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ミュージック・マガジン編

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ミュージック・マガジン誌「50年の邦楽ベスト100」で取り上げられているアルバムを扱った記事たちのまとめです。
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#フリッパーズ・ギター

フリッパーズ・ギター『three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった』(1989)

アルバム情報アーティスト: フリッパーズ・ギター リリース日: 1989/8/25 レーベル: ポリスター 「50年の邦楽ベスト100」における順位は87位でした。 メンバーの感想The End End  こんなにポップなのにどうして押し付けがましくないんだろう。ギラギラのアコギ、ベタベタのコンプ、なんだかうまみ調味料みたいに、好みを越えたところで脳が直接喜ばされているみたいな感じがする。  ウソみたいに漂白されきったハッピーなサウンドなのだけど、たぶん本当にウソなんだと

フリッパーズ・ギター『カメラ・トーク』(1990)

アルバム情報アーティスト: フリッパーズ・ギター リリース日: 1990/6/6 レーベル: ポリスター 「50年の邦楽ベスト100」における順位は45位でした。 メンバーの感想The End End  あざとい。耳で聴いてるのにときどき目を逸らしてしまうほどあざとい。あざといのにどう考えてもナードだから混乱する。  グルーヴというものへの意識が薄いとしか思えないヨレが頻繁にあるように思う。ただ、膨大なリファレンスの折衷から生まれる垢抜けたムードは圧倒的だと感じる。あまり

フリッパーズ・ギター『ヘッド博士の世界塔』(1991)

アルバム情報アーティスト: フリッパーズ・ギター リリース日: 1991/7/10 レーベル: ポリスター 「50年の邦楽ベスト100」における順位は12位でした。 メンバーの感想The End End  どうしたんだろう、この2人。喧嘩でもしたのかな…  というのは冗談として、前作までの感想で“ハッピーさで塗りつぶすことで、逆説的にネガティブな物事の存在を示しているようだ”と書いたのだけど、この作品においてそのハッピーさは“希求するけど手にできないもの”になっているよう