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離れ小島の【虎の穴】~2022.8.14ヒートアップ道場生発表会~

はじめに

2022.8.14、私は新百合ヶ丘トゥエンティワンホールで行われた『ヒートアップ道場発表会』を観戦しました。

『ヒートアップ道場発表会』とは、プロレスリングHEAT-UPが運営する道場に通う生徒達が、日頃の練習の成果を発表する場。

道場といっても、『プロレスを通して健康維持はもちろん、シェイプアップ・ストレス発散・運動能力向上など様々な目的を持った会員様が通われています(紹介文ママ)』とあり、発表会参加者は一般人。


今回、私が道場発表会を見に行ったキッカケは、道場に通うフォロワー様からのDMでした。

「8.14にヒートアップの本戦→発表会があるので、宜しければ来ませんか?」

今年5月に行われた後楽園ホール大会の前にも、道場生による発表会があったのですが、内容が素晴らしく、一度頭からケツまで見てみたい気持ちがあった&幸いにも当日の予定が決まっていなかった為、観戦を決断。


今回は、ヒートアップ道場生発表会を見た感想を綴っていきたいと思います。


発表会

迎えた発表会当日。

発表会自体は非常に素晴らしい内容だったのですが、中でも私自身気になった箇所が3点あったので、その部分を中心に今回は取り上げたいと思います。


①基本技術に裏打ちされた発表の数々

この日の発表会では、タッグ4試合、シングル3試合の全7試合が組まれました。

オープニングマッチはキッズによるタッグマッチでしたが、試合中、子供たちがバービックムーヴを披露する場面も(笑)。
違和感なくやり切っていたのが本当に凄かったです。


大人が出場する第2試合以降は、基本技主体で違和感なく試合を組み立てる道場生の姿が…!

アマチュアプロレスとはまた違い、スタイリッシュで技に無駄のない印象。

この辺りは"発表会"というフォーマットによる所も大きいのかもしれませんが、ある種アマチュアらしくないというか、ここにプロとしてのメソッドが詰まっていた気がしました。


②溢れ出る選手へのリスペクト

発表会に出ている道場生の方から伝わってきたのは、「とにかく、好きな選手に対するリスペクトや愛が深い」というところ。


井上雅央リスペクトなシマダマサオ。
初見でもハッキリ分かるリスペクトっぷりでした。
水森由菜リスペクトの格好で登場した等々力ひろし。
全道場生でベテランという事もあってか、受けがとにかく巧かった印象。


好きでなければ、技や立ち居振る舞いからリスペクトは滲み出てこない。
この辺りの雰囲気や香りが、試合からハッキリ感じとれる所が素晴らしいと感じました。

技からザック・セイバー・ジュニアの影響を色濃く感じたMIWAマーロン。


③発表会にも存在した、プロレス同様の熱いドラマ

道場生発表会にも、プロレスの試合同様、熱いドラマが存在していました。


この日のメインイベントで組まれたのは、『リューゾーvs浅野陽介』のシングルマッチ。


試合中、マスクマンでありながら学生プロレス経験者であることを場内実況でバラされるリューゾー。

対戦相手の浅野からも脱ぐよう焚きつけられ、遂にマスクに手をかけたリューゾー。


その正体は、なんと、はだかまるだし闘莉王!
私を発表会に誘ってくださったフォロワー様がこの方だったのですが、まさかのメインで登場とは…。

マスクを取り払った闘莉王が猛攻を見せるも、最後は浅野が垂直落下式ブレーンバスターで勝利。


試合後、闘莉王がマイクを握ると、浅野とのシングルはマスクマン・リューゾーとしてケジメをつける一戦だったとの旨を告白。


そんな大事な舞台に、私を誘い出すところもしてやられました。
いやあ、反則!!!!(笑)




まとめ

熱量MAXのまま幕を閉じた、ヒートアップ道場生発表会。


ヒートアップ代表のTAMURAが「プロ顔負けでした」と評するのも納得の内容。

飯塚優や井土徹也といった若手有望株が退団してもなお、今井礼夢、佐藤大地、SHINGO、酒井博生、秦野友貴といった若手を擁している団体の強みは、道場の育成力にあると改めて感じた次第です。



個人的には、2019年5月に行われた我闘雲舞の『誰でも女子プロレス SHOWCASE』に近い雰囲気も感じたりしました。

一般人がプロのメソッドやフォーマットに則って披露していくスキルは実に多彩で、それでいて【人それぞれの良さ】を否定しない多様性に溢れている所なんか、特に。


アマチュアプロレスとは異なる世界観が、この道場生発表会には詰まっていた気がします。
非常に刺激的だったので、また観に行きたいです…!

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