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ノドグロ入りソーセージinキムチ鍋 リオハワインのまったり果実味と樽香の唐辛子へのシンクロ

 キムチ鍋にノドグロ入りソーセージを投入して即席でシーフード仕立てに。豚肉、エノキタケ、豆腐、大根などの野菜から味が染み出したスープに、ソーセージの魚肉の風味が加わり、風味に厚みが増す。キムチの辛味にノドグロの繊細な風味はややマスキングされてしまうが、ソーセージのベースの魚肉の旨みは唐辛子の辛味とも相性良い。

スーパーで購入したのどぐろ入りソーセージ
左がのどぐろ入りソーセージ(右は以前食べたセブンイレブンBIGあらびきソーセージ)
ソーセージを適当に切ってキムに鍋に

 合わせたのはスペイン リオハの赤ワイン(テンプラニーリョ品種他)と、インドの赤ワイン(ジンファンデル品種)。唐辛子の辛味を、リオハのまろやかな果実味と樽香に、インド産ジンファンデルのチャーミングな果実味で包もうという意図。

 まずはリオハワインに。

エジェ・デ・ランダルーセ・リオハ, アラベサ, 2017, 14.5%, 2,398円
Elle de Landaluce, Alavesa, Rioja, Spain,

 ワインについては先日のNoteに。主要品種となるテンプラニーリョは最高で樹齢80年。このワインは樹齢60年のテンプラニーリョ90%、グラシアーノ10%のブレンド。香りには濃密な果実香、ほんのりジャミーだが完熟した青果。ほのかに茎のヴェジェタルなスパイシーノート、よく溶け込んだ樽香。味わいにはパワフルな果実味。刺激的なやや粗いタンニン、非常に長い余韻。京橋ワインで購入。
 ノドグロ入りソーセージinキムチ鍋にワインを合わせる。キムチの風味に、ワインのまろやかな樽香が立ち上がり深みを増す。キムチのスパイスにほんのりと熟成したバニラ、スモーキーなニュアンスを含むリオハワインが絶妙にシンクロ。ノドグロソーセージの繊細な風味はキムチに圧倒されるが、ワインは反発せずキムチの辛味に寄り添う。ワインはパワフルだがそれでもソーセージの魚肉の存在はほんのりと余韻に残る。相性: ★★★★☆

 続いてインド産ジンファンデルに。ジンファンデルはイタリア原産とされる(さらに遡ってその起源はクロアチアとも)。現在、カリフォルニアではカベルネ・ソーヴィニョン、シャルドネに続き栽培面積第3位の人気品種。さて、インド産ジンファンデルも濃厚かなと期待しつつ、スクリューキャップを開栓。

スーラ, ジンファンデル, インド, ナシック, 2022, 13.5%, 2,132円
Sula Vineyards, Zinfandel, Nashik, India

 香りには磯の香りやヨード香、どこか金属的な香りが真っ先に来る。果実香は控えめにアメリカンチェリーがふわり。ほんのりとブラックペッパーのスパイシーなニュアンス。干しワラ系の酸化したような香りも。
 味わいには果実味は思いのほか控えめ、タンニンは滑らか。ややアンバランスに立ち上がる酸味、余韻にかけてビターなタッチ。果実味の明るさ、チャーミングさはマスキングされて残念。インドワインにはたまにあるが、コンディションが万全ではなかったよう。世界のワイン葡萄屋で購入。
 ノドグロ入りソーセージinキムチ鍋に。状態が万全ではない、風味がどこかアンバランスなワインには特段の共鳴も起こさず。ケンカはしないが特筆ポイントもなし。相性: ★★★☆☆

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