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療育整体師になった❣️

今日も子どもたちに、「あれやって!」「手、お願いします!」「スイッチして!」(療育整体の手技を試すときに「お勉強に集中するスイッチだよ」と伝えたため)と声をかけられて、手技をしてあげたところ。
どうも、療育整体は、子ども達自身が気に入っている様子なのです。(cookpadのブログが終了になるそうなので記事の移行中)
以下は、2022年12月4日にcookpadに書いた記事です。
療育整体師になった経緯と、実践報告です。


1.知識・情報・スキルを得る理由

子どもから高齢者まで、いろいろな世代のたちと関わり、それぞれのポテンシャルをもっと向上させたり、より健康でより良い人生(Well-being)を目指したりするために、いろいろ情報を集めたり勉強するようになりました。
レジリエンス(ポジティブ)教育だけでも、栄養だけでもなく、食、栄養、運動、親心(愛情)など、みな繋がっているのよね。

もともとは、ポジティブ教育で、メンタルを向上させたり、鍛えたりできないものかと、レジリエンス教育を探求していたのですが、20~40代の引きこもりや発達障害の就労支援の現場でレジリエンス教育をしていた時に、食と栄養の偏りを強く感じたことや、親族の大けがからの回復のために分子栄養学を学びました。

そして、小学生の子どもたちにお勉強のサポートをしているうちに、発達の凸凹傾向の強いお子さんたちを多く担当するようになりました。
希望を失っている親御さんや、どうしてよいのかわからず、ただ外部に丸投げして時間だけが過ぎていくご家族の様子も見ていて、きっともっとできることがあるはずだと思うようになりました。
高齢の親を見ていて「おー!まだまだ発達している!」「人間っていくつになっても発達するんだ~」と感じることが多く、小学生の子どもの発達なんて、無限の可能性があると感じるのですよのね。
親族の大けがのときに、高齢の看護婦さんにぽろっとこぼしたら、「どこかがよくなり始めれば、ウソみたいにどんどん良くなるから。」って言われたこともいつも頭の隅にあります。

自分でやってみたことで、本当に良かったことしか人に伝え得ることはできません。
栄養も、運動も自分でやってみて、できそうなことや、良かったこと、もっと早く知りたかったことなどをブログに書き残しているわけです。(講演や講座でもお伝えしています☺)
今回は療育整体についてです。

2.療育整体とは

花風社[1]のオンラインセミナーで、発達キッズ協会[2]の松島先生の療育整体を知りました。

なぜ、療育整体師になりたいと思ったか、対面での講座を受講したいと思ったかというと、花風社のセミナーで画面越しで動きを見ながら行った整体で、生涯治らないと思った内巻きの肩がなんと、改善した実感があったからなのです。
私は子どもの頃から姿勢が悪いと言われて育ってきました。いまだに疲れたり、長く坂道を歩くと姿勢が保てないこともしばしばです。
子どもの頃、姿勢を正すように言われても、気を抜くと姿勢が悪くなるので、他のことに集中する中で良い姿勢を保つことが本当に難しかったのです。
父親も背が高く姿勢が良くないから、遺伝的なものなのかとか、背筋が弱いせいだと思って半ば諦めていたのです。

それが、疲れたなと思った時に、花風社のセミナーで松島さんに習ったセルフケアをすると、姿勢を保つのが楽になり、内巻きの肩もましになるのです。長距離歩くのも楽になるのです。ふ・し・ぎ❣

私にとって肝心だったのは、松島さんとお子さんのご経験から発展した整体だったということです。
松島さんご自身がお子さん成長段階で、たまたま行ったクリニックの医者に「投薬を」と言われ、薬を飲んで発達するのか?薬で発達するなら、ドーピングではないか?薬が脳のどこに効くのか?など、たくさんの疑問を持ったのだそうです。その時の医者の対応に愕然とし、医療に不信感を抱いたそうです。全ての医療を否定しているわけではなく、御自身が調べ、観察し、発達させる行動をおこす原動力になったというエピソードです。そして、ご自身のお仕事での知識やご経験から、お子さんの姿勢と血流を整体で整え、発達を促した(今も)という経緯があるそうです。

お子さんを改善させるために日々取り組まれた、愛と知識と知見、知恵、スキル等の結晶が療育整体なのですね。
もちろん、松島さんご自身も「整体の施術をすれば発達障害が改善するというわけではない。」コミュニケーションや信頼関係、食や栄養、家族関係などを整えて改善することができるとおっしゃっていました。

