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ひとりの老後は本当に不幸か?

このままずっとひとりで老後を迎えるとどうなるんだろう。
20代も後半となり、最近よくこんなことを考えたりする。

身の回りにモデルケースとなる人はいない。この手の話をすると「ひとりで老後は不安」と定型句のように言われる。そのひとり老後の不安って結局何なのか? 自分が感じ、周囲の声を聞くと以下3つに集約されると思っている(違うそうじゃない!という方はぜひコメントください!)。

・ひとりの寂しさ
・何かあった時のサポートがない
・金銭面

このうち、何かあった時のサポートについて詳しく解説してくれているのが上野千鶴子著『在宅ひとり死のススメ』だ。

我々は父親と母親がいて生まれてきており、その親と一緒に生活してきたのであれば、介護もパートナーか子どもがするものという家族による介護を前提として考えるはずだ。そのため我々は家族での介護モデルに縛られすぎて、家族なしのひとりで老後を迎える実例をあまりに知らなすぎている。

上野さんはある程度の所得があれば今ある制度でひとり死が可能、むしろひとりでの生活の方が満足度が高いと指摘し、家族がいる=幸せという価値観を覆す事実を掲示していく。上野さんの筆によれば、自宅を追い出し介護施設に入れようとし、同じ家にいても疎ましく扱ってくる家族の存在は"危険因子"であるとさえ思えてくるのだ。

セクシュアルマイノリティー界隈でも老後の不安の声が聞かれたりするが、それは自身と同じようなセクシュアリティの方の幸せな老後というモデルケースを知らない、想像出来ないからだろう。
上野さんのセクシュアリティについては詳らかではないが、非婚でひとりで暮らす彼女に後ろめたさや暗さはない。
いまさら疎遠だった家族に看取られても、気味が悪いと家族を遠ざけ、在宅ひとり死という死に方を提唱する彼女の生き様は、パートナーを必ずしも必要としないアロマンティック、アセクシャルにとって将来の人生を明るく照らす啓示となる、知っておくべきモデルケースと言えそうだ。

では結局ひとり老後にはいくら必要なのか、自分が(勝手に)掲げた老後の不安三大要素の大きな要因でもあるこの金銭面の問いについては、今答えを探し中。いつか投稿しますので、少しお待ちください。

もし早く答えを知りたい人はスキやコメントを頂けると励みになります(←DMで教えます、とかじゃないんかい)。

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