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【主婦勉!】ラン活日記②〜池田屋、黒川鞄工房〜

さて、4店訪ね歩いて、
どんどんランドセルの沼にハマっていく
自分に気づきはじめる。
というか、
どういうランドセルが欲しいかという輪郭が
かなり明確に見え始める。

当初は

・やんちゃな男児
・色はオール黒(息子の希望)
・自動錠前搭載(息子の希望)
・予算は8万円以下
・とにかく丈夫で軽いランドセル

だった所から、
さらに

・取っ手やその他、
 基本的に必要な部分は
 オプションでなく標準装備希望
・出来るだけ容量は大きく
・立ち上がり背カンにはこだわらない

の3つが増えた。沼だ。 

あらゆるランドセル屋さんが
あらゆる角度で差をつけてきている!
もうランドセルが全部同じだなんて
全然思わなくなってきた。

でもどれもこれも一長一短で、
ますますどれがいいかがわからない。
いつか求めるランドセルに
出会えるんじゃないかなどと思いながら
また次のランドセル屋へ
急いでしまうのであった。

てかもう、一体誰のためのランドセルなんだ。
求めるランドセルって、一体誰が使うんだ。
私じゃないだろ!

という訳で5店目。

5.池田屋ランドセル

ここのランドセルは、
基本的にクラリーノ、
ベルバイオ(ともに人工皮革)、
そして牛革の3つの素材の違いだけで、
機能・性能はすべて同じ。
カラーバリエもまぁまぁ豊富だと思う。

牛革でも高くて7万円台、
一番安いのはクラリーノの5万ちょい。
一応防水コードバンの10万、
というのもあるけれど、
これについては黒・赤の2色のみ展開、
というかなり潔い感じ。

立ち上がり背カンの方が体に良い、
というような風潮があるようだが、
実際は背負ってみないとわからないし
たぶん成長していくにつれて変わることも
あるように思うので、
個人的には正直どちらでもよいかなと
思っている。
(ただラン活スレッドなんかを見ていると、
やはり立ち上がってる方が
楽そうだというコメントが多い気もする)

まぁ実際本人が背負ってみて、
背負いやすい方で良いのではと。
そういう背負い比べが出来るから、
デパート等のランドセル売り場は
一度行く価値はあるのかもと思う。

ともあれ、
池田屋は立ち上がり背カンではない。
立ち上がり背カンではないけれど、
背カンは左右自在に動く。

背中クッションを工夫していたり、
背当ての汗ムレも考慮。
肩ベルトのバックル部分も
一般的なものではなくて、
ギボシベルトというのを採用して、
バックルが当たって痛いみたいなことが
ないような仕様になっている。

池田屋

強度もありそうだし、
総マチは16.5cmと大容量、
ランドセル内部にも防水加工が施され、
前ポケットも長形4号の
長い封筒がすっぽり入る大きさ、
横フックは強い力がかかると外れるし、
保証もたぶん今までみた中で一番手厚い…
ように思えた。

あまりの完璧さに思わず
「池田屋さんの弱点ってなんですか?」と
聞いてしまったほどだ。

答えとしては
「デザインが地味…かもしれません」
という、
これまた奥ゆかしい回答で、
ますます好感度アップ。

確かに特別なデザインや意匠を
ほどこしているわけではないので、
今までみた中で正直一番地味だけれど、
そもそも「全部真っ黒!」を希望な
我が家としてはそこもクリア。

「子ども思い」という言葉を
コンセプトに掲げているだけある、
と、特に旦那はもう大絶賛。
最終候補の1つに残ったブランドだ。

◎安全フック(外れるタイプ)
◎持ち手

【評価】
私のまわりでも今のところ土屋鞄の次に
購入報告を受けるのが池田屋だ。

店員さんの知識も豊富で、
何を聞いても実物や
器具のサンプルを実際持って
丁寧に説明をしてくれた。

最終的に購入に至らなかった訳は、
錠前が自動ではないこと。
(ただ独自仕様ですごくこだわっている)
あと防犯ブザーのフックを
自分でつけるタイプだったからだ。
付属品としてもらえるフックを、
必要な人は
各自でつけてくださいというタイプ。

防犯ブザーのフックくらい
自分でつければ?というのも
もちろんあるんだが、
自分でつけられるということはつまり
自分で外せるということでもあり(たぶん)、
ブザー自体を外して無くしてしまうともう
元も子もないんだけど
せめてフックくらいは
外せない仕様がいいなという
ものすごく細かいお小言みたいな理由です。
というかそもそもつけといて欲しい。

あと反射板がなく、
後付けシール対応になっちゃうところかな。
これもそんな遅い時間に帰ることも
滅多にないだろうとは思いつつ、
他のランドセルにはついてるなら
やっぱ標準装備がいいし、
シールって、雨とかにさらされると
そのうちまた張り替えが必要になりそう…
という理由もあり、
最終的に見送りになりました。
※一応池田屋さんとしては、
ランドセル本体に反射板がついていても
すぐ汚れて反射しづらくなるから
うちは汚れても貼り替えられる
シールなんだぜという主張。

でも、ラン活をしていて、
もし近くにショールームがあるなら、
デザイン等の好みなどはおいておくとしても
一度行ってみて良い気がするお店だ。
子供のことを本気で考えて作ると
こういうランドセルが出来るんだなぁと
結構考えさせられたお店だった。