「治したい!」という切実な思いが根底にあり、お父さんが愛情を持って行った施術でお子さんの発達が促されたのなら、試す価値があるだろうなと思いました。
そして、実際に施術を受けた方も、簡単にセルフケアができると次々に発信されているのを見て、私が見ているちびっ子達のことも、もっと楽にしてあげられるのではないかなと思いました。
そして、これって、きっと高齢の親の介護の時にも使えるよねと思ったのです。
高齢の親に使えるってことは、自分が年をとっていく過程で、加齢や怪我、病気などの時の自分で自分の体のメンテナンスができてメンタルも整えられるだろうから、セルフケアを知っていたら最強だなとも思いました。
ということで、ちびっこ用にと思ったけれど、実はセルフケアもできるし、高齢者にも良さそうなので、子どもも誘って「療育整体師」の対面の講座に参加することにしたのです。


3.「療育整体師」対面講座

「療育整体師」の対面講座では、座学と実践を行いました。
私は感覚が鈍い方なのか、なかなか最初はわからないことも多かったので、子どもと確認しながら受講しました。子どもを誘って良かった笑。
施術の実践をして少しすると「血流が上がってきたみたい」と、子どもが言いました。手先や足先がぽかぽかしてきたと感じたそうなのです。

お母さんと一緒に来て、賑やかに遊んでいた男の子が静かにお母様の施術を受けているうちに、忙しい頭を落ち着かせるポーズを自分でとって静かに寝てしまいました。気持ち良かったんだな~。その後、とても静かに遊んでいたから、弛んで落ち着いたのではないかしら。

帰宅後は、子どもが祖父母(私の両親)に学んだ施術をしてみました。日ごろ触られるのを嫌がる母が、とてもリラックスして静かに子どもの施術を受けているので、びっくり!
父も静かに施術をされていて、終わるとにっこりして「ありがとう」と一言いいます。
スキンシップで幸せホルモンのオキシトシンが出て癒されているんだな、きっと。

4.ちびっ子への施術実践

お勉強のサポートの現場でも、お勉強の前や、休憩時間の後、ちびっ子たちに学んだ施術をやってみました。

何しているのか聞くので「お勉強に集中できるスイッチを入れているんだよ。」と言うと、もっとやってと言って何度も頼まれます笑

可愛い手ばかりです🥰

次のお勉強のレッスンの日、「お勉強に集中するスイッチやる?」と聞くと、やってやって!と言うので一人ひとり施術をしてあげました。

なんと、その後は、うそみたいに集中してプリントに取り組むのですよ。

また10分もすると、サッと手を出してきて、「スイッチやって」という子もいます。☺
その次の週は、「あれやって」と自分から施術を依頼してくるちびっ子がいるのです。
結局、1か月間毎週(4回)全員の施術をすることになりました。

一年近くたつけれど、時々「スイッチお願いします!」と先日も手をだしてくるのです。
みんなにやってるあげていたら、小学五年生の女の子が、「これやると、これから勉強するんだ~って脳が柔らかくなる感じかするんだよね。」とのこと。⤴️⤴️凄いね、子どもの感覚や言語化。感心してしまいました。

子どもたちに「集中するスイッチなんでやってほしいの?」と聞くと「気持ちいいから~」と口々に答えます。
「気持ちいいって、どんな感じなの?」と聞くと「あったかくなるっていうか・・・」と言語化してくれました。
そして、「気持ちいいから、学校でも自分でやっている。」という子もいるのです。まだセルフケアなんて教えていないのに?!

このちびっ子は、なかなか信頼関係を結ぶのが困難だったちびっ子なのですが、施術を通して、だんだんコミュニケーションが取れるようになってきました。
「自分でもできるんだよ」と、セルフケアの方法も教えてあげました。
すごい。療育整体!!!と思った瞬間でした。

帰宅後母に話すと、「きっともう、手を握ったり、手をつないだりしていないから、先生の手があったかくて気持ちいいって思うのだろうね。」とポツッと言っていました。
小学校低学年にもなるば、親とも手を繋がなくなるし、だんだんスキンシップが減ってきますね。
そんな時に、愛情たっぷり込めて手をにぎってお手当のように施術をしているので、血流を上げ、オキシトシンが出て、あったかい気持ちになっているのかな。
十数年前に読んだ『子どもの「脳」は肌にある』[3]や、『薬に頼らない新時代の医学』の山口創先生のパート「皮膚と自律神経―心を癒すマッサージとは?」[4]を引っ張り出してきて、読み直したりしています。

