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令和4年のGO ACTION〜第三回・EXPLOSION〜
はじめに
2015年春からプロレスを観戦している私にとって、今も忘れられない光景がある。
2020年12月6日・国立代々木競技場第2体育館。
プロレスリング・ノアの旗揚げ20周年を記念したビッグマッチシリーズ『NOAH the CHRONICLE』の最終戦が行われたこの日、メインイベントに選ばれたのは『潮崎豪vs杉浦貴』だった。
50分を超える死闘の最終盤、手を合わせて祈るように見つめる観客達が、ファインダー越しに映った。
終盤、祈るように手を合わせながら戦況を見つめていたお客さんの姿。
— レンブラント🍻🤼🎸🍴🍹 (@rembrandt_kbs) December 6, 2020
潮崎の退場後に会場で自然発生した、地鳴りのような拍手の渦。
個人的に今日のメインは、この2つが見聞き出来ただけで、とても素晴らしい試合だった事を如実に示していたような気がします!
最高!#noah_ghc #ノア代々木結晶戦 pic.twitter.com/3WsPY5U4RV
そんな光景に立ち会えたのは、後にも先にもこの時だけだ。
約2週間前、『潮崎vs中嶋勝彦』の死闘で2020年の年間ベストバウトを確信した直後に、『潮崎vs杉浦』が更新してきた衝撃も含め、未だに忘れられない思い出である。
そんな、【潮崎豪の2020年総決算】とも言えるカードから、約1年1ヶ月…。
潮崎豪の直訴をキッカケにして、両者は再びシングルで相まみえることになった。
2022.1.27『潮崎豪vs杉浦貴』
潮崎豪の直訴により決定した、シングル4番勝負の初戦。
私自身、2020年の潮崎豪防衛ロードの中でも一番燃えたのがvs杉浦戦でしたが、今回の一戦は、元日の中嶋戦も1.4の清宮戦も超える素晴らしい内容!
私の中で特に素晴らしいと感じた点は、潮崎のチョップ!
2020年のGHCヘビー王者時代に比べても、明らかにチョップの破裂音が増していたのです。
あまりの破裂音に、聞いていて思わず笑いが漏れてしまった程。
私自身、こんな破裂音を直近1年で聞いた記憶は、NOAH以外でもありませんでした。
これを聞いただけで、「2021年の長期欠場は必要だったのだ」とハッキリ感じた程。
復活を目指す4番勝負初戦で、この上ないインパクトを観衆の胸に刻み込みました。
ノンタイトルマッチや再起戦とは思えない、心に刺さる激闘。
潮崎が豪腕ラリアットで試合を決めにかかった刹那、杉浦が潮崎に飛び付いてフロントネックロック!
最後は杉浦が潮崎を締め落として、レフェリーストップ勝利。
まさに勝敗紙一重…!
試合後、杉浦はマイクを握らず退場。
メイン(特にシングル)で勝利した時は、観客に向けて「また会場で会いましょう」と締める印象が個人的に強かったので、これは意外…。
ただ、ここで杉浦が何も語らなかった事で、潮崎の悔しさ溢れる姿がより際立っていたように私は感じました。
まとめ
前述のように、2020年の個人的ベストバウトに挙げた『潮崎vs杉浦』でしたが、今回もベストバウト級の好内容!
4番勝負の初戦を落とし、年始からシングル3連敗となった潮崎。
ただ、退場時に誰の肩も借りず、目は決して死んでいなかった潮崎を見て、不思議と悲観していない私がいたのも確か。
心はまだ、折れていない…!
~続~
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