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3.南極(The Last Desert)2022 / Day3: Orne Island


この日のスタートも午後から。


朝目覚めると、Orne Harbourの絶景が目に飛び込んできた。
思わず、船の甲板に出て写真をパシャパシャと取りまくる。Spigot Peak(289m)に登る観光客は朝早くにゴムボートで出発していた。

一面の銀世界
一面の氷、、これ上陸できるの?
険しい山だなあ。


* * *


レースは16時頃にスタートし、予定では6時間くらい、22時までを予定している。
今日のコースは約2.5kmの周回コースで、大きなアップダウンはない。
このくらいの距離がちょうどいいよなあ。

1kmの周回だとすぐにトップ選手たちが追い越すし、頻繁に道を譲る羽目になる。

トップをひた走っているアメリカ人選手のマットは、追いつく2-3m後から「Comin' up」って声をかけてくれるので、「OK」と言いながらスッとコース脇に体を動かすだけ。

2番手のモリモリは追い越す2-3m後から、ハアハアという自分を追い込んでいる息遣いが聞こえてくるので、これもまたスッとコース脇に体を動かすだけ。

選手によって個性が出てくるのが面白い。


もちろん、私も選手を追い越す時があるんだけれども、どう声かけして良いか迷っちゃうんだよね。マットみたいにカッコよく言ってみたいけどねえ。

数メートル後から気配を感じて、わざわざ止まって待っている人とかいれば、すみませんと声掛けしても、疲れているためかコース上で停止するだけなので、脇から抜こうとすると、ズボッ!と雪に足がはまってしまったりする。

今日も大勢のペンギンに見守られながらのレース。
コース上に鳥が飛んできて止まったりしたんだけど、あれ?鳥も5mルールの範疇だっけ?と戸惑う。と、すぐ飛んでどこかに行ったけど。


3日目にして雪上を走ることに慣れてきたのか、たまたまコースの状態が良く走りやすかったのか、走れそうなところはなるべく走るようにした。
ちょっと吹雪いて寒かった時もあったが、走っていれば問題ない。


遠くから氷山が崩れる音が聞こえる。
花火が上がったような、銃撃戦のような音なんだねえ。ドキッとする。

走り出して、5時間くらい経った頃、もういつでも「今日のレースは終わり」と声かけられてもおかしくないようなあと思った頃にやはり本日のレースが終了。


しばらくガーミンのスタートボタン押すの忘れていた。
だんだん調子が上がってきました。



今日は走りたいと思ったところで走れたし、自分にしては距離が稼げたし、大満足な1日だった。


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