暑いを知らない犬たちへ。

今年の夏は、ひたすらに暑かった。​”猛暑”、”酷暑”と「暑い」という漢字の前に、暑苦しく重苦しい漢字を付けたくなるほどの暑さであった。

ところで、「暑い」という言葉をうまく説明できるだろうか。

・肌がヒリヒリ痛むような感覚
・汗が出るときの外気の状態

など、このような感覚や状態で表すことしかできない。

しかし、犬は汗をかかないので2個目の説明は誤りとなるだろう。

「暑い」という言葉を知らない犬は、今年の夏をどう感じていたのか。

言葉を知らないだけで、「暑い」すら感じられない。

このことから、語彙が増えれば感じられるものが増えると言える。まだ見ぬ世界、感じぬ感覚や感情を手に入れるために是非言葉をたくさん知りたいものである。

(追記)

読者は、「右」を説明できるだろうか。

なんとなく使う言葉の意味を改めて考えることも面白いと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?