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放課後登校や不登校の日々を送っていた息子に、ある方は「洗濯も掃除も料理も、科学の勉強にもなるし、算数の勉強にもなるよ。今しかできない自宅での学びをするといいよ。お母さんと一緒を望んでいるのであれば、一緒に過ごしてきっかけを作ってあげて」を勧めてくれた。

また、別のある方は「学校に戻すことを目的にしないほうがいいよ。スノボも立派な学び。どんな形であれ、学び続けるということが大切」と教えてくれた。

息子は、もともと様々なことに興味を持つ性格だ。

学校を休んだことがきっかけなのか、そういう年齢や発達の時期なのか、はわからないが、この1年でその探求心がさらにさらに大きくなった。

実験(スライムづくり、ペットボトルロケット、メントスコーラ、電流、自宅のあらゆる水分を酸性かアルカリ性か調べた)、バイク修理(壊れたバイクをもらい修理から塗装までやってみた)、壊れたパソコンの分解(旦那と一緒にバラッバラにしたのを旦那が全て部品の働きを解説。部品の2つは宝物にするらしい)、アジ釣り(秋は日曜のたびに4時起き)、魚のさばき方(母の私よりうまくなってしまった)、川辺で七輪焼き(私が仕事で旦那が休みの日はアウトドア好きで肉好きな2人は決まって七輪焼きをしていた)、ビア缶チキン、一斗缶で燻製料理(ポテチ、チョコ、ちくわ、うずらの卵…ネットで見たものをひたすらやる)、お菓子作り、山を探索(私と二人で遭難しかけた)、ミニ四駆のコース作成、かまくらづくり(てっぺんから入るかまくらを作って出られなくなり泣く)、スノボ(毎週日曜友達とコースを滑る)、プール(夏は毎週行っていた)、体育館を借りて学校の友達4~5家族で球技(毎週土曜夜)、テレビ局のお仕事をZOOMで勉強(テレビで見るアナウンサーに「くしゃみしたいときどうするんですか?」と質問して「お!いい質問だね!」と褒められ浮かれてた)、かがくるBOOKサバイバルシリーズ読破、マリオメーカー2…あと何してたかな???

不登校当時、職場をはじめ、まわりから「日中何して過ごしているの?」とよく聞かれた。「こんなことしているよ」と答えるたびに「私が何かさせなきゃ、とやらせているのかな…」「圧をかけているのかな」という気持ちになることが多々あった。

しかし昨日の夕食の時に不登校時期に息子が旦那と二人で川辺で七輪焼きをした時の話題になった。小雨決行部隊その上、荷物最小限の彼らは、七輪焼きをしている途中に雨が降ってきてビショビショになりながら耐えるも、貝や魚が半生なのに雨で火が消えてしまい、慌てて自宅に戻って焼き直して食べたことを思い出して男二人、大笑い。

多分、今までやってきたこれらのことを今息子と会話して「いやいややってたよ」ということは一つもないな、と感じる。

むしろ、面白エピソードと達成エピソードで話題が尽きない。

思い出しただけでにやけてくる。

不登校前にやっていた空手やスイミング、プログラミングは、息子の希望で始めたものの、嫌になっても続けさせたことで、やらされ感満載のエピソードだろうけど。

この1年で彼がやってきたいろいろなことのきっかけは

・一緒にテレビを見ていて「面白そう、やってみたい」と言ったこと

・買い物していて見つけた商品でひらめいた実験や料理

・YouTubeを見ていて見つけた実験や料理

・私の趣味(料理)や旦那の趣味(バイク、モノづくり、解体)は私たちが楽しそうにしてやっているのも見て参加 *「やろう!」というとやらないが、楽しそうな姿を見て自分から寄ってきた。

この1年で彼は、私に様々な魅力的な部分をたくさん見せてくれた。

私にはできないことや関心が持てないこと、続けられないことも彼にはできるし、関心を持つし、継続する力もある。

漢字の書き取りや繰り返しの計算はやりたがらないけど、小4の漢字のへんやつくりを3日でマスター。算数のおもしろ問題はサクサク解いちゃう。先週学校で中学3年生の理科の問題を解いていてびっくり(*_*;

そういう子、いっぱいいますよね(笑)
楽しくすすめ!!!

学校には学校だからできる学びや経験もたくさんある。また、これらの経験は学校に行っていたらできないということではない。

しかし、「みんなと一緒に」「決められたこと、与えられたことをやる」のが苦手なのであれば、「安心した人と」「自分がやると決めたことをやる」ことで学びを深めていってほしいな。

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