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ツナとライスヌードルのスパイシーサラダ 17年熟成のロゼ・シャンパン

しばらくの海外滞在を終えて帰路に。搭乗を待ちながら軽食にシャンパンを。ここ最近、帰路のラウンジではツナとライスヌードルのスパイシーサラダが定番だ。タボーレ(パセリにトマト少々とレモンが効いた中東のサラダ)とチーズと一緒に。

以前、2種のシャンパンに合わせたが、特にシャルル・エドシックとの相性が素晴らしかった。

今回はシャルル・エドシック ロゼ, 2005が提供されていた。ロゼのミレジメ(作柄が良かった年のみに造られるもの)、17年熟成だ。アッサンブラージュ(ブドウ品種のブレンド比率)はピノ・ノワール73%、シャルドネ27%。

シャルル・エドシックは1851年設立(シャンパーニュ地域で4番目に長い歴史があるメゾン)。ワイン造りで特徴的なのは、最もスタンダードなブリュット・レゼルヴでも平均10年熟成を経たリザーヴワインを40%も使用。またノン・ヴィンテージのシャンパーニュの熟成期間を、法定の15ヵ月以上に対し3年以上取っている。熟成によるリッチで複雑な味わいを楽しめる。

さて、まずはワインをひと口。

シャルル・エドシック ロゼ, 2005
Charles Heidsieck, Rose, 2005
明るめのオレンジが強いサーモンピンク、きめ細やかな泡がいく筋もたえまなく立ち上がる。
香りにはチェリー、ラズベリー、フランボワーズの快活ながら適度に落ち着いたボリュームの果実香、ブリオッシュや酵母の香りをやや強めに。
風味には軽快な凝縮感の果実味、やや明瞭な酸味、微かに鼻腔をフルーツビネガーのニュアンスが抜ける、タンニンはほのかに残る軽快で爽快なフィニッシュ。17年の時を経たとは俄には信じ難い若々しさを残した果実味を持ち、熟成酒の難解さはなくバランス良くわかりやすくグラスが進むワイン。

ツナとライスヌードルのスパイシーサラダに合わせる。

強めのチリの風味にツナの脂がややワイルドに立ち上がる。料理の余韻にシャンパンをひと口。前回食べたものよりツナの臭いが強かったようにも感じる。シャンパンの繊細で絶妙なバランスがツナの脂と臭いで崩れてしまう。ツナの表面にオイルの照りはなく、料理されてからしばらく時間が経過し少々パサっとしていた。人の流れにムラがある搭乗待ちラウンジでは料理のコンディショニングも難しいのだろう。先般のシャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴとの相性が素晴らしかっただけに、同じくシャルル・エドシックのロゼには期待が高まったのだが。。レモンやナンプラーやオリーブオイルなどの調味料をもう少し効かせるとシャンパンへの繋がりは良くなりそう。
相性: ★★☆☆☆

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