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Discordと在宅ワークとオンラインゲーマー

昨今、在宅ワークが広まっていることに加え、Zoom、Microsoft Teamsのようなビデオチャットが急速に広まったことによって、「Discord」が再度注目されていますね。
具体的には、基本的な機能が揃っていることに加え無料であり、常に表示される「ボイスチャンネル」が存在することが注目されているように感じます。

ただこれ、10年以上オンラインゲームをVC込みで実施している人たちからしたら普通のことだったので、在宅ワークに切り替わった際、なぜオンラインゲーマーの知見が今まで活きなかったのかが不思議でなりません(自分もだけど・・・)

少し脇道に逸れましたが、要はボイスチャンネルと言うものが他のツールとは違うものになっていて注目を集めている印象ですが、これはかなり前からオンラインゲーマーのようなコミュニティのために設計された、遠隔地とのコミュニケーションの場として優れている!!という点について語りたいです。

このBlogでは2007年位から現代までのPCゲーマーを、ボイスチャットの側面から見たコミュニケーションについて、歴史と私の考えを書いていくものです。

ボイスチャットの変遷

ボイスチャットはネットワークの帯域を食うこともあり、2005年くらいから使われ始めたような気がします。Skypeですね。

Skypeの登場は非常に画期的だったけども、P2Pであることと、ホストの帯域をかなり専有するため、オンラインゲームによってはラグが発生し嫌われていたイメージです。

そこでよく使われていたのがVentrilo、TeamSpeak、Mumbleらで、これらはサーバークライアントモデルとなっていて、詳しい説明は省きますが遅延も少なく軽い点から、誰かがサーバーを建てて複数人で使われていました。

とはいえ、自宅サーバーなどを運用できる人がコミュニティにいることが前提となっていて、ADSLが普及し光になっていくような時期にはSkypeでグループ通話を行っているグループも多かった印象があります。

ここで大事なのが、Ventrilo、TeamSpeak、Mumbleらは「ボイスチャンネル」的な機能を持ち合わせていて、Skypeのように誰か一人が通話コールする必要がなく、部屋に入った人が自動で通話状態になるアプリケーションだったということです。

その後、このような機能を持つRazer Commやその他ゲーミングメーカーらによるSkype(というよりもMSN Messanger)の代替アプリケーションが大量にローンチされる時代を経て、Discordが登場し覇権を握りました。

Discordの成功の裏には、誰もが思っているであろう「これ、Slackのパクリじゃね???」という、最大手アプリケーションのパクリUI+ボイスチャットの強みがあります。(当時Slackにボイスチャットはなかった)
実際、SlackのUIはIRC等で飼い慣らされていた我々には画期的すぎて、しかもボイスチャットが付いていて、ファイルもアップロードできて、スマホからもアクセスできて、悪いところなど何もない状態でした。

今でこそDiscordは独自のゲーム画面シェア機能という最大級の強みを持っており、独自進化を遂げましたが当時はどうやってマネタイズするんや・・・って思ってましたね、無料って。

在宅ワークでDiscordの評価が高い点

これは当時からオンラインゲームをやっていて、ボイスチャンネル的な機能に慣れている人は自然とわかるような気もしますが、「しゃべらなくてもいい」んですよ、ボイスチャンネルは。

Skypeなどはコールするじゃないですか。
この使い方だと自分も相手もしゃべるために入る印象があるのですが、MumbleやDiscordなどのボイスチャンネル的な設計では、そこはただ線がつながってて喋れる場なわけです。

これがリアルっぽさというか、リモートワークの話で言えば「となりで仕事してる人がいる」状態に近いんじゃないかなぁと考えています。

ゆるいつながりを持ったツールが出てきている

例えば私が今気になっているのがTandemというアプリケーションです。

これは画面の右下に小さく自分のチームの顔写真などが出ていて、ゆるーく繋がりっぱなしになるよな設計のビデオチャット・リモートワーク支援系ツールです。
一応、チャット機能等一通りのものがありますし、独自にプレゼンしている機能として、かんたんにGoogle Docsのファイルを共有したりする機能が紹介されています。

私はそれでもこのアプリケーションの本質は「ゆるいつながり」を持ちつつ仕事をするような、ボイスチャンネル的アプリケーションだと思っていますし、withコロナの時代において働き方の変革がなされた際にオフィスとは別のコミュニケーション手段が生まれてほしいと期待しています。

まとめ

基本的には私の個人の考え、ポエムです。
ただ、学校から帰って、仕事から帰って、とりあえずボイスチャットにつないでダラダラするみたいな時間はゆるーーーくてよかったなぁと思っています。

間違っているところもあるかもしれませんが、そのようにDiscordが注目されているという事実と、そこには「ボイスチャンネル」という特性がある点を皆さんに伝えられればと思い書きました。

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もう12時回ってますのでこんなところで。

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