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自分の理想を誰かに想像してもらって満足するな

アフリカ縦断をしている時からずっと読みたかった本、【何者】を読むべく、帰国後は1番に本屋に向かいました。

久しぶりの紙媒体に高揚しつつ、読み進めていていました。青二才な自分が何かになろうとしている主人公に投影されている気がして、痛いところをつかれるような本でした。そして、自分は他の人とは違う、特別な存在だと思う人がどうして痛く見えてしまうのか。就活をしていた時にたくさん発生していた人物を言語化してくれる目から鱗な内容でした。

なるべくネタバレにならないように、所感を述べて、どのようにこの本から学べるかをまとめたいと思います。

就活から逃げる為の言い訳をしてきた人たち

俺は流されたくないんだよね、就職活動っていう、見えない社会の流れみたいなものに

何者

登場人物の1人は就活をしないで、自分の道を進むと豪語をするのですが、本人はこれという努力をしているわけではありません。就活のシステム自体を頭ごなしに否定することで自分の地位を保とうとします。

どうして、就職活動をしないと決めた自分だけが何かしらの決断を下した人間なのだと思えるのだろう。「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を想像できないのはなぜだろう。

何者

就活生時代、大学の同期と就職活動について定期的に集まって話していました。
しかし、内定がもらえない人に限って、大企業を否定したり、就職活動の意義を問うような話ばかり持ち出されて、少し呆れてしまったことを思い出しました。

学び

理想の自分になることを誰かに想像してもらうな。

想像力のない人ほど、他人に想像力を求める。他の人間とは違う自分を、誰かに想像して欲しくてたまらないのだ。

何者

作中で、まだ初めてもないことや、伝えるべき段階でないものに対して必死に世界に伝えようとしていた人物に対して主人公が放ったセリフです。
私自身も、全く努力してないのに何か思わせるような発言をしたり、他人の想像力に存分に依存して少しでも何か違う人物になろうとしていました。とても痛いです。

努力の過程を見てもらおうとするな。恥ずかしい自分のまま、理想の道に進むしかない。

ただのバイトのくせに「仕事に行ってくる」っていってみたり、あなたの努力が足りなくて実現したなかった企画を「なくなった」っていってみたり、そんな小さな一つ一つの言い方で自分のプライドを守り続けてたってそんな姿、誰も知らないの。誰も追ってくれないの。

何者

現代のSNS によって身の回りの友人を超えたたくさんの人に発信ができるようになりました。自分の価値観を誰かに認めてもらいやすくなったかもしれません。しかし、就活、もしくはそこから先の人生は誰もあなたに寄り添って助けてくれるわけではないのです。だからこそ、努力の過程とか、考えをただ口にして認めてもらうことに逃げるのではなく、本当になりたい自分になるために一歩ずつ結果を出していかなくてはいけないのです。

ここまでの文章を読んで、私も何者かになりたくてこのブログを書いている人したらちょっと痛いのかもしれませんが、誰かに想像してもらうまえに、どんどん前進していくことを大切にして行きたいと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。




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