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【令和トラベル研究所】2023年夏休み海外旅行 動向予測

こんにちは、令和トラベルの調査研究機関 令和トラベル研究所です。

コロナ禍真っ只中の2021年4月に、海外旅行代理店である令和トラベルを創業し、約2年が経ちました。

創業時には規制の多かった私たちの生活も、今年3月から日本国内でもマスクの着用が個人の判断となり※1、5月には日本政府より新型コロナウィルスに関する水際措置が終了することが発表※2されるなど、明るい変化が訪れています。

事実上コロナ前と同じ条件で海外旅行に行ける状況となった今、日本人に人気の韓国旅行を中心に海外旅行は回復の時を迎えており、実際にこのゴールデンウィークも、海外へ旅行する人が昨年と比較しても大幅に増加しました。

各メディアでも「GW 海外旅行回復」が大きく取り上げられ、航空各社は4月29日から5月7日までの利用実績を発表、日本航空は昨年の約2.3倍の15万1,735人でコロナ前の6割を超えたことを公表※3しました。

私たちは、こうした動きを受け、この夏の海外旅行の動きには大きな変化が起こると予想し、海外渡航者数の動向予測と『NEWT(ニュート)』のSNSアカウントを用いた意向調査を実施しました。

今回の記事では、その結果についてご紹介したいと思います。

※1 令和5年2月10日 厚生労働省HP マスクの着用について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html

※2   令和5年4月3日 内閣官房長官記者会見より https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202304/03_p.html

※3 日本航空株式会社「2023年度 ゴールデンウィーク期間ご利用実績」
https://press.jal.co.jp/ja/release/202305/007387.html

海外旅行の回復予測を考える上での前提条件

まず、前述の通り日本の入国・出国制限が解除されたため、理論的にはコロナ前の水準に戻ることは十分考えられます。

しかし、まだ気軽に海外に出かける心情になれないという心理障壁の部分も加味し、2019年比100%に一気に戻ることは考えにくいという前提のもと予測を行いました。

以上の前提をもとに、実際には急激な回復があり得るものの、これまでの需要回復の線形を崩さない形で海外渡航者数がどのように回復していくかを試算しています。

試算において私たちは、将来予測に有用な統計データを出国日本人数推移(JNTO公表)と主要旅行業者の旅行取扱状況(観光庁公表)の2種類であると考え、それらのデータを参考に2023年夏休みの海外旅行の回復予測を行いました。


出国者数推移実績(単位:人)

主要取扱業者の取扱額推移ツアーの取扱額(単位:千円)

その他海外旅行の取扱額(単位:千円)

取扱額推移を見ると分かる通り、ビジネス渡航や旅に慣れた方が航空券やホテルを個人手配にて海外旅行するマーケット(上記の「その他海外旅行」に該当)は3月時点で50%近くまで回復している一方で、パッケージツアーは、コロナ感染などの不安が十分に払拭できないことからか戻りが遅れており、3月時点で未だ10%程度の戻りとなっています。

これらの状況から、5月に水際措置が解除されたものの、今後もツアー回復が遅れている流れは大きく変わらないと考え、旅行取扱額の予想をツアーとその他で分けて試算しました。

具体的には、それぞれの22/10月から23/4月における月次実績回復率(CMGR)を算出し、かつ水際措置が解除された後の6〜8月は上記回復率の120%のペースで回復すると想定した上で、5月以降の対2019年比回復率を算出しました。そして、ツアーとその他でそれぞれ試算した回復率から、加重平均で全体の回復率(取扱額ベース)を算出しました。

2023年夏休み期間の回復予測

上記のロジックで算出した”取扱額ベース”の回復率から、今年の夏休み期間(7月〜9月)の”出国者数(人数ベース)”の回復率を推定します。

過去の実績を見ても、出国者数(人数ベース)の回復率は取扱額ベースの回復率の85~90%程度にとどまる傾向があります。これはコロナ禍での海外渡航において、ビジネスでの渡航や海外にも拠点がある富裕層の渡航の比率が相対的に高まったことにより、一人当たりの渡航単価が上昇したことが一因と考えられます。

しばらくはこの傾向が続くものと考え、取扱額ベースで算出した回復率のおよそ90%を出国者数の回復率として推定しました。

その結果、今年の夏休み期間(7~9月)の日本人出国者数は、2019年比約50%の水準まで回復するのではないかと予測します。


※実際には世界情勢や為替の動き、燃油価格なども動向に影響しますが、今回の予測では加味していません。

2023年度の回復予測。7~9月の夏の回復率は2019年比50%程度と予測

最新の統計データでは、2023年4月の渡航者数(日本人出国者数)が56万200人となっており(日本政府観光局推計より)、これは2019年同月の約34%の水準です。

5月に水際対策が解除され、事実上コロナ前と同じ条件になったGWには、人気の韓国を中心に多くの方が海外旅行に出かけました。こうした回復の流れを受け、今年の夏休み期間にはさらに回復の度合いが高まるのではないか、というのが今回の予測結果です。

