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【調査】リベンジ海外旅行 攻略ランキング

こんにちは、令和トラベル研究所です。
これまで事業開発部からの発信という形で、海外旅行の回復予測のnoteを2回発信してきました(*)。これからは、「令和トラベル研究所」として、定期的に海外旅行に関する調査を実施し、結果を発信していきます。

(*) 過去の調査レポートが気になる方は、ぜひ下記の記事もご覧ください。
【調査】アフターコロナ 海外旅行の回復を予測してみた。
【調査】2022年夏休み 海外旅行の回復を予測してみた。

今回は、『リベンジ海外旅行 攻略ランキング』と題して、「リベンジ海外旅行」におすすめの渡航先をランキング形式でお届けします。
コロナ禍で大きな打撃を受けた海外旅行市場ですが、徐々に渡航規制の緩和が進み、航空便の運行再開や大手旅行代理店のパッケージツアーの再開など、海外旅行リベンジの機運が高まりつつあります。さらに、7月15日には一般社団法人日本旅行業協会(JATA)が「海外旅行再開宣言」を発表し、「#せかいたび」キャンペーンを開始するなど、いよいよ本格的な回復の兆しが見えてきました。

しかし、渡航条件や観光回復などいまだ残るコロナ禍の影響、そして直近の円安や燃油高の影響による旅行費用の増加など、海外旅行に行きたいと思っても、なかなかコロナ前同様とはいきません。
そんな中で、こうした影響が比較的少ない、今行くべきエリアはどこなのかを、6つの指標で評価し、ランキングとしてまとめました。

ランキングの算出方法の説明の後、結果を発表していきますが、”早く結果を見たい”という方は、算出方法のパートは飛ばして、結果のパートをご覧ください。

ランキングの算出方法

今回の調査では、①調査対象国・エリアを選定し、②対象国について、6つの指標で評価を行いました。
まず、調査対象国・エリアの選定です。今回は、日本人渡航者数上位20の国・エリアをピックアップした上で、観光入国がまだ認められていない中国と台湾、また、ウクライナ情勢の影響を受けているヨーロッパ諸国は対象から除きました。結果、12の国・エリアを評価対象としています。

次に、評価の指標についてです。今回の調査では大きく3つの観点から、合計6つの項目について、5点満点で評価を行いました。

  • 渡航のしやすさ:i) 渡航条件

  • 旅行費用:ii) 燃油高、iii) 物価上昇率、iv) 円安影響

  • 現地での過ごしやすさ:v) 訪問者数回復、vi) マスク規制

尚、今回はコロナ前後での状況変化を受けての「攻略ランキング」として評価しているため、それ以外の、各国・エリア固有の魅力については加味していません。

各項目の評価方法は下記の表にまとめました。

以下、各項目についてもう少し説明していきます。
i) 渡航条件
規制が緩和されてきたとはいえ、まだコロナ前と同様に旅行ができる国・エリアばかりではありません。今回の調査では、①観光入国時のビザ要否、②入国時PCRの要否、③ワクチン接種の要否、の3項目について調査した上でポイントを算定しました。
上記の条件で「不要」が多いほどポイントが高くなり、「渡航しやすい国・エリア」と言えます。

ii) 燃油高
ウクライナ情勢などに伴う原油価格上昇のため、航空会社各社は、6-7月発券分の燃油サーチャージに引き続き、8-9月発券分の燃油サーチャージ引き上げを発表しました。これにより、例えばJAL便でアメリカ(本土)に行く場合、片道47,000円/人の燃油サーチャージがかかるようになり、航空券代の高騰に繋がっています。
今回は、日本のフラグシップキャリアであるANAとJALの2019年8-9月期、及び2022年8-9月期の燃油サーチャージについて、2019年→2022年の増加額に応じて、増加額が低いほど高いポイントとなるよう評価しました。

iii) 物価上昇率
一般的な傾向として物価は年とともに上昇する傾向にありますが、特に直近はアメリカなどで急激な物価上昇が見られます。今回の調査は各国・エリアの物価上昇率のデータから、2019年→2022年の上昇幅が小さいほどポイントが高くなるよう評価しました。

iv) 円安影響
過去5年以上1ドル110円前後で推移していた対ドルの為替レートが、2022年3月に120円を、6月には130円を超えるなど、ここ数ヶ月で一気に円安が進みました。今回の調査では2019年6月と2022年6月の外貨→円貨の為替レートを比較し、上昇率に応じて、上昇率が低いほど高得点となるようポイントを定めました。

v) 訪問者数回復
有名観光地の多くはコロナ禍で大きなダメージを受けており、観光渡航が可能になっても、レストランやアクティビティ施設等が一部閉まっている場合があります。このような現地の稼働状況(観光回復)の指標として、今回の調査では海外からの訪問者数について、2019年からの回復度合いが高いほど高得点となるよう評価しました。

vi) マスク規制
せっかくの久しぶりの海外旅行、コロナ前のようにマスクを気にせずに思いっきり観光を楽しみたい、という観点から、マスク着用のルールを指標にしました。①マスク着用義務なし、②屋内では着用義務あり、③全面的に着用義務あり、の大きく3段階に分け、ポイントをつけています。
※マスク着用義務が解除されている地域でも感染リスクはゼロではありません。マスクを外して過ごすかはご自身の責任で判断するようにしてください

