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令和4年のGO ACTION〜第四回・black bullet〜

はじめに

潮崎豪の2020年は、時代を創った1年だった。

・裏イッテンヨンのvs清宮海斗

・30分以上にわたり睨み合ったvs藤田和之

・三沢光晴の命日に想いを刻んだvs齋藤彰俊

・旗揚げ記念で"REAL NOAH"を超えたvs丸藤正道

・60分フルタイムの激闘となったvs拳王

・元パートナーと死闘を繰り広げたvs中嶋勝彦

・年内最後にベストバウト級の内容を残したvs杉浦貴


コロナ禍で苦しむ日本マット界において、無観客期間中も歩みを止めないNOAHの象徴的存在となり、NOAHの歴史と記憶に名を刻んだと言っても過言ではない。


2022年に決まった潮崎豪シングル4番勝負の中で、個人的に気になったカードがある。

vs田中将斗戦

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「(潮崎の欠場期間中に)NOAHの最前線で戦ってきた男たち」として、所属外から選ばれた唯一の選手(プロレスリングZERO1)。
上記の防衛ロードで唯一、潮崎が対戦していない選手でもあった。

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両者のシングルマッチは、ZERO1のホームで行われた、2012年の『火祭り』優勝決定戦まで遡るとの事。
2020年には交わらなかった点同士が、再起を賭けた4番勝負で結びついたのです…。


2022.2.9『潮崎豪vs田中将斗』

2.9〜2.11に行われた、プロレスリング・ノアの後楽園ホール大会3連戦。

初日(2.9)のメインイベントは、4番勝負第2戦・『潮崎豪vs田中将斗』。

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2021年にタッグマッチで対戦する機会はあったものの、シングルでは約10年ぶりという顔合わせ。

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私自身、試合のキーポイントだと感じた箇所は、序盤の田中による右脚攻め。

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場外乱闘からリングに戻る潮崎の隙を突き、足攻め地獄に嵌めていく田中将斗。

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昨年末の『田中将斗vs藤田和之』同様、自分より体格の勝る相手をコントロールしていくことで、試合の主導権を潮崎に渡さない展開に。

これが最後まで響いて、潮崎が試合の流れをモノに出来なかった感も…。

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試合時間が15分前後になると、火花を散らし合う田中のエルボーと潮崎のチョップ!

張り合う時間は短くとも、残るインパクトと打撃音は鮮烈そのもの!

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終盤、潮崎が一気に畳みかけていきますが、ムーンサルトプレスはあえなく剣山で迎撃…。

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そこから田中将斗が猛ラッシュ!

この猛攻をまともに喰らい続けた事も、潮崎にとっては痛かったか…。

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最後は田中将斗が、エルボーパッドを外した状態でスライディングDを決めて勝負あり。

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試合を現地で見た当初は、敗れたとはいえ「田中将斗に生肘スライディングDを抜かせた時点で、ある意味勝利だったのではないか?」という感想でした。

ただ、後日映像を見返すと印象は変わるもので、年始からの中嶋戦、清宮戦、杉浦戦に比べ、「潮崎が一番勝ち筋を掴み切れなかった」試合のようにも感じたり…。

(どちらも正直な個人的感想です…)


そして、試合後に悔しがる潮崎の表情は、この日より設けられたエキサイトシートからも、ハッキリと伝わるものでした。

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まとめ

4番勝負の2戦目に敗れ、年始からシングル4連敗を喫した潮崎豪。

それでも、前回の杉浦戦同様、死んでいない目と、自力で立って退場する姿に、私自身胸を打たれるものがありました。

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今回みたいな平日夜興行の場合、仕事を終わらせて都合をつけるのが大変なのですけれど、それでも、【勝敗を超えてハートに刺さる試合を見た】時は、休日の観戦以上に刺さる事を実感した次第です。

感動した!

~続~


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