私の知り合いはちょっと残念な店員さんに
当たってしまったようだが、
それでもここに決めたらしい。
そのくらい良いランドセルだとは思う。

6.黒川鞄工房

ここもよくfacebookに広告が出てきて、
とにかく高級そうな写真が素晴らしく、
楽しみに見に行ったところだ。

「とにかく早く売り切れるから」的なことを
自ら公言されていて、
なら早く行かないと!思いながら、
どうしても春休み前に間に合わず、
結局予約が取れたのが4月中旬頃(平日午前)。
ショールームとなると、
富山と東京銀座しかないので
正直に言うと、これは銀座まで見に行った。

オフィスビルの中にショールームがあるので、
予約より早い時間に子連れでやって来て
時間までフロアでたむろされるのが困るからか、
早く現地に着いた人は1Fのカフェで
飲み物1杯サービスという驚きの好待遇。
さすが高級ランドセル屋だね!
などと言いながらウキウキで行ったはいいけれど…

正直ランドセル本体とは関係ないところで、
ここからはたくさん愚痴と
イヤミをぶちまけるので、
すでに黒川鞄を購入された方は、
イヤな思いをさせてしまうかもなので、
高級ランドセルを買えない
貧乏人のひがみだと思って、
どうかすっぽり読み飛ばしてください!
一応公式HPはそっとこちらに貼っておきます…


さて、
この時期の予約制なので、
さぞ人数も絞って快適空間かとおもいきや、
結構狭い(25㎡そこそこ?)部屋の壁に
ランドセルがずらり。
そこに7〜8組くらいの客と(たぶん)、
2人くらいの店員さんなので
ドアは開けているし、密ではないけれど、
正直結構混んでる印象。

また客数に対し
対応できる店員さんが圧倒的に少ないので、
ちょっと聞きたいと思っても
聞ける人がいない。
すでに他の人が聞いていたら、
その人が終わるまで待つ。
かなり待つ。

30分単位の予約制で
この状態ということはつまり
”商品説明を伴う予約”という認識はNGで、
”商品を直接手に取って見られる場、
に入れる予約、話が聞けたらラッキー”
という認識が正解だったようだ。

そして驚いたのは、
まだ4月中旬頃なのに、
展示されているランドセルの7割くらいに
「完売御礼」の札が貼ってあったことだ。
今現在はHPで受注状況が確認できるけれど、
3月末頃の予約当時、そんなのあったかな…
予約して来させておいて、
もうほとんどありませんて何事!?と
その時点で戦意喪失。
(私が見落としていたのならすみません…)

しかも
入口入ったすぐのところに
黒川鞄ランドセルの特徴をいろいろ書いた
大きな看板がドーンと設置されているんだが、
これがなんと土屋鞄との比較形式。

もちろん
土屋鞄をわかりやすくけなしている訳では
無いんだけれど、
随所に「でもうちの方が~」感があって、
しかも比較されちゃってる土屋鞄は
去年度のモデル。
土屋鞄は2022度モデルから
バージョンアップした部分もあるそうなので
(もちろん注意書きとして書いてはいたけど)
なんというか独り相撲感がすごい。

”他人と比較しないと自分の優位性を示せない”
という行為が私は基本的にすごく苦手だし、
あたりまえだけど
私が見に行ったランドセル屋の中で、
こんなことをやっているのはここだけだった。

自信があるならこんなことしなくたって、
自分たちの商品の素晴らしさを
十分伝えられるはずだし、
実際どこのランドセル屋でも
店員さんの熱い説明からちゃんとそれを感じた。
…ってまぁ
対応してくれる店員さんも足りないんじゃ
それも無理なんでしょうけどねっ!
(↑イヤミ全開!)

てかもし子供に「これ何を書いてるの?」と
現場で聞かれたら、なんて答えるの?

「他の会社のランドセルと比べて、
自分たちの方が
ものすごく優れているんだよって、
書いてあるんだよ~」とでも?

いやー、ないでしょ。
他の子と比較しないって
子育ての鉄則なんじゃないの?
少なくとも私は、
”みんなちがって みんないい”が好きだし、
息子にも普段からそう伝えている。

とは言えもちろん私もうっかり
比べて言っちゃうことはあるし、
世の中そんなキレイごとだけでは
生きていけないことも
重々承知の上ではあるけれど、
だからといって
まがいなりにもこども相手の商売をしている
ランドセル屋が、
こどもも来る場所で
わざわざこんなことを、
しかも堂々とやっていいとは
到達思えない。

と一人静かに看板前で憤慨していたら、
隣で同じ看板を見ていた旦那が
ボソッと一言。
「ドン引き...」。

DA.YO.NE!
↑↑ 年がわかるやつw

商品自体は、
細部にこだわり丁寧に作っていて、
本来なら候補に入れても良いかなくらいには
素晴らしいものだったけれど、
(やや重めだったのが気にはなったけど)
そんなちゃんとしたランドセル屋が、
こんなことするなんて
正直信じられないし、
あまりに大人げなさすぎて
商品チェックもそこそこに、
ガッカリ気分で早々に退出。終了。

モノが良いのは認めるし、
店員さんが少ないのは最悪しょうがないにしても
大々的に他社と比較して
自分たちをあげるその理念、やり方は
とてもじゃないけど買えません。
お金払う価値なし。
という訳で、黒川はナシ。
ほんと、久々にガチでドン引きでした。

※2022年度モデルの話です。
※シリーズによって装備等が異なる
可能性もありますので、
気になる商品がある場合は必ず
HPなどでご確認ください!