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お酒メモ2『ピノ・ノワール』(ワイン)

「ロマネ・コンティ」っていう有名なワインがあるよね。聞いたことある人が多いと思うんだけど、このワインはものによるけど一本で何百万もする超高級ワイン。で、このワインに使われている品種がピノ・ノワール。カベルネソーヴィニヨンに次ぐくらいよく見かける品種だから、調べてみた。

ブドウの特徴

ブドウの特徴は、ワインの味わいを左右する。カベルネ・ソーヴィニヨンみたいに粒が小さくて皮が厚いほど渋く、粒が大きく皮が薄いほど軽やかな味わいとなる傾向がある。前回の繰り返しになるけど、それは渋味のもとであるタンニンがブドウの皮に多く含まれているから。

ピノノワールはというと、粒はやや大きめ、皮は薄め。品種としてのポテンシャルはとても高いけど、皮が薄いため病気に弱くて栽培も難しい。

ピノノワールの栽培地域

原産はフランスのブルゴーニュ地方。今では、同じくフランスのブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方、アメリカのカリフォルニア、オレゴン、ドイツとかを主として世界中で栽培されてる。

さっき書いた通りピノノワールは果皮が薄いから、熱くて乾燥した気候には向かない。そういうところで育てると、早く熟しすぎて精彩を欠いたアロマになってしまうんだって。で、比較的冷涼な気候が向いてる。でも寒すぎても湿度が高すぎてもだめだし、プラスで雨や風にも弱い。なんて気難し屋さんなんだ!

そもそもピノノワールは環境に左右されやすい品種で、乾燥では育成が阻害されるし、雨が多いと葉や枝が伸びすぎたりと、理想的な成熟への悪影響になっちゃう。

味わいとその特徴

◯味わい
ピノノワールの味わいは、力強さよりも繊細さが特徴らしい。たしかにカベルネと飲み比べてみると、歯茎が縮むような渋さはあんまりない。飲みやすい。

香りとしてはバラを連想させる華やかさがあって、柔らかい果実味はラズベリー、チェリーみたいなニュアンス。まあ高い金出すか相当当たりの安いワインじゃないと感じないかもね。

タンニンがカベルネソーヴィニヨンのみたいに多くないから、いかめしい渋さはなく、ヴィロードやシルクのように心地よいきめ細やかな渋みがある。

◯熟成
熟成期間は、必然とカベルネソーヴィニヨンに比べて比較的短くなる。若いうちは独特の果実味がして、熟成すると紅茶やトリュフのようなアロマティックな香りが開花する。毎度毎度表現がすごいなワインは。

◯ワインへの使われ方
カベルネソーヴィニヨンやメルローと違い、ピノ・ノワールはほとんどの場合ほかの品種とブレンドはせず、単一品種でワインに用いられる。だから仕上がりに、土壌や気候、醸造方法の小さな違いがみられるのだ。

感想

栽培が難しいため価格も高いし、安いワインだと当たりが少ない。でも、マニアを虜にし、多くの人を引き付ける魅力ある品種だ。一本で軽い一財産となりうるワインを生み出しまう品種でもあるって考えるとすごいよね。

コンビニとかスーパーで買うときは、ちょっと奮発しないと当たりには出会えないかも。


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