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土地と結びついた記憶

わたし、記憶力が人一倍ないんです。

学生時代の友達と会話していて当時のことをまったく覚えてないことよくあるし(そして相手もわたしが覚えていないこと前提で話してくれる 笑)、

銀行員時代は窓口に来るお客さんの顔と名前がぜんぜん覚えられなかったし(だって毎日同じ景色なんだもの!)、

外でママ友と家の話題になり「うちの家の床は色が濃い茶色なんだ」とか言って帰ってきたらむしろ明るい茶色で自分でびっくりしたりする。

そんな感じだから、この掃除機って買って何年目だっけ?とか、初めて娘を連れてディズニー行ったのって何歳の時だっけ?とかすぐわからなくなっちゃうの。

(保証書や、写真を見返せばわかるじゃんって突っ込みは置いておいて!自力で思い出そうとするときの話ね。)

でもね、転勤族で住む場所が数年単位で変わっているから、その時にいた場所のことをきっかけにすると思い出せるなって気づいたんです。

土地と結びついた記憶ってなぜだか強くって、覚えていられるの!

例えば、さっきの「この掃除機って買って何年目だっけ?」ってやつ。

ケーズデンキで買ったってことは思い出せるので、それなら今住んでいる場所で買ったんだなってわかる。その前に住んでいた土地にはケーズデンキはなかったから。ってことは、最大で4年前に買ったんだな。待てよ、そういやこの家でも前の掃除機使っていたこと思い出した!たぶん1年くらい使ってたんじゃないかな。じゃ、今の掃除機は3年前くらいに買ったのかも!

それから、「初めて娘をディズニーに連れていったのって何歳の時だっけ?」ってやつ。

ミニーちゃんっぽい柄(赤に白の水玉)の半そでのワンピース着せたのは覚えてる。ってことは夏ね。で、そのワンピースってたしか赤ちゃん本舗で買ったやつ。赤ちゃん本舗で買い物してたのって、2つ前の赴任地にいた時だけ。あの時は1歳の誕生日の月(10月生まれ)で引っ越しすることになったから、それのちょっと前だ!それじゃ、初めて連れていったの、娘が9ヶ月くらいの時だ!

ってな感じ。


「匂いと記憶は強い結びつきがあるから、香水の匂いで分かれた彼女を思い出す」みたいな話あるじゃない?

場所の記憶もけっこう強いものなんじゃないかなって思っています。

場所の記憶を手掛かりに芋づる式に過去の出来事がよみがえってくる。

そんな、土地と結びついた自分の記憶が各地に眠っているって想像すると、なんだかファンタジーな気持ちがします。

いつか娘が大きくなった時に、今まで住んだ場所を一緒にめぐる旅をしてみたいな。
きっと、思いがけない思い出を掘り出すことができそう。

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