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1.ゴビマーチ 2023/ Day1: Wide Open Mongolia (36.1km)



レース前日、ウランバートルから車で5時間ほどで着いたキャンプ地は、Khar Bukiin Balgas Placeという遺跡の中にあった。と言っても、砦の跡のような石垣くらいしか残っていない。

前日の夜は土砂降りの雨。
今回も軽量化のためにマットを持ってこずに、ドロップバックに入れて預ける予備のシュラフをマットがわりに敷いて寝ていたので、底冷えして寒かった。

加えて、テント内に雨水が浸水したら終わりだな、なんて思いながら熟睡したようで、できてないような夜を過ごした。



レース当日の朝。
とりあえず、雨は止んだが、いつ降り出してもおかしくない曇り空である。レインジャケットを着て出走するか否か、悩むな。

以前、モンゴルに暮らしていたという日本人参加者のYさんが天気予報をチェックしていて、11時くらいから土砂降りになるというではないか。
じゃあ、レース中に取り出して着るのも面倒だし着るかな。


8時きっかりにレーススタート。
とりあえず、絵面的に(?)初日だけ2−3kmくらい走っておこうかな、と一緒に走り出す。予定通り、3kmくらい走ったところで、早歩きに切り替えた。

サハラマラソンのダメージからまだ完全に回復してはいないのだが、出だしは上々で、キロ10分を切るペースの早歩きだ。

スタート時は今にも雨が降り出しそうな曇り空だったのだが、だんだん、雲の切間から青空が覗き始め、気温も少しずつ上昇していく。

チッ、レインジャケット邪魔だな。
暑苦しくてしょうがない。脱いだ。


ちょいちょい、ローカルな人たちと出会う。

とってもシャイな感じなんだけど、子供たちは「ハロー」「バイバイ」と声援を送ってくれる。とっても癒される。


大草原の中にポツンとゲル。

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こういうふうに家畜の残骸にピンクフラグを刺しているのも、コースディレクターであるカルロスの悪趣味さよ。(一応、褒めているw?)

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家畜がのびのびと大草原で自由を謳歌しているように見える。モンゴルで飼われて良かったね。

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と、大草原の雄大さを背にして、早歩きをしていたのだが、、




CP2を抜けるといきなり登らされる。

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これがなかなかの斜度+標高で、初日だからバックパックの重量もMAX(7.5kg+水)の状態で登らされるから、ヒーヒーですよ。


しかし、頂上(?)らしき場所からの眺めは素晴らしかった。

ちょっとラップランドの丘の上から見た景色に似てるな、と思った。しかし、ここには森林がない。多分、もともと砂漠だったところに雨がよく降り草生えたってな場所だからだと思う。(あくまでも個人的な意見でございます)


そして、ちょいちょい見せてくる山の岩肌がすごい。

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どうやったらこんなゴツゴツとした岩が出来上がるんだろうか?次々に湧き上がる疑問。



またもや、ポツンと1軒家。

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ゴール手前2kmくらいから足場が変わる。
ぐちょぐちょとした泥、というか滑りやすい粘土質の土だ。そこにボコボコと水溜りがあるんだが、変な色して汚い。

これ、どう見ても家畜の糞尿だまりだよな?

5時間半くらいでゴールできると踏んでいたのに、この足場に苦戦する。汚い水溜りを避けながら、ちょっと飛んだりすると、乾き切っていない粘土質の泥で滑ったりするのだ。

絶対、このきったない水溜りにはハマりたくない…と、頑張っていたのだが、とうとうやってしまった。片足ズボッとな(涙)


もう目の前がゴールってところで、川渡りがあった。これ幸いに、汚い水溜りにはまった足、靴を洗うチャンスだと、ズボズボっと入って行ったら、なんと川底が粘土質の泥で、いきなり尻餅ついてしまった。

ちょうど前にいたシンガポールの選手がその音にびっくりして振り返ってたわ。


ということで、靴はどろどろ、お尻は泥まみれで初日ゴール。


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●第1ステージ
[開催]2023年6月18日(日)
[距離]36.1km
[スタート] 現地時間 8:00

Garminの記録
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