親族の大けがのときには、頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルセラピー)を学んだことがあり、「お手当」や「手」の重要性はわかっていたのよね。
だから、今回の講座で、手から遠赤外線がわずかに出ているというお話も、そうかもしれないって、理解できる。
体のことは科学や西洋の医療だけ妄信していてはわからないことがたくさんありそう。
自分の体の潜在的な力を信じたり、体に意識を向けてみることも大事だなと、改めて感じています。


5.「療育整体師」対面講座2回目

一回目の療育整体師の講座終了後から1か月、セルフケアや家族へ、そして高齢の親へ、そして小学低学年への施術を続けました。

何となく整っている気もするけれど、「これでいいのか」「あれは何だったのか」「これとこれはどちらをすればいいか」など、いろいろ疑問も出てきます。
そして、一か月間私や子どもが行った施術の効果や反応を松島先生にお伝えしたく、「療育整体師」の対面講座を再受講しました。

私は、感覚や勘があまり鋭くないためか、学ぶことにいっぱいいっぱいだった一回目は、施術をしてもらってもあまり体感がなかったのですが、2回目は、体感がすごい。
さまざまな施術を学び、実践しているうちに、交感神経が緩み、副交感神経が優位になっている感覚を強く感じました。身体に意識が向いているのだろうな。
記憶も定着するし、自分の行っている整体の調整もできるし、新しい施術や知識もインプットできて満足。

私は分子栄養学や心理学の方面から自律神経とか体と心の繋がりを考えますが、ヨガをやって解剖学なども学んでいる子どもは、私とは違う観点で理解が進むようです。お互いの知識を出し合い、理解を深めている、療育整体師の卵たちです。

松島さんは、親御さん、支援者はじめ、どなたでもできるだけたくさんの方が療育整体師になっていかれるといいとおっしゃっています。
知識やスキルを独り占めしたり、出し惜しみせず、高額の受講料もとらないで「療育整体師」を増やしたいのは、早く子どもたちの発達を促してあげて欲しいからとのこと。

子どもはあっという間に大きくなってしまうから、できることを早くやってあげて欲しいという思いがあるからだそうです。
どんな手だてもやってみて、少しでも成長や発達の後押しができればいいですね。

引き続き、自分や家族、そして高齢の親やレッスンのちびっ子たちに施術を続けて観察してみます🥰

追記 巻き爪も血流

ちなみに、巻き爪や外反母趾も血行の悪さと関係がある[5]という情報もありました。
今中健二&フーフーくんつれづれ養生訓[5]によれば「肝の経絡が強いからまっすぐ伸びるエネルギーが強くなり、爪の側面は浮腫んで血行不良と合わさると巻き爪になります。しかも肉厚の爪となります。さらにむくんでいるから爪が肉に食い込んでいたくもなります。」とのこと。むくみと血行不良、要するに血流悪いから巻き爪になるということ。
対策としては「水分を調整することや、足指を動かしてむくみをとったり土踏まずのマッサージ。そして、脾を強くするサツマイモ、そばを食べる。
足をあげるようなヨガポーズ」がお薦めとのこと。
他にも、糖質過多と巻き爪の情報も出てきます。糖の摂り方、気をつけたいものです。



参考文献

[1]治そう!発達障害どっとこむ
https://naosouhattatushogai.com/

[1]花風社
https://www.kafusha.com/

[2]発達キッズ協会
https://devkids2020.wixsite.com/my-site

[3]山口創(2004)『子どもの「脳」は肌にある』

[4]今井一彰(2022)『12人の達人に訊いた!薬に頼らない新時代の医学』pp.52-63 「皮膚と自律神経―心を癒すマッサージとは?」

[5]今中健二&フーフーくんつれづれ養生訓 お足がむくんで、さぁ大変!外反母趾から巻き爪まで。
https://fufu-imanaka.com/2023/07/09/18/?fbclid=IwAR2o4_nUq_Zc0PvAqiBoa_gwXow9I5uoEzq30QRtbyqFGKx30dxyar0HhqU


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