大志ある人や企業の挑戦を後押ししたい、そのためにまずRelicが取り組んだこと/Relic創業ストーリー
Relicは「大志ある挑戦を創造し、日本から世界へ 想いを持った挑戦者と共に走り、共に創る」ことをVISIONに掲げ、新規事業開発領域で大きく3つの事業展開をしています。
2015年8月の創業からあっという間に8年が経ち、5名で始まった組織も今や300名を超えるほどに成長。
ぶれることなく新規事業ドメインで走り続けるRelicという会社はなぜ生まれたのか?代表・北嶋の創業ストーリーをお送りします。
事業をゼロから生み出して大きくすることの難しさや、それができる人の希少性を体感した新卒時代
創業者であり代表取締役CEOの北嶋のキャリアは、当時急成長ベンチャーとして注目を集めていたワイキューブへの新卒入社からスタートしました。
組織人事や採用のコンサルティング事業を手がけるワイキューブで初めて新規事業開発に取り組むことになりましたが、リーマンショックの影響もあり経営は大きく傾きます。経営回復のため新規事業開発を開始、そのチームに当時の先輩たちに混ざり北嶋も入り取り組むも会社を立て直すことはかないませんでした。
そのとき北嶋が感じたのは自分の無力さ。
北嶋
「事業をゼロから生み出して大きくすることの難しさや、それができる人の希少性がとにかく身に沁みました。当時の上司や先輩たちは、とても優秀な方々だったのですが、そんな先輩たちにとっても、新規事業開発は難しいことなのだと。
新人だった当時の私はあまりに無知かつ無力で、大した貢献もできず、何の手応えも達成感もない悔しい想いをしました。いま思えば、ビジネスパーソンや経営者として大切なことをたくさん学ばせてもらった非常に貴重な経験で、だからこそいまの自分があるのですが、そう思えるまでには時間がかかりましたね。」
このときから「自分に事業を生み出し、大きくする力があれば…」と、新規事業開発のプロになることで企業や社会に大きな価値提供ができるのではと考え始めます。
新規事業開発を支援するなかで感じた社会的な意義
北嶋は新規事業開発を専門とするコンサルティング企業に転職した後の3年弱で、新規事業による社会に対する影響力の高さを体感します。
新規事業開発やイノベーションの必要性がまだ叫ばれていない時代のなか、大企業の新規事業開発支援に携わった際、ひとつの新サービスがリリースからほんの数か月で多くの方々が利用するサービスへと成長しました。
電車に乗っているときに、そのサービスが利用されているシーンに遭遇したことは今も強く覚えているそうです。
もともとIT企業出身ではない北嶋にとってこの体験は大きな出来事で、インターネットやスマートフォンがもたらす可能性や影響力を体感したのでした。
これらの経験から北嶋は“大企業”による新規事業の力強さを感じます。
北嶋
「スタートアップと比較すると、さまざまな制約や壁もあり、新規事業を創造していくのが大変な部分はもちろんあります。しかし、その反面、軌道に乗ったり上手く行った際に活用できるアセットやリソースが圧倒的なんですよね。
結果として、スタートアップでは難しい規模や成長を実現できたり、解決できないような課題を一気に解決できたりするなどのインパクトを出せる可能性があります。
また、スタートアップのエコシステムが日本国内でも徐々に形成されつつある一方で、大企業における新規事業開発の支援の仕組みがあまり整っていないことにも気づきました。大企業が苦手な部分や持っていないものを補完すれば、共に社会に大きなインパクトを及ぼせるのだと、このとき実感しました。」
数多くの新規事業開発に当事者として挑戦したDeNA時代
コンサルティングというアプローチのみで支援することの限界も痛感していた北嶋は、どうせなら自分が事業リーダーとして責任と権限や裁量を持って事業開発を行い、グロースさせる経験を積みたいと考えたDeNAに入社し、数多くの新規事業開発にリーダーとして挑戦しました。そこで感じたのは「やはり企業の外から支援する立場と、企業の中で事業リーダーとして取り組む立場では見える世界や得られる経験値がまるで違う」ということ。
オープンイノベーションにも積極的に取り組むDeNAでは、自社単独の事業だけではなく、大企業と協業して事業創出することにも挑戦し、Relic起業に向けた気づきを得ました。
北嶋
「大企業とのオープンイノベーションにも挑戦させてもらい、失敗もたくさんしましたが、手応えや成功体験も得ることができました。
その過程で、これまでの点と点がつながり、新規事業開発における概念や理論が、自分なりにある程度体系化できてきたな、という感覚を得ました。
これだけ新規事業に特化して突き進み、さまざまな環境や立場アプローチで新規事業開発と向き合ってきた経験を持つ人は、あまりいないのではないかなと思います。その経験を活かして、これまでにない形で日本企業の新規事業開発を横断的に支援することができたら面白いのではと思い、Relicを創業しました。」
「リスクを取って挑戦する人や企業が正しく称賛され、報われる社会を作りたい」
北嶋の新規事業に特化した経験と気づきから生まれたのがRelicです。
Relicの根幹にあるのは北嶋の「リスクを取って挑戦する人や企業が正しく称賛され、報われる社会を作りたい」という想い。
ですが「挑戦者を支援する」と一言に言っても、どのように支援するのかはさまざまです。
北嶋「あらゆる形で、あらゆる人や企業の挑戦を支援したいと考えていますが、まずは自分たちが得意としていて、かつ社会に必要とされている領域から始めようと考えました。
それが、企業の新規事業開発やイノベーション創出における支援や共創だったんです。これまでの自分の経験からも、事業としての大きな可能性や、日本経済に与えられるインパクトの大きさも感じていました。」
こうしてRelicは事業共創カンパニーとして歩みを始めました。
「まずは…」と北嶋が言っていた通り、「事業を共に創る」ことから始めたRelicですが、いまは「事業を創る人を、創る」活動も広げています。そのお話しはまた別の機会にお伝えさせていただきます。
新規事業開発「だけ」に特化して歩み続けるRelicでは、一緒に働く仲間を積極的に募集しています。
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