは全員一致している。

もちろんここを3周回る気は1ミリもない。

Photo Credit : Taichiくん


コースマップを眺めていたら、CP2の阪神甲子園球場からCP5のライオン岩が近いことに気がつく。じゃあ、まずはCP5のライオン岩に向かって、そこからCP3の甲山に行って、甲山から有馬温泉に行ければいいよねーと、もはや主催者のコース設定はなんぞや状態だ。


ごく当たり前のようにCP2の阪神甲子園球場からCP5のライオン岩へ向かう。その距離1km強。

向かう途中、ライオン岩ってどんな岩なんだろうねーと盛り上がる。
「壱岐のゴリラ岩みたいな奇岩?」
「まさか、マーライオンみたいなやつ?!」
高まる期待。


ライオン岩がありそうな公園に着いたが、何の案内もないし、ライオン岩らしきものもなく戸惑う。仕方がないので、google mapに投稿されている写真で答え合わせをし….脱力する。

公園のそばの海岸にライオンの岩が転がっている写真だ・・・。

Photo Credit : Taichiくん

Google mapに投稿されている写真を頼りに、暗闇の中、iPhoneやヘッドライトの光を照らしながら、海風吹き付ける砂浜でライオン岩、、というか「ライオン石」を探し続ける。

満潮の時は水の中らしいが、今は干潮だ。
この辺にあるはずなんだよなあーと、目ぼしい場所を目を皿のようにしてして探し回る。そして、探すのを諦めた。

完全に冷えてしまった。

CP5のライオン岩からCP3の甲山に行くつもりでいたが、だんだん西宮駅から有馬温泉へ向かおうかという気になってしまった。途中、すき家で暖を取れば、もしかしたらもうちょっと頑張れるかもしれない。

すき家で豚汁を頂く。

しかし、体は芯から冷えてしまったようで、もう一刻も早く温泉に浸かって体を温めることしか頭にない。


ということで、一番近い阪神電車の甲子園駅から有馬温泉へワープした。


私の最後の有馬温泉オーバーナイト練はここで終わった。結局、8回参加して、完走したのは1回だけだったと思う。




最後のグリル六甲での大宴会!


有馬温泉は金の湯の開店ちょい前に到着し、金の湯で体を温めた後は仮眠を取りたかったので、太閤の湯へ行き、リラクゼーションエリアで仮眠をとる。

宴会は15時スタート。
鶏のすき焼きと美味しいお酒を堪能する。全行程を完走した人たちももちろん何人かいて、主催者は(私みたいな人が心置きなくリタイアできるように)「このイベントは完走に何の意味もない」と言うが、でも、やっぱりすごいよね。

今年のサハラマラソン参加者5名の紹介と挨拶が行われ、宴会がひと段落したところで、主催者O青年へのサプライズタイムだ。

Photo Credit : サハラ仲間の誰か


あるサハラ仲間たちの発案で、あれよあれよと全参加者と協力して行われた10年間お疲れ様のサプライズケーキだ。さすが、主催者O青年に負けじ劣らず芸が細かい演出である。(….私には到底できない芸当だ。)


と、畳み掛けるように、更なるサプライズが!
この練習会が始まるきっかけとなったI氏がO青年の奥様からの手紙を預かり、代読を始めたのだ。これはI氏以外は誰も知らなかったので、みんなびっくりだ。


I氏が読み上げるO青年の奥様からの手紙を聞きながら、ちょっと目から汗が出そうになる場面もあったが、でも、でも、I氏のことだから、
「・・・という手紙を私が書きました。」
って言うオチがつくと思ってた。勝手にそう思い込んでいた。


が、本当にO青年の奥様からの手紙だった(驚)


いやあ、ほんと今回も楽しかった。
O青年よ、成り行きとは言え、このような楽しい機会を、サハラ仲間たちが現在・過去・未来とつながる場所を設けてくれて、10年間続けてくれて、ありがとう。そして、お疲れ様でした。



今回の私は全行程の1/3しか走っていない。
お粗末さまでございました。

ガーミンの記録



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