読書記録&雑記(2020.8)

8.1 中村文則『あなたが消えた夜に』(2015,毎日新聞出版)*

8.2 川原礫『ソードアート・オンライン18』(2016,KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)

8.2 川原礫『ソードアート・オンライン19』(2017,KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

8.3 朝井リョウ『ままならないから私とあなた』(2016,文藝春秋)*

8.7 米澤穂信『本と鍵の季節』(2018,集英社)*

8.7 柏木博監修『近代デザイン史』(2006,武蔵野美術大学出版局)*

8.11 ユヴァル・ノア・ハラリ著/柴田裕之訳『サピエンス全史(上)』(2016,河出書房新社)*✿

8.15 中村文則『A』(2014,河出書房新社)*

8.16 伊坂幸太郎『死神の精度』(2008,文藝春秋)*

8.22 ユヴァル・ノア・ハラリ著/柴田裕之訳『サピエンス全史(下)』(2016,河出書房新社)*

8.25 燃え殻『すべて忘れてしまうから』(2020,扶桑社)*

8.26 吉本ばなな『キッチン』(1998,角川書店)

8.27 川島蓉子『TSUTAYAの謎』(2015,日経BP)*

8.28 よしもとばなな『はじめての文学 よしもとばなな』(2007,文藝春秋)*

8.29 嶺重淑『キリスト教入門ー歴史・人物・文学』(2011,日本キリスト教団出版局)*

8.29 燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』(2018,新潮社)

世の中は二元論では語れない。

そういうことを多くの書物は唱えているし、それは実際、正しいことのように思う。

『もののけ姫』を見た。『サピエンス全史』を読んだ。紙の本の今後と、電子書籍市場について考えた。

旧約聖書のどこにも、天国と地獄があるだなんて、書いていない。でも、神は光と闇に、昼と夜に、世界を分けた。

正義と悪。善と悪。その言葉の意味を完全に表したものは本当にあるのだろうか。

なにもかも、やっぱり人生や、社会が、世界が、「ままならない」から起きてしまうのではないか。

自分の正しいと、人の正しいが、違っていたとき、どちらが正解でどちらが誤りなのか。「自分の正義を貫け」と言う歌を聞いて、本を読んで、でもやっぱりぼくらは、「ごめん、ぼくが間違ってるよ」と謝る。だって、その方が上手く回るから。いろいろなことが、その一言で解消されるから。

でも、自分の正しいがある限り、結局同じようなことがまた起こる。謝れることは美徳だけど、自分に対してなにも生み出さない。

二元論では語れないのだ。正解も間違いもない。

だって、ぼくたちは、「ままならない」のだから。

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