これら6項目についてそれぞれ1pt〜5ptでポイントをつけ、その総合得点で順位付けをしています。

ランキング結果

まずは、今回の調査に基づく『リベンジ海外旅行 攻略ランキング』トップ5はこちらです。

全体の傾向としては、渡航条件が緩和され、比較的距離が短く燃油高の影響が小さい東南アジア諸国が上位を占めました。これらの国は物価上昇率の観点でも高得点です。
続いて、燃油高、物価上昇率、円安影響といった費用観点での指標でのポイントは低いものの、訪問者数が大きく回復し、マスク規制も完全撤廃されているハワイがランクイン。
そして同率で、観光ビザ取得が必要などまだ渡航のハードルはあるものの、日本から近く燃油高影響が最も小さい韓国もTop 5に入りました。

1位:タイ

1位はタイ。人気の渡航先には、大都会でありながら寺院巡りなども楽しめるバンコクや遺跡の街アユタヤ、そして美しいビーチリゾート地であるプーケットなどがあります。
タイはこれまで入国に際する事前申請やコロナ治療費等を含む医療保険への加入を求めていましたが、7月1日からこれらを廃止しました。有効なワクチン接種証明書があれば、入国時のPCR検査は不要です。
日本と比べて物価も低く、ここ数年での物価上昇率も抑えられています。さらに、円安影響も限定的で、おトクに現地滞在を楽しめます。
まだ観光客の戻りは少ないですが、マスクの着用義務が撤廃されているため、マスクを気にせず観光を楽しむことができます。

2位:マレーシア

2位には同じく東南アジアからマレーシアがランクインしました。都会の観光を楽しめるクアラルンプールや、ペナン島、ランカウイ諸島等の美しい島々が人気です。
タイ同様、有効なワクチン接種証明書があれば入国時のPCR検査は不要です。やや円安影響を受けていますが、もともとの物価水準はタイよりさらに低く、物価上昇率も調査対象国の中で最低水準のため、現地滞在を抑えられる点が魅力です。
やはり訪問者数回復はこれからで、屋内や公共交通機関におけるマスク着用は必要になりますが、観光回復が本格化して混雑する前に一足先に楽しんでみるのも良いかもしれません。

3位:シンガポール

3位も東南アジアから、シンガポールがランクインです。大都会のシンガポール本島、そして本島から日帰りで行くこともできる、レジャー施設豊富なセントーサ島滞在も人気です。
渡航には最低2回のワクチン接種が必要になりますが、ワクチン接種証明書があれば入国時PCR検査は不要です。
ここ数年での物価上昇率は低く抑えられていますが、円安影響はやや大きく、もともと日本とそれほど物価水準が変わらないこともあり、費用感は上位2ヶ国にやや見劣りするかもしれません。一方で、4月に観光入国が認められるようになって以降海外からの訪問客数の回復が進んでおり、2019年比での回復水準は東南アジアの中では比較的高くなっています。

4位:ハワイ(同率)

4位はハワイです。早くから入国規制の緩和を進めており、現在は2回以上のワクチン接種が必要にはなりますが、入国時のPCR検査は不要です。マスク規制もなく、マスクフリーの滞在を楽しめます。
ハワイはコロナ前はアメリカ本土からの訪問者が7割、それ以外(海外から)が3割を占めていました。現在、海外からの訪問者数の回復は5割弱ですが、本土からの渡航者はコロナ前の1.2倍程度にまで増加しており、全体としてはコロナ前以上の訪問者数となっています。現地も活気が戻ってはいますが、外国人観光客の利用が多いショッピングセンターや一部レストランなどは閉鎖中のところもあり、完全回復とまではいっていない状況です。

4位:韓国(同率)

同率4位は韓国です。ショッピングやグルメを楽しむソウル、ビーチリゾートでありながら山も近い釜山、「東洋のハワイ」とも言われるチェジュ島などが人気の渡航先です。
韓国は上記4ヶ国と異なり、観光入国でも事前のビザ取得が必要になります。また、ワクチン接種の有無を問わず入国時PCRも必要になり、この観点では渡航のハードルはやや高いです。
一方で、日本からの距離の近さから燃油高影響は最も小さく、円安影響も小さいため、費用面ではコロナ前と近い水準で渡航・滞在することが可能です。
現地はまだ訪問者数回復は進んでおらず、これまで日本人含む外国人観光客に人気だった明洞や東大門エリアは閉店・休業が目立つようですが、一方で、江南や梨泰院、弘大などが賑わいを見せているようです。

さいごに

以上、令和トラベルがおすすめする『リベンジ海外旅行 攻略ランキング』でした。
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