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ちょっと弱気な義母に何も言えない|今週の日記(3/28〜4/3)

3月28日(木) 歳を重ねるほど涙脆くなる

選抜の高校野球の準決勝が行われる。
始球式に小学校五年生の男の子が投げるらしい。
男の子が野球のユニフォームを着てグラウンドに立っている。ニコニコしながらも一生懸命投げて、きちんと高校生のキャッチャーにボールが届く。解説者もきちんと届きましたね〜と優しく解説する。その後高校生のお兄さん方に声を掛けてもらえて嬉しそう。
戻った先にはお母さんが待っていて、子供をぎゅっと抱きしめる。
その瞬間、涙腺崩壊。
長男が小学校の頃少年野球をやっていた時の事を思い出す。わたしもグラウンドで子供を抱きしめたかったな。とふと思う。

3月29日(金)  いつものドトールで心温まる

今日もいつものドトールに行く。
どこかで見たことのある人が小さい子供2人にアイスクリームを食べさせている。
小さな子供達が食べ終えて、店員さんに向かってかわいい大きな声で「ごちそうさまでした」と言う。店員さん達も手を振る。そうだ、どこかで見たことあると思ったらいつも接客してくれるここの店員さんだった。今日はお休みで来ていたのだ。
帰り際に子供達かわいいね。と同僚の店員さんが言う。
「そうなの〜うちの子達、本当にかわいいの。すごくかわいいのよ〜」と言って帰る。
わたしなら「そんなことないのよー」「家ではいう事聞かなくてー」とか謙遜して言ってしまいそうなところ、自分の子供を思いっきり褒めるって素敵だな。と思い、ふふっと笑顔になってしまった。
今度わたしも謙遜しないで、人前でも自分の子供を褒めようと思って清々しい気持ちになった。

3月30日(土)  新生活が始まる準備をする

暑いくらいのポカポカ陽気の中、長男とわたしの定期券を購入する。明後日からいよいよわたしは新しい仕事なので先に子供の分も準備しておく。
子供は6ヶ月分、わたしは迷ってとりあえず一ヶ月分の定期を購入した。
とうとう新生活が始まるのだな。
とりあえず勝負は一ヶ月。頑張ってみよう。
期待と不安が入り混じる中、4月から始まる新生活がなんだか他人事のように感じる。
Suicaに印刷された定期券をじっとみながら、とにかく無理をしない。と念仏のように唱えてみる。

3月31日(日)  ちょっと弱気な義母に何も言えない

夏みたいに暑い日、親戚の法事の帰りの義母と義兄(兄と言っても夫は歳下だから義兄はわたしと同い年。)と落ち合って夫とみんなでコーヒーを飲む。義母とは一年振りに会ったが相変わらず元気そうだった。
義母と義兄夫婦は同居していて、そろそろ家の外壁工事をしたいという話をしていた。
義母がしきりに、明日死んじゃうかもしれないし、5年後にはどうなってるかわからないから、早くやりたい。と言う。70代前半だし、まだまだ元気そうに見えるけど、死というものを身近に感じているのかな。今までそんなこと口にしたことなかったのに。 
わたしが歳をとるように当然みんなも歳をとる。
いつまでも若いつもりでいたわたしのあの頃は、遠い過去になってしまったのだな。と寂しい気持ちになる。

4月1日(月)  新しい生活が始まる

今日から新しい仕事が始まった。
久しぶりの労働で感覚がうまくつかめない。
今日一日は研修で終わった。
帰ったら長男が洗濯物を取り込んでくれて、お風呂の用意もしてくれていた。夫から朝頼まれていたのだ。今までは何もしなかったのに、びっくりした。成長しているんだな。
頼れる人が増えた心強さに、明日も頑張れると思った。

4月2日(火)    甘いものを欲する

とにかく久しぶりの労働(まだ研修だけだけど)、でヘトヘトになる。
お腹もすくし、甘いものを身体が欲して止まらなくなる。今、家には頂きもののお菓子がたくさんあるから際限なく食べてしまうのだ。
いけないこのままではどんどん太ってしまう。
でもこんなに欲しているのだから、今は自分を甘やかしてもいいかな。
頑張ってるよ、わたし。明日も頑張ろ。わたし。

4月3日(水)  久しぶりにカルピスウォーターを飲む

Xで数量限定でカルピスウォーターのラベルに大好きな木下龍也さんの短歌が載っているものが販売されていると知る。
早速朝、混んでいる狭いコンビニで見つけて買う。

久々に
スキップをするぼくたちと
一緒に跳ねてくれる太陽

木下龍也 カルピスウォーターのラベルより

なんて爽やかな短歌なんだろう。夏がもう今やってきそうだ。"跳ねてくれる"の表現がぐっとくる。
仕事の研修で、一日中パソコンとにらめっこして疲弊していた。
デスクの上の木下龍也さんの短歌が視界に入るたびについニヤニヤしてしまう。
あー癒される。短歌って言葉ってやっぱりすごい力を持っている。
帰りに明日の分の違う短歌が載っているカルピスウォーターを買う。
これで明日の研修もバッチリだ!







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