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YOASOBI原作小説③「たぶん」

YOASOBI楽曲の「たぶん」の原作小説になる
しなのさん著書「たぶん」を紹介します。
これは、YOASOBI小説集に収録されており、映画「たぶん」の主題歌になってます。


⚠️ネタバレ含みます。

「たぶん」のあらすじ

私以外誰も居ないはずなのにある朝、物音がする。
数週間前に出ていった「あいつ」なのか。
あいつとは誰か、
たぶん付き合っていた元同居人か。
物音の根源からしたら違うのか。
もしや泥棒かもしれない。
それならこのままやり過ごそうか。
物音が消えてふと目を開けると人が立っていた。
その人はやっぱりあいつ、元同居人だ。
あいつと別れたのは嫌いになった訳ではない。
「たぶん」自分が悪い。
と、お互い思っている。
原因がはっきりしない。
ただ、居心地が悪くなっただけ……たぶん……
なんて声掛けたら良いか…
ありふれた言葉を数回かわし
あいつはカギを置いて出ていった。

「たぶん」歌詞全文


たぶん

考察

これはとある日常生活を切り取った1コマです。
冒頭部分は、あいつが誰なのか分かってないが、
たぶん「あいつ」なのか…
ケンカ別れではなくなんとなく別れたっていうのは誰もが経験あると思います。
最初は楽しかったはずが、それがだんだんとそう思わなくなってくる。
「たぶん悪いのは君じゃなくて自分」と
お互いそう思っている。
すれちがいがだんだん大きくなってくるのだろう。
あんなに輝いていたのに、その埃は積もっていく。
そして、その埃を払うように…
別れて1人になってそう思うのはやっぱり少し未練があるのだろうか…
少しは未練があるのだとしても、この主人公は前を向こうとしている。

全てを分かろうとしなくていい。
分かり合えない事は幾らでもある。
全てを許し合える訳じゃない。

どんなにその人を好きであってもその人を許したとしても、ずっと一緒に居ると嫌な部分も見えてくるだろう。
それは1人の人間だから考え方も違ってて仕方がない。
その嫌な部分でさえも寛容し合える事が大事なのではないかなと。
だから時には1人になる時間も大切だと思います。
1人の時間や友達との時間、仕事や趣味など
それぞれの時間を大切にする事でお互いが分かり合えるのではないかと。

100%でない限り、悪いのはたぶん自分…
と思えれば良い。
まぁ、誰しもプライド持ってるから
なかなか難しいと思います。

最後に、「たぶん」のMVを載せますので聴いてみて下さい。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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