マガジンのカバー画像

#建築 まとめマガジン

466
note上の建築系記事をまとめていきます。 #建築 をつけて投稿しよう!
運営しているクリエイター

2019年6月の記事一覧

建築事務所のいろいろ_働く場のデザイン

日本ではやっと「働き方改革」がされるらしいが、同時に「働く場」のデザインも変わりつつある様だ。先日、日本の「Work Mill」という雑誌の関係者が去年3月に完成したばかりのBIGニューヨーク事務所の視察に来られた。新事務所はBIGの文化、働き方の考えなどがギュッと詰まった場所なのだ。(新事務所の写真はこちら。Designboom) 一番大変だった仕事 これまで色々なプロジェクトに携わってきた。住宅、美術館、オフィスビル、サッカースタジアム、場所もサイズも色々だ。 その

建築×不動産の 第4世代は?

最近は、トークイベントなどにお呼び頂きまして…。本当にありがとうございます😭。「建築と不動産のあいだを追究します」と、謎な宣言をしてから、はや8年。諦めなくてよかったなあと感無量。そこで、普通だったらお会いできないような著名な方と、直にお話しできるのは光栄&嬉しくて、会場のみなさんそっちのけで、イベンド中に、ガチな質問してたりします。 先日も、ビックサイトでグランピングのWonder Wanderersの須藤玲央奈さんとのトークイベントは、ほぼリアル打ち合わせ? でも、考

建築事務所のいろいろ_給料の交渉

いきなりシビアなトピックですが。。。。 日本人は、というか私は、頼みごとをしたり交渉するのが大の苦手だ。。。何年アメリカに住んでも、いつまでたっても苦手は苦手。。。 それが給料の交渉ともなると、本当に嫌になってしまう。 アメリカでは仕事のオファーをもらう時、毎年の給料調整の時、不服ならカウンターオファーを出して交渉するのが当たり前なのだ。 黒川紀章事務所から初めて建築家としての内定を受けた時、自分の給料など注目さえしなかった。ましてや給料の不平を言うなど絶対に考えもしなか

建築事務所のいろいろ_事務所の文化

働く場の「文化」というのは、その事務所がどんな建築を生み出すかということと同じぐらい大切なことだと思う。社員のモチベーションを上げたり、一体感を生み出したり、職場へのプライドも生まれるかもしれない。 BIGには独特の「文化」がある。黒川紀章やスティーブンホール事務所では彼ら個人がまさに社内の文化であったと思う。先生や(黒川事務所では黒川紀章のことをこう呼んだ)、スティーブンの鶴の一声で社内にルールができ、全てが決定された。だから文化も自然と彼ら自体がそれになった。事務所が1

建築事務所のいろいろ_Bjarke Ingels Group (BIG)_ビッグスターへの道

デンマークで生まれた建築家集団Bjarke Ingels Group (BIG) ニューヨーク事務所に勤務する建築家です。 あっという間に年を重ね、日本とアメリカで色々な建築事務所を渡り歩いてきました。スター建築家になるどころか、出世とも全く縁がないけれど、黒川紀章建築事務所(東京)、KPF、スティーブンホール建築事務所、そしてBIGで働く機会を得ました。その一つ一つの事務所では実に貴重で素晴らしい経験をし、これが私の最大の財産の一つとなりました。そして高校卒業と共に日本を飛