サハラマラソンの準備について〜迷える子羊たちへ
(2024/8/17 更新)
サハラマラソンまであと2ヶ月弱となり、サハラマラソン参加者のグループページではその準備について活発な意見交換が行われています。
私が初めてサハラマラソンに参加した時は、自分の周りにはサハラマラソン参加者どころか、ステージレース経験者が全くいなかったため、日本にわずかしない体験者のブログを貪り読み、SNSを駆使して参加予定者を探し出し、情報交換しながら、頑張って想像を膨らませながら、不安を抱えながら準備を行っていました。今となれば、懐かしい思い出です。
その後、まさか毎年出場するほどにどっぷりとパトリック・バウワーが創り出すサハラマラソンの世界観にはまってしまうとは夢にも思わず、そのため未来の出場予定者を紹介されたり、連絡が来るようになったし、SNSを駆使して探したりもしていました(笑)
そういう人達をどんどんグループページに招待し、過去参加者の方々と情報交換できる環境を作りました。そこで、過去出場者が繋がって交流して行く様がはたから見ているととても面白く、「サハラマラソン」というだけでこんなにみんなが繋がって行くものなのか、改めて「サハラマラソン」を作ったパトリックの凄さを思い知ります。
と、長い前置きはさておき、
サハラマラソンの準備については、それなりに試行錯誤している経験があると自負しているので、ここで非常に参考になるブログ記事を紹介します。
2015年サハラマラソンで彗星の如く現れ、女子総合優勝をかっさらっていったエリサベート・バーンズのブロクです。彼女はこの優勝で人生が大きく変わり、プロに転向し、世界中のステージレースで活躍しています。
そのステージレース経験が豊かな彼女のブログにはサハラマラソンの準備に関するTipsが体系的に、分かりやすく書かれているので非常にお勧めです。(英語ではありますが、そんなに難しい文章ではないと思うので、サクッと読めるはず、、)
まずは、「どのように軽量化するか」という記事。(※2024年8月現在、エリザベート女史のブログ運営方針の方向転換でリンク切れになっています。)
まず、荷物の大半を占める食料ですが、これを正しく選択し、効率的にパッキングできるかが装備の肝となります。
その他の装備については、
1週間もサハラ砂漠で生活するという不安から、あれもこれもとAmazonなどのECサイトでポチりまくり、自宅にはたくさんのものが届いているのではないでしょうか?
「本当にこれいいの?これって必須装備なの?これなしでも7日間生きていけるんじゃないの?」
と自分に問いかけてみると、あ、やっぱり要らないかも?となります。意外にサハラ砂漠ではシンプルに生きていけるのです。どうしてもわからない場合は、グループページで過去参加者に問いかけてみるといいでしょう。
では、これは必要だ、となった場合、
大会指定の必須装備や自分が必要と感じたもの、それをできる限り軽量化してみましょう。
私の場合は(2024年8月現在はやっていませんが)プラスチックミラーを半分に割り、歯ブラシの持ち手を半分に切り、100均サンダルの不要部分をできるだけ削っていました。
寒がりがゆえに寝袋を気温マイナス対応のものを選択しているため、もし寒かったら寝袋を出してくるまればいい、ということでダウンジャケットの代わりに、薄手のパーカー(ユニクロのポケッタブルパーカ)を使っています。また、サバイバルシートは自分は使うことがないので半分以下に切り落としています。
逆に寝袋が夏用だったりすると、気温が下がった夜にはサバイバルシートを中に入れて寝るとか、ダウンジャケットを着て寝るという選択もあるので一概には言えません。
しかし、装備選択の際にはどれだけ軽いのか、もしくは不要な部分をそぎ落としてどれだけ軽くできるのかを常に考えておいた方がいいでしょう。
ここでもサハラマラソンのグループページが活躍します。過去参加者のこだわりの装備について質問してみるといいでしょう。
そして、食料に関する記事が本当によくまとめられています。(※2024年8月現在、エリザベート女史のブログ運営方針の方向転換でリンク切れになっています。)
参加者を Fast runner / Mid Pack / Walkerと分類し、それぞれについての食料戦略について解説しています。
私の場合は、Mid Packということで、
朝食・レース中の補給食・レース後のリカバリ食(プロテイン)・晩御飯にカテゴライズし、食料計画を立てました。
これは個人の好みに大きく左右されますが、私が重要視しているのは以下の2つだけです。
・必要な栄養素が摂取できる(糖質、たんぱく質、脂質など)
・軽量かつ高カロリー
結局、その時の調子によって、普段食べていたものがまずく感じたり、うまく感じたり、すごい食欲を感じたり、全く食欲を感じなかったりと波があるので、単純に栄養を補給する、エネルギーをチャージする手段であると割り切り、うまかろうがまずかろうがどうでもよくなりました(笑)
そして、行き着いた先が去年から採用したが海外のステージレースランナー御用達、イギリスのExpedition Foodsでした。味は保証しませんが、上記の私のこだわりを完全にカバーしているので、昨年のザックの軽量化と省スペース化に大きく貢献しました。
食料はジップロックに移して、軽量化、省スペース化をするのですが、エリザベートの場合は更に真空パック化しています。試験的にやってみましたが、私は真空パック化は必要ないと判断しました。
ということで、サハラマラソンのための準備(総論)でした。
サハラマラソンのための準備(各論)については気が向いたら書くかも、書かないかも。
ということで、初日のスタート後の写真ですが、こんな感じでコンパクトにまとまりました。まだ改善の余地はありますが。
※どうでもいい話ですが、最初にサハラマラソンに出るとなった時になぜ英語・仏語のブログを探さなかったのか、語学ができるというアドバンテージを最大に活かせていなかったドアホな私。
サポートして頂けると単純なのでものすごく喜びます。サハラ砂漠の子供達のために使います。