今年の夏休みは海外旅行を検討、実行する層がより増えてくるのではないかと考えます。

【速報】NEWT 夏休み旅行予約ランキング

今年の夏休み期間に既にNEWTで入っている予約を対象に、人気の目的地と出発日をランキングしました。以下がその結果になります。

▶︎算出方法について
算出日:2023年6月9日
対象:『NEWT(ニュート)』にて対象範囲日のツアーをお申し込みの方
対象範囲:帰国日が2023年7月15日以降、出国日が9月30日まで
対象商品:パッケージツアー


・ランキングのサマリー

1. 旅行先は「韓国・ソウル」が圧倒的人気。アジアを中心にリゾートも注目を集める。

目的地別ランキングでは、1位「ソウル(韓国)」2位「バンコク(タイ)」3位「ホノルル(ハワイ)」とかねてより日本人に人気の高い国が上位にランクイン。4位以降では、主に安近短(費用が安く、距離が近く、日程が短いこと)で気軽に楽しめる旅行先が人気となりました。

特に、韓国は2022年8月にビザなしでの渡航が可能となって以降、問い合わせが急増、NEWTでもっとも人気の高い目的地となっています。

2. 出発日にはばらつきが。休日とつなげられる木曜、金曜が人気。

出発日では「7月14日」「8月24日」「7月15日」が上位3位にランクインし、7月中旬の3連休が人気を集めました。この期間の予約の大半を女性、旅行人数は2人が多数を占めていることから「女子少人数旅」の需要の高さが見られます。年齢層は20代~60代と幅広い層での予約が入っています。

・目的地編
かねてより日本人に人気な「ソウル(韓国)」「バンコク(タイ)」「ホノルル(ハワイ)」がトップ3にランクインしました。他にもアジアリゾートとして人気な「セブ(フィリピン)」が4位、「バリ(インドネシア)」が6位に入っています。

・出発日編
出発日は7月、8月ともに週末の木曜日や金曜日が人気を集めました。土日や祝日とつなげて連休にし、海外旅行に行くという人が多いようです。

夏休みの海外旅行の意向調査

また、回復予測と合わせて、この夏休みの海外旅行の動向について、『NEWT(ニュート)』のTwitter、Instagramアカウントでアンケート調査を実施いたしました。

アンケート実施期間:2022年5月22日-5月24日
有効回答数:計879
実施アカウント:公式TwitterInstagram

この夏の海外旅行に行く予定があるという方は32%となり、検討中の方と合わせると53%と半数以上の方が、この夏、海外旅行を視野に入れていることが分かりました。

昨年の調査では、行く予定があると回答した方は18.2%であったため、この1年間で海外旅行に対する意識に大きな変化があったことが分かります。また、悩み中・検討中という方も4割弱いることから、今後の円安・燃油などの状況等によっては、海外旅行市場が大きく動く可能性もあると考えます。

Q1で海外旅行に行く予定があると回答された方への追加質問で、ひとりあたりの予算感はどのくらいなのかについて、10万円未満が39%、10万~20万円未満が36%、20万~30万円未満が11%、30万円以上が14%という結果になりました。

昨年と同様に20万円未満での旅行を検討する方が大半を占め、目的地としても費用を抑えられるアジアなどの近隣諸国が人気を高めています。円安などの状況に変化があれば、よりエリアの幅も広がることが予想されます。

▼20万円未満で行ける国・地域
韓国、台北、タイ、フィリピン、ベトナム、香港など
※2023年6月16日時点


Q1で海外旅行に行く予定があると回答された方への追加質問で、海外旅行はどなたと行く予定ですかという質問に対して、ひとり旅が26%、友人や恋人(2人)が48%、グループ(3人以上)が8%、家族が18%という結果になりました。

昨年は、ひとり旅が33.3%だったのに対し、今年は26%まで減少しました。加えて、グループ旅行や家族旅行といった複数人での旅行は伸び悩みをみせる結果となっています。友人や恋人との2人での旅行の需要が48%と半数近いことが分かりました。

コロナ前と同じ条件での旅行が可能になった一方で、未だに残る心理的障壁や円安・燃油高といった金銭面での課題がこれらの結果に影響していると予想します。

さいごに

2019年対比でみると、この夏の戻りは50%程度と予測します。海外旅行全体で見るとまだまだではありますが、直近の2022年と比較しても約2.5倍と確実に海外旅行復活の傾向が感じられる結果となりました。

令和トラベル研究所は、今後も為替や燃油高など海外旅行を取り巻く環境の変化とともに予測値を出していく予定です。

この夏、海外旅行やビジネス渡航をお考えの方は、ぜひNEWTアプリ、もしくは弊社トラベルコンシェルジュまでご相談ください。

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参考資料:
厚生労働省 マスクの着用について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html
首相官邸
https://www.kantei.go.jp/
国土交通省 観光庁
https://www.mlit.go.jp/kankocho/
日本政府観光局(JNTO)
https://www.jnto.go.jp/jpn/
日本航空株式会社「2023年度 ゴールデンウィーク期間ご利用実績」https://press.jal.co.jp/ja/release/202305/007387.html