五島列島グルクンの煮付け スペイン産土着ヴェルデホの充実の果実味
同僚と男前料理と五島列島直送の魚 神保町 無花果ichijikuを訪問。お造りはシイラ、マダイ、クロムツ。手書きのお刺身お品書きが嬉しい。身はプリプリで弾力が力強く、海の恵みがギュッと詰まっている。クロムツのほんのりとした甘い脂、シイラのとろけるようなくちあたり、マダイのコリコリ食感から広がる淡白で上品な脂。ひと口ひと口の満足感が高いお刺身たち。合わせたのはスペイン産白ワイン。
五島産キビナゴ一夜干し炙り明太子。干されてギュッと風味が詰まったキビナゴ。炙り明太の塩気と一体になり、口内に塩味と磯の香りがたっぷり広がる。お酒を呼ぶおつまみ。
続いてグルクンの煮付け。グルクンは通称で正式名称タカサゴだが、通称で呼ばれることが多い。沖縄の県魚。煮付けにすると赤魚のような脂の甘みが広がるがやや軽快、一方で磯の香りをはっきりと感じる。初めて食べたがとても気に入った。
さて、お魚料理に合わせたのはスペイン産白ワイン。飲み放題についていたワインメニュー。
フェリックス ソリス, ブルメ, ヴェルデホ, スペイン D.Oルエダ
土着品種のヴェルデホを使用。小売価格は1,000円ほど。ジューシーな果実でギュッと詰まった緻密さも感じられる。歯ごたえのあるようなしっかりした酒質。酸味は中庸、余韻にほろ苦さ。この価格では素晴らしいパフォーマンス。
マダイ、クロムツ、シイラのお刺身にワインを合わせる。ワインのしっかりとした酒質と果実味はお醤油にも負けず、相性よい。クロムツから広がる上品な脂の甘味ともよく調和。相性: ★★★★☆
五島産キビナゴ一夜干し炙り明太子に。干したキビナゴと、明太の塩味がよく効いたおつまみ。自然とお酒が進む。ワインのジューシーでリッチな果実味が塩気を包み、さっぱりとさせ、次のひと口、一杯を誘う。相性: ★★★☆☆
グルクンの煮付けに。醤油の甘辛の味付けには赤ワインがよく合いそうだが、この果実味が詰まっていてジューシーな白ワインはそれに負けずしっかりとバランス。余韻に広がるグルクンの磯の香りに、ワインのほろ苦いニュアンスが心地よく調和。相性: ★★★★☆
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