こばるとちゃん

まだ縫われてない思考たち🌷

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最近の記事

あの素晴らしい愛をもう一度

だれがなんと言おうと、これは本物の女子高生で、本物の青春写真だ。 女子高生が如何に無敵じゃないかを十分知ってる私達でも、この瞬間はなぜか無敵だった。 映画『ラブ&ポップ』の主人公裕美は、一目ぼれした指輪をその日のうちに手に入れるため援助交際を始める。 「そんな危ない思いして、指輪なんか買って、それが一体何になるの?」と言ってしまえばそれまでだけど、 ときめきがときめきであるうちに、今の自分にできる方法で、自分の力で手に入れたい。というこの切実な衝動を、私はちゃんと否定するこ

    • 戦闘服が愛になった話

      先日、初めて撮影会というものを開催しました。 結論、もうほんっっっっとに、楽しかった。 楽しんでもらえるかな、なんて不安は、衣装を纏った女の子達を前にしたら一瞬でどっかいってしまった。 自分の人生の怒りや悲しみや悔しさを跳ね除けてくれた戦闘服達。 自分の戦いが一つ終わって、次は何になるんだろうと思ってた。 目の前に現れた、久しぶりに纏われた衣装達。 あぁ、衣装って人が着て初めて魂宿るんだ、って実感させられた。 語らなくても存在するだけで主人公になる女の子。その物語の数

      • 戦闘服がいらなくなっても

        「洋服は日々を生き抜くための戦闘服」という言葉を、昔から色んな人が唱えている。 そして自分自身も、それを体感したことが何度もある。 自己肯定感が地の底で、一生目立たないように生きてようと思っていた自分が、生まれて初めて全身パステルフリフリの洋服に身を包んだときの感覚は忘れられない。 鏡に映る自分はまるで別人だった。 実像とべったりくっついた皮膚や顔や髪までも、フリフリを身に纏う可愛い別の誰かのものになって、体が自分から離れていく。 それはとても自由な感覚だった。 洋服

        • 誰も求めてないフリル

          ※これは三年前に書いた記事です。 ---------------- 私の作る洋服にはフリルがよく登場する。 フリル、リボン、ひらひらのワンピース。 今なら心躍るこれらも、 幼少期の私には世にも憎たらしい拘束具だった。 子供の頃、私は女の子らしいものが大っ嫌いだった。 フリルもリボンもワンピースも、なぜそんな邪魔くさいものを女というだけで着なくてはならないのだと思っていたし、兄と見ていたアニメでは常に女の子は男の子に守られる側の弱々しい存在で、「女の子」と言われるだ

        あの素晴らしい愛をもう一度

          ガールミーツボーイ

          14歳の少年をずっと心に住まわせてる感覚がある。 この少年がめちゃくちゃいくじなしのヘタレで、心配だけは人一倍してくれるくせに肝心な時に助けてくれなくて、ずっとムカついてる。 だけどその影を永遠に見離さず手放さない自分が一番ズルくてほんとやだなぁ、というループがずっと続いてる。 結局自分の弱みを見せられるのはコイツだけなんだなって。 映画『リリィ・シュシュのすべて』で主人公の少年・蓮見雄一と、雄一に恋する少女・津田詩織の関係がまさにそんなだなぁ、と思いながら見返してた。

          ガールミーツボーイ

          縫われてない思考

          こんばんは、はじめまして!こばるとです。 普段はカオストリップ(Twitter: @chaostrip13)という屋号で、服を作ったりアクセサリー作ったりしています。 ここではそれらが形になる前、まだ縫われてない思考を書き留めたいなと思ってnote始めました🌷 なんだか最近、Twitterが本音を語りづらいツールになってるなぁと感じていて。 というのは多分誰のせいでもなく自分のカッコ悪さゆえで。 物を作って発信することを続けていると、普段の自分からは想像できないくらい

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