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肉まんを焦がした人間が、料理出来るようになるまで

私は料理が出来ない人間だった。

今でこそ、Twitterで自炊の写真を撮ってアップしているものの、大学生になるまで、料理というものがてんで苦手だった。


中学生時代、調理実習で肉まんを作ることになるものの、全員塩と砂糖の分量を間違えて(塩4:砂糖1)大失敗。

自宅でも、レンジで2〜3分チンすれば良い肉まんを、6分もレンチンしてしまい、結果、カッチコッチに焦がしてしまった事もある。


こんな調子故に、料理も出来ないだろうとハナから諦めていたので、飲食店でのバイトなんて考えられなかった。
(実際、1度もやったことがない)


そんな私も、今では何とか料理が出来るようになった。

キッカケは、ほんの些細なことだった。


【好奇心】だけで突き進んだ自炊道


私が自炊出来るようになった一番の理由は、「やってみたら楽しそう・面白そうなのでは?」という好奇心に尽きる。

実家暮らしだった大学生時代、訳あって私は、(不定期ながら)家族の夕食を用意する必要に迫られた。

この習慣の変化も大きかったけれど、何より料理への好奇心が無ければ、自炊が長続きすることは無かったように思う。

最初は、キムチチャーハン、市販のカレールウを用いたカレーライス、肉野菜炒めからスタート。
何周も調理を繰り返していくうちに、料理への苦手意識が消えていき、私の中でふつふつと湧き上がる思いが芽生えた。

『好きな料理・面白そうな料理にチャレンジしてみたい』


最初に挑戦したのはジャークチキンだった。

学生時代、音楽番組を視聴する中で知った、Dragon Ashのドラマー(桜井誠)の料理ブログがキッカケだ。


これで一歩を踏み出してみると、あとはもう、あっという間だった。
以降、キッカケにキッカケを重ねながら、料理のレパートリーも次第に増えていった。


ZAZEN BOYSの楽曲がキッカケで作り出した、ポテトサラダ。

(今でもこれを聴くと、無性にポテサラが作りたくなる。)


ガンダムカフェのメニューに影響を受けて、ザクII風にアレンジしたチャーハンやチキンライス。


プロレスラー・佐藤光留のツイートが気になって、試してみた北岡悟丼。


北岡悟丼に至っては、本人プロデュースのイベントに出向き、本家・北岡悟丼を食したほどだ(笑)。


こんな経緯で自炊スキルを高めたので、私の得意料理は定番を押さえきれていない自覚がある(笑)。

キーマカレー、炊き込みご飯、ジャークチキン、餃子、焼春巻、ハンバーグ、チキンライス、北岡悟丼、天津飯etc…。


インプットをアウトプットに変換する行為

自炊をしていて、ふと感じることがある。

料理とは、【インプットをアウトプットに変換する行為】ではないか、と。


それを最初に実感したのは、2019年10月。

私はZERO1の靖国神社大会を観戦する直前、一度は行きたいと思っていた、九段下の『APA HOTELカレー』まで足を運んだ。

そこで食べたAPA HOTELカレーは、注文する際、ライスをコシヒカリかガーリックライスの2種類から選択するという、斬新な試みが成されていた。

この時のガーリックライスにいたく感銘を受けた私は、後日、自宅で(拙いながらも)ガーリックライス作りにチャレンジしてみた。


本家には程遠い出来だったけれど、【外食】でのインプットが無ければ、【自宅で調理する】というアウトプットまで結びつかなかったと思う。

こうした些細なチャレンジも、自炊における刺激やモチベーションに繋がる。

私の中で、自炊がつまらないものになってしまうと、料理も楽しめなくなり、生活が一気に荒むという実感があるから…。

まとめ〜料理は柱のようなもの〜

2020年の春〜初夏にかけて、コロナ禍により、大好きなプロレスを生観戦できなくなった時期がある。

自宅と職場の往復で終わる日々に悶々としていた私にとって、数少ない楽しみが料理だった。

私の中で、趣味のプロレスに対する熱量が落ちつつあった時期に、どうにか踏みとどまれたのは、【料理】と【音楽】があったから。

これが無ければ、自粛期間中における日々の楽しみやモチベーションも生まれなかったと言い切れる。

私にとって【自炊】や【料理】は、柱のような存在だと考えている。

出費を抑える手段として欠かせない上、小さなチャレンジの積み重ねや成長で、私の精神をも支えてくれる。

そして【料理】は、失敗しても成功しても、どこか肯定してくれる趣に溢れている。

失敗しても、次に繋がる課題とアドバイスを提示して、決して調理主を見捨てようとはしない。

『何事もチャレンジ』という事を、料理は教えてくれる。

今年は初挑戦のレシピを増やして、レパートリーを広げていきたいものです。

(※先日初めて作った、紫芋おこわを添えて…)

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