ゆで卵が生卵に戻らない話をしたかったな

あそこなら少しは暑さをしのげるだろうと、水遊びができる公園に繰り出したのだが、きょうに限って水が止まっていて、逃げ場もなく日差しにさらされた。無理無理。そうそうに引き上げることにする。

きょうが誕生日の長女の顔色をうかがうと、さすがに不服げだ。自分が主役になれる1日の始まりにずっこけたわけだからな。でも次女が、昭和の大横綱の引退会見よろしく「体力の限界」という感じで、赤い顔をしていた。

もし来年、オリンピック・パラリンピックが開催されることになっても、子連れの観戦は諦めると思います。

生卵に一度火を通ってしまったら冷やしても二度と生卵には戻らない。熱射病の怖さを語るときによく使われる教訓話だ。もし長女が帰りたがらないようならその話をしてやろうと頭のなかで待ち構えたが、「次女ちゃんがつらそうだから」と話したら納得したようだ。あの話、したかったな。

あと、養老孟司さんがよくいう「スルメを見てイカがわかるか」という話も長女のために仕込んであるんだがな。

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