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東野圭吾作品⑤「天使の耳」

東野圭吾作品の「天使の耳」を紹介します。

天使の耳

⚠以降ネタバレ含みます。


あらすじ

この小説は、1992年に刊行された「交通警察の夜」を改題した作品です。
全6話の一話完結になってます。

天使の耳

車同士の衝突事故でお互い青信号と主張している。無事故無違反の運転の見本である兄を正当化しようと視覚障害者の妹が警察に訴えかける。
ただ、どちらも譲らないしドライブレコーダーも無い。
視覚障害者であるからこそ分かる視点から兄の事故を正当化出来るのか。

分離帯

トラックが雨上がりで濡れた路面でスリップして中央分離帯に突っ込んで横転した。
対向車が止まりきれずに激突した。
そこに前方左車線に路上駐車していた車が発進するのを目撃していた。
たまたまそこに路上駐車していた車を追跡出来るのか。

危険な若葉

高速道路の側道は車もほとんど通らない抜け道である。
1人の男は急いでいたためこの抜け道を使って走っていた。
その時、前方に車のテールランプが見えた。
急いでいるから一気に走り抜けたいが狭いため抜かせない。
よく見ると、前の車には初心者である事を示す「若葉マーク」が付いていた。
そこで、この男は底意地の悪い考えを思いつき、前の車を煽るようにアクセルを踏んだ。
その結果、前の車がガードレールにぶつかり後ろの男が運転する車も追突した。
抜け道なので目撃者は居ないが、前の車を運転していた女はある事を企てる。
因みに、煽っていた男も若葉マークである。

通りゃんせ

狭い道路に路上駐車している車に接触してしまう。
路上駐車=交通違反ではあるが、接触してしまうと、こちらも悪かったのではと思ってしまう。
追突された方は被害者を名乗って修理代を請求する。
追突した方は最初は素直に対応するが、
この追突した方はある事情があって急がなければならなかった。
しかし、他の道は混んでて通れないためここを通るしか無かった。
素直に対応するが最終的には逆転して追突された方を謝らせることに。
どういう結末になったのか。

捨てないで

高速道路を走っていて、運転していた男は空になった缶コーヒーを窓からポイと捨てた。
その捨てられた缶コーヒーは隣りを走っていた車の中へ入り助手席に座っていた人の目に当たった。
そのせいで目から出血した。
事故とは関係ない事件からこの缶コーヒーが自分の元に返ってきたが、果たしてどうなったのか。

鏡の中で

深夜に車とバイクの接触事故が発生し、車の方が加害者なのだが、運転席に座っていた男はそれまで無事故無違反であった。
その男が被疑者として検察に送られることになったが、真相は全く違うことに。
(タイトルの「鏡」はあの鏡ではない。)

感想

交通事故というとほぼ毎日どこかで起こっている。
被害者にもなるし加害者にもなる。
誰しも交通事故は起こしたくない。
しかし、身勝手な人の行動によって交通事故が起こり誰かが不幸になっている。
交通事故は車と車、車と自転車もしくは歩行者、自転車と歩行者、自転車同士など様々ある。
一般に車は大きいため悪く見られがちではあるが、車にしても自転車・バイクにしても歩行者にしても、「交通ルール」を守っていれば交通事故なんて起こらない。
誰かがルールを守らないから交通事故は起こる。
この作品では信号無視をしたり、路上駐車をしたり、煽り運転をしたり、たった1つのゴミが相手にケガをさせたりする事もある。
煽り運転は近年、問題になっているが、ルールを守る守らないは年齢とかは関係ないかな。
車を運転している人にしても自転車・歩行者にしても、ちゃんと守っている人もいるしそうでない人もいる。
ルールを守らない人が居るせいで、ちゃんと守っている人まで言われるのはなんか腑に落ちないですね。
この作品は東野圭吾作品なので、ちょっとストーリーが複雑になってる部分もありますが、交通事故という身近に感じる作品なので、読んでもらいたいです。
無事故無違反の人でも明日起こすかもしれない…
私自身も車を毎日運転してますが、結構前ですが3回程交通事故を起こしてました。
違反も1回ありました。
5年以上は無事故無違反ですが、それでも明日は我が身とも言いますので、毎日安全運転に努めてまいります。
起こしてからでは遅いですからね。
最悪の結果にもなり兼ねないです。
皆さんも交通事故に気を付けて安全に行きましょう。

この作品は2024年にNHKでドラマ化されています。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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