読書記録&雑記(2019.12)

12.8 大森靖子「超歌手」*

12.10 宮口幸治「ケーキの切れない非行少年たち」*

12.12 高階秀爾「近代絵画史(上)」*

12.12 摘今日子「美への讃歌」*

12.12 柴田元幸編・訳「書き出し世界文学全集」*

12.13 原研哉「デザインのデザイン」*

12.13 五十殿利治「観衆の成立」*

12.14 南条あや「卒業式まで死にません」

12.18 宮沢賢治「おきなぐさ」*

12.18 宮沢賢治「双子の星」*

12.18 宮沢賢治「貝の火」*

12.18 宮沢賢治「よだかの星」*✿

12.18 宮沢賢治「四又の百合」*

12.18 宮沢賢治「ひかりの素足」*

12.18 宮沢賢治「十力の金剛石」*

12.20 東野圭吾「虚ろな十字架」*

12.20 谷崎潤一郎「陰翳礼讃」*

12.20 最果タヒ「夜空はいつでも最高密度の青色だ」*

12.21 J.カゾット著/渡辺一夫+平岡昇訳「悪魔の恋」(世界幻想文学大系1)*

12.25 宮沢賢治「よだかの星」

12.26 坂口安吾「戯作者文学論」*

12.26 坂口安吾「悪妻論」*

12.26 坂口安吾「不良少年とキリスト」*

12.26 谷崎潤一郎「懶惰の説」*

12.26 トキオ・ナレッジ「古典絵画の読み解き方」*

12.26 高森圭介「太陽系」(ニュートンBSIシリーズ01)

12.27 坂口安吾「恋愛論」*

12.27 坂口安吾「エゴイズム小論」*

12.27 坂口安吾「欲望について」*

12.27 マシュー・グレゴリー・ルイス著/井上一夫訳「マンク-上」(世界幻想文学大系2A)*

12.28 坂口安吾「大阪の反逆」*

12.28 坂口安吾「教祖の文学」*

12.28 L・M・モンゴメリ著/村岡花子訳「アンの夢の家」

12.30 岡本裕一郎「思考実験」*

12.30 若山映子「システィーナ礼拝堂-イメージとなった神の慈悲-」(本篇/図版篇)*

12.31 ジョーン・G・ロビンソン著/高見浩訳「思い出のマーニー」

12.31 ジョーン・G・ロビンソン著/越前敏弥・ないとうふみこ訳「思い出のマーニー」*

12.31 Joan G.Robinson「When Marnie Was There」*

綺麗な文章なんて書けない。人の心を惹き付けるような表現、言葉選び。はっとさせられるような、もしくは涙が出てくるようなノスタルジーを感じさせる情景描写。それらは天与のものなのだろうか。いくら本を読んでも自分の言葉として出てくることは一向にない。

引用でしか己を語れない。己を語るために、太宰を、聖書を、本当に大切な物語たちを、引用し消費する。言葉はその人の血となり肉となるなんて嘘だ。そんな高貴なものではない。私は言葉を吸収し、盗み、成り代わろうとしているだけだ。

才能が、賜物がないのだから手数で勝負しろ。いつか通りすがりの知らない人が言っていた。私は作品を消費し続ける。これまでも、今日も、これからも。何もないのだからいくらでも染められるはずだ。そして何に染められるかは私が決める。良いとされているものに触れて、確実に。綺麗事ではなく、そんな泥の中で、様々な色が混ざってどす黒くなった私の中で絵の具の塊が出来たのならそれは教養と名付けられて然るべきものなのだろう。

2018年の目標は依存先を増やすことだった。それが大人になることだと思っていたからだ。1人が怖くて様々な集団に属した。そこで多くのことをした。多くの失敗をした。2019年。やっとそれが少しずつ成果となって現れてきた気がする。評価される機会も増えたように感じる。2020年はなにを成し得られるのか。学ばなければならない。幼少期に代弁されるべきであった多くの事柄を代弁し、私を作ってくれた物語や作品に釣り合うよう、器は変わらなくても内包される未熟な自分を少しでも美化させなくてはならない。そのためになにをするか。なにができるのか。そんなことを考えていたら、あっ...、年が明けていた。

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