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色鮮やかな浪花寿司 シャープな酸味が魅力の南ア スパークリング

週末、長瀞で荒川上流のせせらぎに、身も心もリフレッシュし東京に戻る。ただ、自宅近くの駅に到着する頃には夕食を準備するパワーは残っておらず駅内の惣菜コーナーへ。色とりどりの押し寿司が目に入り購入を即決。古市庵の詰め合わせ浪花寿司。

浪速寿司

古市庵と書いて”こいちあん”と読む。1967年創業、福岡県久留米市を本社に置き、寿司、米飯の持ち帰り販売を主事業とする。以下の10種のネタが色鮮やかに、ひと口サイズで詰め合わされている。これで900円ほどとはお買い得だ。

穴子
サーモン
バッテラ
梅大根(金印刻み柚子)
ズワイガニ
玉子
わさび高菜
連子鯛(木の芽)
海老
梅かつお磯

合わせたのは南アフリカの王道スパークリング、グラハム・ベックのブラン・ド・ブラン。シャルドネ100%で造られる。キレのある酸味と泡の刺激への欲求を満たしたい。そして様々な寿司ネタとの相性が素晴らしいことは過去の魚介とのペアリング体験で実証済みだ。さらに2,000円台前半で、その辺のシャンパンよりも高いクオリティを見せてくれるコストパフォーマンスも素晴らしい。

グラハム ベック ブリュット ブラン ド ブラン

グラハム ベック ブリュット ブラン ド ブラン 2017, 南アフリカ, 2,390円
Graham Beck, Méthode Cap Classic, South Africa, 2017, 12%
よく熟したりんご、リンゴのコンポート、リンゴ蜜、ブリオッシュ、ヘーゼルナッツ、バニラの香り。果実香以外の深みがシャンパンのように重層的。口内を瞬間的に幸せにする厚みのある果実味、キレのある力強い酸味、鼻腔を抜ける柑橘果皮、白胡椒が絶妙なバランスで広がる。

浪速寿司とグラハム・ベック

さて何から合わせるようか。まずはわさび高菜。ネタの爽快な香味がワインのシャープな酸味に調和。
バッテラ。お酢の効いたサバと白板昆布の旨味のコンビネーションにワインの爽やかな果実味と酵母香の奥行きのある香りが心地よく重なり合う。
サーモン、エビの旨味にも、ワインのシャープな酸味と酵母香が寄り添う。
連子鯛。期待通り、期待を上回るほど。上品な白身魚の脂、風味には、シャンパン同様に瓶内二次発酵で仕上げられた繊細な泡と風味が心地よい。
最後は梅かつお磯巻に。梅の酸味にワインの切れ味鋭い酸味、口内が爽快な酸で満たされ夕飯のフィナーレ。
様々な種類のネタとワインを合わせたい人にはぴったりの浪速寿司だ。他のワインとも各種ネタを合わせてみたい。
相性: ★★★☆☆

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