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私の経歴⑨大手結婚情報サービス

もう少し自己紹介も兼ね、現在の仕事につながる私の経歴シリーズとしてこれまでに経験した会社や仕事について掘り下げてみたいと思います。

これまでに多くのパーティを開催し、恋愛相談を受け、結婚相談所のコンサルもやるようになって個人的には充実した毎日で、よかったのですが、あることを考えてしまいます。

「もっと多くの方の成婚をするためにはどうすればいいのだろう?」
「個人でどれだけ頑張っても日本の少子化は救えない」
(当時少子化問題がニュースになっていたので)

これは出逢い産業に関わる方であれば誰しもが考えることではあるのですが、一般的な答えは決まっています。

・仲人として精いっぱいやる
・自分の会社を大きくしてもっと多くの出逢い事業に取り組む

しかしながら、私の場合、精いっぱいはもちろんやっていたのですが会社を大きく、というのは考えていない(というかしたくない)と思ってましたので、そのうえでどうすればいいのか?と。その時に思いついたのが

「自分が大手の結婚情報サービスに行けば、多くの方を一気に成婚へと導くことができる!」

という事でした。これまで結婚情報サービスに関しては、お客様からの問い合わせや質問に対しても、あまりいいものとして伝えていませんでしたが、それはあくまでも外部から見て、人から聞いて、のことでした。それなら自分が中に入って、実際に見て見よう。そのうえで、自分の経験やノウハウを生かせば、会員は数万人いるので数パーセント成婚率が上がるだけでもえらいことになるぞ。と思ったのです。

そこで、早速大手の情報サービスに連絡を取りました。

そして、とある大手結婚情報サービスに入ることになりました。

結論から言いますと、半年しないうちに離れました。

企業名は伏せますが、今もある企業ですし、今はかなり変化しているようなのであくまでもその当時の話なのでご容赦いただきたいですが、理由は、真剣に結婚を考えず、人を人として見ない会社で働く価値はないという事です。

ビジネスという事で考えると、それでもいいのかもしれませんが
「会員は商品」(誰でもいい)
「結婚相談自体が商品」(売れるなら実は商材は何でもいい)
「とにかく面談に来させろ、来たら契約なしで帰すな」(めちゃくちゃ特商法違反)

というスタンスいわば単なる営業会社だったという事です。

そしてそこで働くアドバイザーの方もそのように教育(洗脳)されていました。(話をすると洗脳が解けるのでそれはそれで面白かったのですが 笑)

会員のサポートを担当していた当時の部長さんにいたっては「サポートといっても何もしないよ。クレームをごまかすだけ、しいてゆうなら辞めささないこと(返金しないこと)が一番のサポート」とやる気のない答え。

ある日、もうこれは現場の問題なのか、会社全体の事なのかはっきりさせようと、思っていたタイミングで、運よく役員の方と話せる機会があり、ここしかないと思い、私の意見を伝えると
「わかるよ、そうした方がいいのは。でもそんなことは考えなくていい。売り上げが上がることだけをやればいいから。その方があなたの給料も上がるでしょ。」

そして
「中前さん、あなたのようなノウハウや経験を持っている人は来ない方がいい。そういうのは全く必要ないからむしろ邪魔。」
「他の社員が影響受けるからあまり仲良くしないでほしい」
という言葉でした。

なるほど、やはりそういうことか。

無理やり高いお金を払わされ、ベルトコンベアのようなものに乗せられるだけ、会員さんの気分はドナドナ。社員はインセンティブのためだけに働いている。人を全く見ていない。

ちなみに、他の大手結婚情報サービスも、後々話を聞きに行くと(当時は)内情はほぼ同様のものでした。

いくら素晴らしい思いがあっても、関わる会社がどっちの方向を向いているか、そこを間違えると知らない間にいいことをしているつもりが、加害者として被害者を生むことになる。

もしかしたら自分の思い違いで、本当は素晴らしい思いでサービスを提供しているかも、という幻想は実際に中に入ることで見事に崩れ去りました。でも実際に入ったからわかったことなのでこれはこれで自分の経験としてよかったと思っています。

自分が関わり入会した会員も10名ほどいましたのでそこは一瞬迷いましたが、その方々にはすべて正直に話をして、必要なら成婚まで個人的にサポートするということでご納得していただき辞めさせてもらいました。

このことは書こうかどうか迷いましたが、自身の経歴の一つでもあるので正直に書かせていただきました。



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