“40歳”が、やって来る。(あと10日)
40歳まで、あと10日。
2023/05/05(金)
今日は夢をキーワードに書いてみます。
「旅芸人になりたい」
小さい頃から
舞台への憧れは人一倍強かった。
空間そのものへの、不思議な憧れ。
鮮明に残っている記憶のひとつは、
小学校の体育館。
校長先生がお話したり
6年生のお兄さんお姉さんが
卒業証書を貰いにゆくその舞台は、
特別な階段を使って登る
非日常な空間だった。
重厚な緋色の幕。
あの向こうはどうなってるんだろう?
体育座りで見上げる舞台は
無限の想像に満ちていて、
好奇心と共にあった。
私も時々、クラスの発表などで
舞台に上がった。
その舞台からの景色は
特別で面白くて、
言葉にならない静かな興奮が
いつも胸に湧き上がる。
「子犬のマーチ」や「さんぽ」に
合わせて行進したこと
たくさん練習したこと
今も憶えている。
あんなにワクワクしたのは
そして今もワクワクするのは
なぜだろう?
ひとつ、印象深い出来事がある。
いつだったか、
小学校に劇団の人たちがやってきた。
目の前で繰り広げられる
大人たちの劇は初めてで
上手で、面白くて、かっこよかった。
ごっこ遊びが大好きで、
即興でお話を作りその世界で戯れるのが
大好きだった私。
こんな素敵なお仕事があるの…?!
劇団のおじさん、お兄さんお姉さんが
まぶしく見えた。
いいなぁ…!!!
それから以前に増して
「あらゆるところで
突如何かになり切る癖」は激しくなった。
実際に旅芸人になった夢を見たりもした。
その後児童合唱団に入り、
バレエを始めた。
中学では合唱部に。
みんなと舞台に出ることが
いつもとても楽しかった。
大学では演劇サークルに入り
小さな劇場で色んな役を演じた。
舞台袖での独特の緊張感、
生ならではのハプニングの数々、
すべてが終わったあとの
達成感と郷愁…
様々な感覚が五感に刻まれた。
社会に出てからも
市民劇団で演じ、
バレエを再開した時は
トウシューズを履いて
ド緊張の中無事本番を終えた。
合唱では武道館に立ち
レコーディングも経験できた。
そして今は、
昭和歌謡を2か月に一度歌っている。
30歳を過ぎてからの初挑戦のバンド。
緊張感に襲われながらも
五感を研ぎ澄ましお客様と楽しむライブは
とても大切な時間だ。
合唱、演劇、バレエ、バンド。
ジャンルが変わりながらも
今まで何かしら
舞台に立ってきた。
「人前に出てドキドキする」を
ずっとやっている。
ものすごく緊張するくせに
いつも自分に発破をかける。
そして達成感と淋しさを全身で味わう。
旅芸人になるという夢は
まんま叶えた訳ではないけれど、
小さい頃からの憧れは
形を変えつつもずっと、
大切にしてきたことに気づいた。
なぜか分からないけれど惹かれること。
ずっと昔から惹かれること。
こうして丁寧になぞってみて
そうだったのか
自分のことが改めて少し分かった。
あっというまの39年だったけど
意外にも色々挑戦してきたんだなぁ。。
なんだか嬉しい。
そして、これからも
憧れに突き動かされ
舞台と共に非日常を過ごす
そんな人生になる気がする。
そうしていきたい。
三つ子の魂百まで
私にとっては、舞台だった。
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