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【workshop】 ドイツ装のノートをつくろう | 『週末でつくる紙文具』 ワークショップ at TEGAMISHA BOOKSTORE

— 製本ワークショップのご案内 — 

2024年4月6日、東京・西調布の「TEGAMISHA BOOKSTORE」にて製本ワークショップを開催します。手紙社の運営するこの書店は、訪れるたびに魅力的な本や心躍る紙と出会える、わたしの大好きな場所。店内にずらりと並ぶ手紙社オリジナルペーパーを使って、ドイツ装のノートをつくりましょう。

ここでは、ワークショップの作例のこまかすぎる解説をしています。開催場所や料金などの詳細、またお申し込み方法につきましては、ページ下のリンクから手紙社さんのオフィシャルサイトをご覧ください。


item

今回つくるのは、「ドイツ装」のノートです。 ドイツ装とは、表紙の背と平(ひら)に異なる素材を使った「継ぎ表紙」のこと。告知文では、このようにさらっと紹介しているのですが、実は、何をもってドイツ装とするかは揺れているようです。継ぎ表紙を指す場合もあれば、背と平を別々につくってから組み合わせたものを指す場合も。このワークショップでつくるのは、後者のほう、狭義の「ドイツ装」にも当てはまる様式です。ちなみに、ドイツで「ドイツ装」といってもまったく通じません。この様式名は日本人がつけたもので、日本でだけ使われている名前だそうですよ。

specification

背にはブッククロス、表紙の平(ひら)には手紙社オリジナルペーパーを使います。さきほどの狭義のドイツ装は、こうして背の素材の上に、あらかじめ芯材をくるんでおいた平をかぶせるのが特徴、というわけです。平の芯材は厚さ2ミリの板紙。しっかり丈夫な、いわゆるハードカバーですね。

本文サイズは、A5正寸。表紙の模様が生かしやすいサイズで、こまやかな模様はその繊細さが引き立ち、おおぶりな模様は大胆な見せ方ができます。ちらりと見える花布もちょっとしたアクセントに。そして、背のブッククロスがきりりと全体を引き締めて、すっきりした印象に仕上がります。


本文の綴じは、「グルーバインディング」で。糸ではなく糊(ボンド)を使う方法です。印刷や製本に明るい方には「無線綴じ」といったほうがわかりやすいでしょうか。糸かがりよりもカジュアルに挑戦できて、とはいえ、そこそこ開きもよく、使い勝手のよいものになります。

material

こちらが、表紙に使う手紙社オリジナルペーパー(の、ほんの一部)です。なんと、店頭には350種類ものペーパーがずらりと並んでいて、そこからお好みの一枚をお選びいただけます。ものすごく迷うこと必至……。

本文も、数種類からお選びいただけます。味のあるもの、手ざわりのおもしろいもの、アルバムとしても使えそうな濃色など、手紙社さんが大阪の「レトロ印刷」さんから特別に取り寄せた紙たちです。

ブッククロスは、ブラック、ブラウン、ネイビーなど、合わせやすいベーシックカラーを複数用意します。花布や見返し用紙も数色から選べますので、組み合わせは自由自在。オリジナルの一冊が完成します。


シンプルかつ丈夫なノートは、日記帳、旅の記録、レシピノートなど、幅広い用途に活用できます。創作ノートとして、詩や物語を綴ったりするのも素敵(誰にも見せない、秘密の存在だとしても)。あるいは、この春に新しいスタートを切った方への贈りものにもよろこばれそうです。

そうそう、ラベルも用意しておきますので、ご希望の方は作例のように表紙にラベルを貼って仕上げても。お名前ラベルとしても役立ちますが……せっかくなら、タイトルを書き込んでみてはいかがでしょう。ノートにタイトルをつけるなんて、変でしょうか? でも、どんな用途のノートだとしても、それは世界にたった一冊の創作物といっていいように思うのです。


● 詳細およびお申し込みは、手紙社さんのオフィシャルサイトにて。


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