建築家は何故文章を書かなければいけないのか?
2021年の振り返りをなん記事か書いてきたのですが、もう他に書くことはないかな?と思って考えていたのですが、2021年は、海外のいわゆるスターアーキテクトと呼ばれている人たちの作品を紹介する際に、それに付随する文章をたくさん読んだ1年だったなと思いました。
作品の紹介するタイミングで読んでいるので、仕事でもあり一石二鳥なのですが、これも一年を通して続けてみると気づきや学びがありました。
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以前も少し書いたように記憶しているのですが、彼らの事務所が出すリリーステキストは実によくできています。ぼくは学びの塊であるように思っています。誰もが感じている社会の流れの中で建築物という巨大でお金が掛かるものを作る為の配慮や、説得の技術が凄く込められていると僕は感じています(宜しければ、アーキテクチャーフォトのサイトをチェックしてみてください)。
この一年間、スターアーキテクトの事務所の文章を読み込んだ経験が、何だか今まで当たり前に思っていた「建築家が作品を完成させたときに文章を書く」という行為について考えるヒントになったような気がしているんです。
ここは論文ではなく、アイデアの端緒を共有する場だと僕は思っているので、結論めいたところまで到達しなそうな気もするのですが下記進めてみます。
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ぼくはメディア主宰者として、作品の掲載の際に頂く資料として、最低3点をお願いしていて、それは「建築写真」「コンセプトテキスト」「建築概要」です。
これらがあれば、掲載ができるかなと思っています。
海外の様々なメディアを見ていても、この3点セットが揃って掲載しているところが殆どですね。長い歴史の中で現状、建築を伝えるのに必要なセットになっていったんだと思います。
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アーキテクチャーフォト後藤の思考推敲
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