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大家さんに会ったこと、ありますか?

私の住んでるアパートは、最上階に大家さんが住んでるみたい。

私のところの大家さんは、契約書見ると遠方に住んでるっぽいな。

そんなわけで、今日は《大家さん》についてのお話です。
「インテリアコーディネーターが?なんで?」と思われるかもしれませんが、私が手掛けているのは主に賃貸物件の内装デザインなので、不動産会社は元より、建物のオーナー様、いわゆる大家さんとお話することも多いんです。というか、最終的に内装費用を支払うのはオーナー様なので、オーナー様の承諾を得られなければ、私の提案デザインも採用されません(T_T)

貸主としての考え方は実に様々ですが、やはり人に貸す部屋なので、内装にこだわりのある方は少ないです。大半が「不動産会社に任せる」という選択をされています。不動産会社の担当者は、およそ1/3が自分でデザインしたい人、2/3がコーディネーターにお任せもしくは提案して欲しいという感じでしょうか。
基本的にはやはり「お金を掛けずにおしゃれに」というご依頼が非常に多い結果となります。

一昔前の大家さんのイメージは“経済的余裕がある”とか“地元の地主”といった《お金持ち》のイメージですが、最近は「オーナー」と呼称されることからもわかるように、投資目的で不動産オーナーになっている方も多いです。投資ですから、支出に関しては相当にシビアであるといわざるを得ません。
もしくは親の代から引き継いだという建物オーナーも少なくありません。そういった方の場合、相続税などの支出に加え、建物自体の老朽化に頭を悩ませている方も多くいらっしゃいます。とかく経済的に余裕があるオーナーは少なくなってきている印象です。今後も高家賃物件と低家賃物件の格差は広がる一方でしょう。

家賃の格差は環境の格差にもつながります。オーナーにお金がないということは建物の修繕費も支払う余裕がないということ。実際、部屋に雨漏りがしているにもかかわらず、防水工事費が出せないというオーナーもいます。そのオーナーは「家賃が安いんだから多少の不便は目をつぶって欲しい」と言います。中古物件の不動産投資はなかなかに難しいことが伺えます。

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