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3.Ultra Race Romania 2023/ Day3: 46.6km


3日目。
今日はオーバーナイトステージの日以外では最長、約47kmの旅路だ。制限時間は1時間延びて13時間だ。そして、スタート時間は1時間前倒しの7時スタートだ。

朝、腹部、左脇腹を触ってみると違和感があり、よく見てみると小さい黒いものがついている。植物の種か何かかな?と思って軽く払ってみたが落ちない。かさぶたを剥がすかのように爪で引っ掻いてみたらポロッと落ちた。

いや、上部だけ落ちて、残りがしっかり左脇腹にくっついている。え?これ虫?吸血虫か何かなの?と焦る。慌てて、メディカルスタッフのところに行き、脇腹に食い込んだ得体の知れないものをピンセットや針を使って取り出し、消毒してもらい、バンドエイドを貼ってもらう。

後で大事になりませんように….(祈)


そしてスタート。いい天気だ。暑くなりそうだな。

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スタートしてから2kmくらいのところで登り基調になったが、緩やかな上りで、標高もさほど高くなく、今日は距離は長いがコース的には少し楽になった(というか、慣れたのか??)ような気がした。


と、油断していると思わぬ落とし穴が待っているのである。コースロストだ。

林道の途中で森の中に入るマーキングを見逃してしまったようだ。しばらく林道のコースマーキングがなくなっていることに気がついていなかった。

気がついて慌ててきた道を戻っていった時には遅かった。私の後ろにいたランナーやスイーパー達は既に行ってしまったようだ。スイーパーはコースマーキングのリポンを回収しながら進んでいく。戻っていった場所にはもうリボンがない。

去年のジャングルでの出来事を思い出す…..。
2.ジャングルウルトラ 2022 / Day2:Amazonia (40km)

いや、あの時は絶望的な状況だったが、今回は不幸中の幸いでコースマーキングはリボンだけではなく、石や地面などに青いスプレーが施されている。さすがにスイーパーもそれを消しながらは進んで行かないので、コース上に残っているのだ。


コース上に残っている青いペイントを探しながら進んでいく。

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そして、今日のピークハントを行う山の麓の山小屋みたいなところで休憩しているスイーパー2名を発見した。ホッ。

スイーパー達は私の顔を見ると「あれ?」という顔をしたが、状況はすぐに察したようだ。「私たちはもうちょっとここで休憩しているからゆっくり行っていいわよ。」と声をかけてくれた。


ありがたい。
これから心が折れるほどの登りになっているからな。

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これでもか、これでもかと登っているのに、、、


見上げるとまだ延々と登り続いているんだよ、、、。

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頂上に着いた。

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もうめっちゃ疲れた。ここが約23km地点でようやく半分なんだよっ!

ただ幸いなことに、ここからは残り約23kmくらいはほとんど下りだ。もうヒイヒイ言いながら登る必要はない。だらだら下っていくだけでよいのだ。

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いつまで続くのこの下りってくらいに下り、ふときた道を振り返る。ああ、あそこがさっきまで私がいた山の頂上か、、。


下りまくって、もうすぐゴールかなってところで、前方に人影が見える。しかも日本の国旗を持ってこっちに向かって振っているではないか。近づくと、共同主催者のアンドレイだった。

「もうそこを曲がるとゴールだよ、これ(国旗)持って走って。」
というではないか。えーっ、こういう国旗持って、お国背負って走るのはあんま好きじゃないんだけどなあ、、と思いながらも、言われた通りにする私。


っていうか、あれ?私、ラストランナーだったの??
昨日はサハラ仲間のスイス人選手キャロルがリタイアしていたけど、今日は気がついたらルクセンブルグ選手がリタイアしていたみたい。


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●第3ステージ
[開催]2023年8月12日(土)
[距離]46.6km
[獲得標高] 1,800m
[最大勾配] 31.2%
[スタート] 現地時間 7:00

Garminの記録


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